到達目標
素形材に関する基礎的な概念を理解し,鋳造,鍛造法,プレス加工,粉末冶金,および素材や金型に関する専門知識を習得し,最新の技術についての説明ができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 素形材工学に関する基礎的概念および専門用語を理解し,応用することができる. | 素形材工学に関する基礎的概念および専門用語を理解している. | 素形材工学に関する基礎的概念および専門用語を理解していない. |
評価項目2 | 鋳造に関する種々の専門知識を習得し,応用することができる. | 鋳造に関する種々の専門知識を習得している. | 鋳造に関する種々の専門知識を習得していない. |
評価項目3 | 鍛造およびプレス加工に関する種々の専門知識を習得し,応用することができる. | 鍛造およびプレス加工に関する種々の専門知識を習得している. | 鍛造およびプレス加工に関する種々の専門知識を習得していない. |
評価項目4 | 粉末冶金および素材や金型に関する種々の専門知識を習得し,応用することができる. | 粉末冶金および素材や金型に関する種々の専門知識を習得している. | 粉末冶金および素材や金型に関する種々の専門知識を習得していない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
素形材とその製造方法を理解することは,ものづくりの主要な部分を理解することになるが,実際の素形材製造はかなり多様かつ複雑である.本講義では,素形材に関する基礎的な概念とともに,鋳造,鍛造法,プレス加工,粉末冶金,および素材や金型に関する専門知識と最新の技術の一旦について講義する.
授業の進め方・方法:
・第1週~第15週までの内容はすべて,学習・教育目標(B)<専門>に相当する.
・授業は講義形式で行う.
・「授業計画」における各週の「到達目標」は,この授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>「到達目標」の全てを網羅した問題を中間試験,期末試験で出題し,目標の達成度を評価する.評価における1~12までの各項目の重みは概ね均等とする.評価結果が百点法の60点以上の場合に目標達成とする.
<学業成績の評価方法および評価基準>中間試験・期末試験の2回の試験の平均点で評価する.ただし,中間試験,期末試験について60点に達していない者(無断欠席の者は除く)には再試験を課すこともあり,その場合,再試験の成績が該当する試験の成績を上回った場合には,60点を上限としてその試験の成績を再試験の成績で置き換えるものとする.
<単位修得要件>上記基準に従った学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>素形材工学を理解するために,本教科では基礎材料学(2年),金属材料(3年),材料組織学(3年),鉄鋼材料(4年)、非鉄金属材料の学習の一部が基礎となる教科であり,単位取得済みの科目を完全に理解しているものとして進める.
<備考>規定の単位制に基づき,自己学習を前提として授業を進めるので,日頃から予習・復習などの自己学習に励むこと.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
素形材の基礎 |
1.素形材の基礎について説明できる.
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2週 |
鋳造の基礎 |
2.鋳造の基礎について説明できる.
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3週 |
鋳造用材料 |
3.鋳造用材料について説明できる.
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4週 |
鋳造方案 |
4.鋳造方案について説明できる.
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5週 |
各種鋳造法 |
5.各種鋳造法について説明できる.
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6週 |
鋳造技術の進歩 |
6.鋳造技術の進歩について説明できる.
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7週 |
粉末冶金 |
7.粉末冶金について説明できる.
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8週 |
中間試験 |
これまでに学習した内容を説明し,諸量を求めることができる.
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2ndQ |
9週 |
塑性加工の基礎 |
8.塑性加工の基礎について説明できる.
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10週 |
鍛造 |
9.鍛造について説明できる.
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11週 |
鍛造の応用 |
10.鍛造の応用について説明できる.
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12週 |
プレス加工 |
11.プレス加工について説明できる.
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13週 |
プレス加工の応用 |
12.プレス加工の応用について説明できる.
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14週 |
素形材に関する新材料 |
13.素形材に関する新材料について説明できる.
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15週 |
金型 |
14.金型について説明できる.
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 材料系分野 | 材料組織 | 状態図を用いて、鋳鉄の性質および組織について説明できる。 | 4 | |
純銅の強度的特徴、物理的、化学的性質について説明できる。 | 4 | |
黄銅や青銅について、その成分および特徴を理解し、適切な合金を応用できる。 | 4 | |
アルミニウムの強度的特徴、物理的・化学的性質について説明できる。 | 4 | |
鋳造用・展伸用アルミニウムについて、その成分や熱処理による組織学的変化の観点から適切な合金を応用できる。 | 4 | |
工作 | 精密鋳造法、ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物のつくりかたを説明できる。 | 4 | |
鋳物の欠陥とその検査方法を説明できる。 | 4 | |
塑性加工法の種類を説明できる。 | 4 | |
鍛造とその特徴を説明できる。 | 4 | |
プレス加工とその特徴を説明できる。 | 4 | |
転造、押出し、圧延、引抜きなどの加工法を説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
配点 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |