素形材工学

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 素形材工学
科目番号 0186 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 材料工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「ものづくりの原点 素形材技術」素形材技術解説書製作委員会【編】(素形材センター)
参考書:「溶融加工学」大中逸雄・荒木孝雄共著(コロナ社)、「鋳造工学」中江秀雄著(産業図書)、「基礎からわかる塑性加工(改訂版)」長田修次・柳本潤共著(コロナ社)、「素形材を解き明かすQ&A」素形材技術解説書製作委員会【編】(素形材センター)
担当教員 万谷 義和

到達目標

素形材に関する基礎的な概念を理解し,鋳造,鍛造法,プレス加工,粉末冶金,および素材や金型に関する専門知識を習得し,最新の技術についての説明ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1素形材工学に関する基礎的概念および専門用語を理解し,応用することができる.素形材工学に関する基礎的概念および専門用語を理解している.素形材工学に関する基礎的概念および専門用語を理解していない.
評価項目2鋳造に関する種々の専門知識を習得し,応用することができる.鋳造に関する種々の専門知識を習得している.鋳造に関する種々の専門知識を習得していない.
評価項目3鍛造およびプレス加工に関する種々の専門知識を習得し,応用することができる.鍛造およびプレス加工に関する種々の専門知識を習得している.鍛造およびプレス加工に関する種々の専門知識を習得していない.
評価項目4粉末冶金および素材や金型に関する種々の専門知識を習得し,応用することができる.粉末冶金および素材や金型に関する種々の専門知識を習得している.粉末冶金および素材や金型に関する種々の専門知識を習得していない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
素形材とその製造方法を理解することは,ものづくりの主要な部分を理解することになるが,実際の素形材製造はかなり多様かつ複雑である.本講義では,素形材に関する基礎的な概念とともに,鋳造,鍛造法,プレス加工,粉末冶金,および素材や金型に関する専門知識と最新の技術の一旦について講義する.
授業の進め方・方法:
・第1週~第15週までの内容はすべて,学習・教育目標(B)<専門>に相当する.
・授業は講義形式で行う.
・「授業計画」における各週の「到達目標」は,この授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>「到達目標」の全てを網羅した問題を中間試験,期末試験で出題し,目標の達成度を評価する.評価における1~12までの各項目の重みは概ね均等とする.評価結果が百点法の60点以上の場合に目標達成とする.
<学業成績の評価方法および評価基準>中間試験・期末試験の2回の試験の平均点で評価する.ただし,中間試験,期末試験について60点に達していない者(無断欠席の者は除く)には再試験を課すこともあり,その場合,再試験の成績が該当する試験の成績を上回った場合には,60点を上限としてその試験の成績を再試験の成績で置き換えるものとする.
<単位修得要件>上記基準に従った学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>素形材工学を理解するために,本教科では基礎材料学(2年),金属材料(3年),材料組織学(3年),鉄鋼材料(4年)、非鉄金属材料の学習の一部が基礎となる教科であり,単位取得済みの科目を完全に理解しているものとして進める.
<備考>規定の単位制に基づき,自己学習を前提として授業を進めるので,日頃から予習・復習などの自己学習に励むこと.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 素形材の基礎 1.素形材の基礎について説明できる.
2週 鋳造の基礎 2.鋳造の基礎について説明できる.
3週 鋳造用材料 3.鋳造用材料について説明できる.
4週 鋳造方案 4.鋳造方案について説明できる.
5週 各種鋳造法 5.各種鋳造法について説明できる.
6週 鋳造技術の進歩 6.鋳造技術の進歩について説明できる.
7週 粉末冶金 7.粉末冶金について説明できる.
8週 中間試験 これまでに学習した内容を説明し,諸量を求めることができる.
2ndQ
9週 塑性加工の基礎 8.塑性加工の基礎について説明できる.
10週 鍛造 9.鍛造について説明できる.
11週 鍛造の応用 10.鍛造の応用について説明できる.
12週 プレス加工 11.プレス加工について説明できる.
13週 プレス加工の応用 12.プレス加工の応用について説明できる.
14週 素形材に関する新材料 13.素形材に関する新材料について説明できる.
15週 金型 14.金型について説明できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学材料系分野材料組織状態図を用いて、鋳鉄の性質および組織について説明できる。4
純銅の強度的特徴、物理的、化学的性質について説明できる。4
黄銅や青銅について、その成分および特徴を理解し、適切な合金を応用できる。4
アルミニウムの強度的特徴、物理的・化学的性質について説明できる。4
鋳造用・展伸用アルミニウムについて、その成分や熱処理による組織学的変化の観点から適切な合金を応用できる。4
工作精密鋳造法、ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物のつくりかたを説明できる。4
鋳物の欠陥とその検査方法を説明できる。4
塑性加工法の種類を説明できる。4
鍛造とその特徴を説明できる。4
プレス加工とその特徴を説明できる。4
転造、押出し、圧延、引抜きなどの加工法を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
配点10000000100