数値解析実習

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 数値解析実習
科目番号 0119 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 栗原正仁「わかりやすい数値計算入門」(ムイスリ出版)/moodle2に資料をアップロードする
担当教員 片山 英昭

到達目標

1 コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを理解している。
2 コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を理解している。
3 コンピュータ向けの主要な数値計算アルゴリズムの概要や特徴を説明できる。
4 与えられた簡単な問題に対して,それを解決するためのソースプログラムを記述できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを理解し,避けることができる。コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを理解している。コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを理解していない。
評価項目2コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を理解し,避けることができる。コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を理解している。コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を理解していない。
評価項目3コンピュータ向けの主要な数値計算アルゴリズムの概要や特徴を説明でき,使い分けすることができる。コンピュータ向けの主要な数値計算アルゴリズムの概要や特徴を説明できる。コンピュータ向けの主要な数値計算アルゴリズムの概要や特徴を説明できない。
評価項目4与えられた簡単な問題に対して,それを解決するためのソースプログラムを記述でき,適切な解を得ることができる。与えられた簡単な問題に対して,それを解決するためのソースプログラムを記述できる。与えられた問題に対して,それを解決するためのソースプログラムを記述できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (D) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (H) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
講義では,すでによく知られ広く利用されている種々な解析手法を学ぶことに主眼を置く。また基礎的な数値解析のプログラムを作成することで,理論だけでなく実践的な技術の習得も目指す。

授業の進め方・方法:
【授業方法】
講義の前半はプロジェクタを用いて講義を行い,後半は授業内容のプログラムを用いた演習を行う。また内容の理解の確認のため,適宜演習を行う。

【学習方法】
配布資料に授業中の内容を記録すること。

注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
2回の試験(後期中間,後期期末)を行う。時間は50分とする。レポートの内容評価(40%)と試験結果(60%)とから総合的に評価する。到達目標の各項目の達成度を評価基準とする。

【備考】
授業時間中に演習問題を解くため,必ず電卓を持参すること。

【連絡先】
研究室 A棟3階(A-324)
内線電話 8969
e-mail: katayamaアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバス内容の説明 数値計算の基礎知識 1,2
2週 非線形方程式 (2分法,ニュートン法)
3週 非線形方程式 (収束の速さ,割線法)
4週 連立一次方程式の直接解法 (ガウス消去法)
5週 連立一次方程式の反復解法 (反復法)
6週 プログラム演習 2,4
7週 プログラム演習 2,4
8週 中間試験
4thQ
9週 前期期末試験返却,到達度確認,補間(1次のラグランジュ補間)
10週 補間 (高次のラグランジュ補間,チェビシェフ補間)
11週 数値積分 (台形公式,シンプソン公式)
12週 数値積分 (台形公式の漸増計算)
13週 常微分方程式 (1段階法と多段階法,オイラー法,修正オイラー法)
14週 常微分方程式 (連立微分方程式,高階微分方程式)
15週 プログラム演習 2,4
16週 (15週目の後に期末試験を実施)
期末試験返却・達成度確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。3後6,後7,後15
情報数学・情報理論コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを説明できる。3後1,後7
コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を説明できる。3後1,後6,後7
コンピュータ向けの主要な数値計算アルゴリズムの概要や特徴を説明できる。3後2,後3,後4,後5,後7,後10,後11,後12,後13,後14
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力0000000
専門的能力60000400100
分野横断的能力0000000