鉄筋コンクリート構造B

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 鉄筋コンクリート構造B
科目番号 6424 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 勅使川原正臣:「鉄筋コンクリート構造を学ぶ」、森北出版日本建築学会:「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」、日本建築学会
担当教員 角野 嘉則

到達目標

(1)長方形断面の梁及び柱の力学的特性が理解できる。
(2)材料の許容応力度に基づく断面設計(主筋とせん断補強筋の算定)ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1梁や柱の力学的特性を十分理解している。梁や柱の力学的特性を理解している。梁や柱の力学的特性を理解していない。
評価項目2梁や柱の断面設計法を十分に理解し実行できる。梁や柱の断面設計法を理解し実行できる。梁や柱の断面設計法を理解、実行できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
コンクリートと鉄筋の材料特性を学び、許容応力度に基づく設計法の概要を学習する。授業の一環として、鉄筋コンクリート梁を構造材料実験室にて製作し、載荷実験を行う。実験では、コンクリートに生じるひび割れ状況、荷重とたわみの関係などを観察・測定、力学理論の検証を行う。
授業の進め方・方法:
講義及び実験形式。
注意点:
コンクリートと鉄筋の材料特性をよく理解し、それを部材の断面設計に生かすよう心がけること。電卓を持参し、授業中に活用すること。
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 鉄筋コンクリート構造の構造設計-1
鉄筋コンクリート構造の構造設計に関する演習をおこなう。
構造計算の概要を理解できる。
2週 鉄筋コンクリート構造の構造設計-2
鉄筋コンクリート構造の構造設計に関する演習をおこなう。
使用材料、許容応力度について理解できる。
固定荷重、積載荷重について理解できる。
3週 鉄筋コンクリート構造の構造設計-3
鉄筋コンクリート構造の構造設計に関する演習をおこなう。
部材の剛比、固定モーメントについて理解できる。
4週 鉄筋コンクリート構造の構造設計-4
鉄筋コンクリート構造の構造設計に関する演習をおこなう。
鉛直荷重時柱軸力、地震力の算定ができる。
5週 鉄筋コンクリート構造の構造設計-5
鉄筋コンクリート構造の構造設計に関する演習をおこなう。
鉛直荷重時の応力算定ができる。
6週 鉄筋コンクリート構造の構造設計-6
鉄筋コンクリート構造の構造設計に関する演習をおこなう。
水平荷重時の応力算定ができる。
7週 鉄筋コンクリート構造の構造設計-7
鉄筋コンクリート構造の構造設計に関する演習をおこなう。
柱・梁の断面設計ができる。
8週 鉄筋コンクリート構造の構造設計-8
鉄筋コンクリート構造の構造設計に関する演習をおこなう。
柱・梁の断面設計ができる。
4thQ
9週 実験-1
鉄筋コンクリート梁の試験体作成について説明する。
鉄筋コンクリート梁の試験体作成の目的、方法が理解できる。また、実験結果の理論的な予測や結果の取りまとめ方法について理解できる。
10週 実験-2
コンクリート用材料の計量と打設をおこなう。(前半)
グループ活動として実験を実施できる。実験結果のまとめや課題研究を進めることができる。
11週 実験-3
コンクリート用材料の計量と打設をおこなう。(後半)
グループ活動として実験を実施できる。実験結果のまとめや課題研究を進めることができる。
12週 実験-4
梁の断面計算(ひび割れ、降伏、曲げ及びせん断終局)について述べる。
鉄筋コンクリート梁の載荷実験の目的、方法、結果の表示が理解できる。
13週 実験-5
梁の載荷実験をおこない、データ収集・分析する(前半)
グループ活動として実験を実施できる。実験結果のまとめや課題研究を進めることができる。
14週 実験-6
梁の載荷実験をおこない、データ収集・分析する(後半)
グループ活動として実験を実施できる。実験結果のまとめや課題研究を進めることができる。
15週 実験-7
実験データのまとめ及び考察をおこなう。理論と実験結果の比較検討をおこなう。
理論値と実験結果の比較検討をおこない、実験データのまとめ及び考察ができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造断面内の応力の分布について説明できる。3後1,後2
許容せん断力を計算できる。4後3,後4
せん断補強筋の算定ができる。4後3,後4
終局剪断力について説明できる。4後3,後4
断面内の応力の分布について説明できる。4後5,後6
許容せん断力を計算できる。4後6
せん断補強筋の算定ができる。4後6
終局剪断力について説明できる。4後6
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力0000000
専門的能力01000000100
分野横断的能力0000000