概要:
この科目は企業で機器の開発研究を担当していた教員が,その経験を活かして授業を行う。修得した知識を統合して製品やシステムを開発・設計する作業を模擬的に経験することにより、創造的能力とプロジェクト活動におけるチーム運営能力を養う。特に後半では「防災ものづくり教育」として,防災に関する知識を深めるとともに演習を通じて倫理感を育み,加えて,災害時の乗り物模型の創造的な設計・製作演習を行う。
授業の進め方・方法:
演習を中心に授業をすすめる。創造性とアイデア実現能力を養うため,個人,ペア,チームの各段階に応じた発想からアイデア実現のプロセスを体験し,振り返りによってその意義を修得する。
注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
製作課題1はレポート(80%)と成果発表会(20%)の内容で,製作課題2はチーム活動成績(60%),競技観察記録(20%),ものと心のデザイン(20%)の内容で,総合的に評価し,課題1,2の評価の平均点を評価点とする。評価基準は,到達目標に基づき,解決能力,チーム力,独創性,分析力,表現力,プレゼン能力等の観点から段階的に到達度を評価する。
【教員の連絡先】
研究室 A-308
内線電話 8937
e-mail: nisiyamaアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークを@に変える。)
【成績の評価方法・評価基準】
製作課題1はレポート(80%)と成果発表会(20%)の内容で,製作課題2はチーム活動成績(60%),競技観察記録(20%),ものと心のデザイン(20%)の内容で,総合的に評価し,課題1,2の評価の平均点を評価点とする。評価基準は,到達目標に基づき,解決能力,チーム力,独創性,分析力,表現力,プレゼン能力等の観点から段階的に到達度を評価する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
シラバス内容の説明,創造とは,ブレーンストーミング演習(1) |
1 創造的な思考ができる。
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2週 |
ブレーンストーミング演習(2),思考関連図 |
1 創造的な思考ができる。 3 プロジェクトチームにおける役割を果たせる。
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3週 |
製作課題1(滞空時間の長い飛行物体)の実施計画,ブレーンストーミング |
3 プロジェクトチームにおける役割を果たせる。 4 成果を出すPDCA活動(Plan, Do, Check, Action)ができ,その成果を効果的に発表できる。
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4週 |
思考関連図,思考展開図,構想図 |
2 課題を発見し解決策を検討することができる。 4 成果を出すPDCA活動(Plan, Do, Check, Action)ができ,その成果を効果的に発表できる。
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5週 |
作品製作,計測 |
3 プロジェクトチームにおける役割を果たせる。 4 成果を出すPDCA活動(Plan, Do, Check, Action)ができ,その成果を効果的に発表できる。
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6週 |
競技会,レポート作成 |
2 課題を発見し解決策を検討することができる。 4 成果を出すPDCA活動(Plan, Do, Check, Action)ができ,その成果を効果的に発表できる。
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7週 |
発表会 |
4 成果を出すPDCA活動(Plan, Do, Check, Action)ができ,その成果を効果的に発表できる。
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8週 |
ファシリテーションスキルを用いたチームによる合意形成の演習 |
2 課題を発見し解決策を検討することができる。
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2ndQ |
9週 |
災害の歴史に関するビデオ教材の鑑賞,舞鶴市近隣の災害と防災 |
5 人々が安心・安全に暮らせる未来を実現するために配慮することができる。
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10週 |
クロスロードゲーム,製作課題2(災害時の乗り物)の実施計画
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3 プロジェクトチームにおける役割を果たせる。 5 人々が安心・安全に暮らせる未来を実現するために配慮することができる。
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11週 |
チーム活動(アイデア出し→機能設計→機構設計→構造設計→製作)
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1 創造的な思考ができる。 3 プロジェクトチームにおける役割を果たせる。
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12週 |
〃
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3 プロジェクトチームにおける役割を果たせる。 4 成果を出すPDCA活動(Plan, Do, Check, Action)ができ,その成果を効果的に発表できる。
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13週 |
〃 |
3 プロジェクトチームにおける役割を果たせる。 4 成果を出すPDCA活動(Plan, Do, Check, Action)ができ,その成果を効果的に発表できる。
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14週 |
競技会,競技結果の振り返り |
2 課題を発見し解決策を検討することができる。 4 成果を出すPDCA活動(Plan, Do, Check, Action)ができ,その成果を効果的に発表できる。
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15週 |
KPTによる活動の振り返り,災害時に役立つものと心のデザインとは
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4 成果を出すPDCA活動(Plan, Do, Check, Action)ができ,その成果を効果的に発表できる。 5 人々が安心・安全に暮らせる未来を実現するために配慮することができる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 2 | |
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | 前8 |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | 前8 |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | 前8 |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 3 | 前1,前2,前3 |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | 前4,前7 |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | 前5,前11,前12,前13 |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | 前11,前12,前13 |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | 前11,前12,前13 |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | 前5,前11,前12,前13 |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 3 | |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 3 | |
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている | 3 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 3 | |