環境調和材料

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 環境調和材料
科目番号 0037 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合イノベーション工学専攻(先端融合テクノロジー連携教育プログラムコース) 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 バイオマテリアル その基礎と先端研究への展開 岡野光夫監修
担当教員 黒飛 紀美

到達目標

持続可能な人間社会を構築する必要性が理解でき、それに必要な材料の開発に関しての学習を行う。さらに、持続可能な人間社会を目指すには新素材の開発は必須であるため、材料を研究するにあたり必要な知識を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1持続可能な人間社会の構築が必要な背景を十分理解できる持続可能な人間社会の構築が必要な背景を理解できる持続可能な人間社会の構築が必要な背景を理解できない
評価項目2リサイクルできる材料について十分理解し説明できるリサイクルできる材料について理解できるリサイクルできる材料について理解できない
評価項目3持続可能な人間社会に配慮した有害物質フリーの材料について十分理解し説明できる持続可能な人間社会に配慮した有害物質フリーの材料について理解できる持続可能な人間社会に配慮した有害物質フリーの材料について理解できない
評価項目4省エネ、クリーンな条件で製造できる材料について十分理解し説明できる省エネ、クリーンな条件で製造できる材料について理解できる省エネ、クリーンな条件で製造できる材料について理解できない
評価項目5持続可能な人間社会に配慮したエコ燃料について十分理解し説明できる持続可能な人間社会に配慮したエコ燃料について理解できる持続可能な人間社会に配慮したエコ燃料について理解できない
評価項目6持続可能な人間社会に配慮した電子材料ついて十分理解し説明できる持続可能な人間社会に配慮した電子材料ついて理解できる持続可能な人間社会に配慮した電子材料ついて理解できない
評価項目7生体環境について十分理解し説明できる生体環境について理解できる生体環境について理解できない
評価項目8材料との生体反応を十分理解し説明できる材料との生体反応を理解できる材料との生体反応を理解できない
評価項目9生体適合性材料について十分理解し説明できる生体適合性材料について理解できる生体適合性材料について理解できない
評価項目10血液に接する材料について十分理解し説明できる血液に接する材料について理解できる血液に接する材料について理解できない
評価項目11ウイルスの検査について十分理解し説明できるウイルスの検査について理解できるウイルスの検査について理解できない
評価項目12PCR装置について十分理解し説明できるPCR装置について理解できるPCR装置について理解できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
人類は「大量生産・大量消費・大量廃棄」型の社会を構築し、先進国が発展途上国の農産物を安く輸入するといった歪な経済構造を生じさせている。こういった経済格差は何かのきっかけで大暴動を引き起こし、世界経済を停滞させてしまう。そうなると、輸入に頼る我が国においても、輸入が制限され食糧価格が高騰し生活が苦しくなることが予想されている。我々は持続可能な人間社会を目指し、このような貧富の差が生じないよう世界環境に配慮した生活を継続する必要があり、1991年にこのような観点から環境に調和する材料ーつまりエコアテリアルの学問領域が立ち上がった。授業前半はこういったエコマテリアルの話を取り扱う。持続可能な人間社会を考えると新素材の開発は必須であり、後半ではミクロ的な視点から生体環境に調和した材料についてマテリアルを考える授業を行う。
授業の進め方・方法:
・授業は講義・文献検索演習形式で行う。
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>中間試験、期末試験を課し、その平均値が60点を合格とする。60点未満の学生は再試が行われ60点以上のものは合格とする。その場合、60点を評価点とする。
後半の授業ではバイオマテリアル関連の講義を行います。教科書を揃えなくても聴講可能な授業体系にします。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 持続可能な人間社会を目指して,現在の社会情勢を説明しながら、環境効率に関して学習する 持続可能な人間社会を目指す世界背景が理解できる
2週 リサイクルできる材料 リサイクルできる材料について説明できる
3週 持続可能な人間社会に配慮した有害物質フリーの材料 持続可能な人間社会に配慮した有害物質フリーの材料について説明できる
4週 省エネ、クリーンな条件で製造できる材料 省エネ、クリーンな条件で製造できる材料ついて説明できる
5週 エコ燃料 エコ燃料について説明できる
6週 持続可能な人間社会に配慮した電子材料 持続可能な人間社会に配慮した電子材料について説明できる
7週 材料開発の重要性 持続可能な人間社会を目指し材料分野で何に注意すればいいのかを説明できる
8週 中間試験 1週~7週までの確認試験
4thQ
9週 生体の環境とは 生体環境について説明できる
10週 生体反応 生体の防御反応に関して説明できる
11週 生体適合性材料の種類 生体に適した材料について説明できる
12週 血液に接する材料 血液に接する材料および血液凝固反応について説明できる
13週 ウイルスの検査 ウイルスの検査に関して必要な材料を説明できる
14週 PCR装置 PCR装置に関して必要な材料を説明できる
15週 材料開発の重要性 材料開発で考慮しなくてはならない点を説明できる
16週 期末試験 9週~15週までの確認試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000