科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 美術
科目番号 0012 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント配布・作品見本/教材は鉛筆デッサン用具,アートガラス等
担当教員 平田 裕信

目的・到達目標

1. 鉛筆(H・HB・2B)をカッターナイフで削る事ができる。風景写生でデッサンスケールを使い,遠近法の知識と鉛筆の線表現で作画ができる。
2. ケント紙による立方体作りで,のり,テープなど使用しない設計から平面と立体の関係を理解して立方体が作れる。立方体と手をデッサン(観察)することで明るさや色の違いが描写できる。
3. 色彩の基礎を学び,色を科学的に理解する。アートガラスの白黒作品と色彩配色,創作の面白さを体験して作品化できる。
4. コンピュータを描画道具として風景写生に着色することで絵具ではできない色彩表現と動画が作れる。表現の幅を広げ,美術におけるデジタル表現での可能性を体験する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1描写表現 対象物の形を正確、精密に描く事ができる。明暗や陰影、色彩、質感の表現ができる。対象物を観察して形や陰影など描く事ができる。意欲的な作品対象物の形が描けない。物を観察して表現しようとする意欲が感じられない表現
評価項目2描画表現 遠近法や画面分割などを使い画面を構成できる。テーマに沿った物を選び配置できる。画面全体を使いテーマに沿った構成ができている。課題やテーマに関係のない物や画面全体を考えない構成
評価項目3立体表現 立体を平面図から想像できる。立体を展開図や三面図に表現できる。紙で綺麗に幾何立体を作成できる。平面図、展開図から立体を把握して作ることができる。平面図、展開図から立体を作れない。
評価項目4色彩表現 色彩の基礎である光・色の三原色を正しく表現できる。色の三属性を正確に言える。混色を正確にできる。テーマ通り配色できる。色彩の基礎の三原色、三属性については正しく理解できる。ある程度応用できる。色彩の基礎の三原色、三属性について理解できない。
評価項目5デジタル表現 PCの画像ソフトの使用を課題に沿ってできる。テーマに合った表現方法でソフトが使える。PCならではの個性ある表現ができる。PCの画像ソフトの使用を課題に沿ってできる。テーマ通り作品が作れる。 PCの画像ソフトの使用ができず課題を提出できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
高校生レベルの美術の知識と創作表現を知る。鉛筆でのスケッチと紙による立体表現、アートガラス教材を使い表現方法を模索する。コンピュータによる画像処理と作画作業や動画(アニメ)制作より美術への関心と創作者(ものつくり)としての教養を身につける。
授業の進め方と授業内容・方法:
実習を主として手作業による表現とコンピュータを使いデジタルによる表現で共に多様な美術表現を学ぶ。授業は講義も含め学生の個性と創作意欲を高める。
注意点:
関連科目
基礎製図,情報リテラシー
学習指針
美術への興味と美意識の向上に努める。年齢相応の丁寧な作業と美的調和を目指す。学生自身の自主的で柔軟な表現での作品を作る。
自己学習
授業内での作品完成を目指すが,時間不足や欠席のため自宅学習での完成を求める。

事前学習・・・シラバスを参考にして,関連する美術作品への関心を深めておくこと.
事後展開学習・・・授業で扱った美術表現,その作成方法などをよく復習すること.日ごろから美術作品に触れるよう努めること.

学修単位の履修上の注意

授業での指示に従い,作品のアイディア,あるいは作業工程などを各自でよく考えること.その結果を課題達成の評価として,評価する.

授業計画

授業内容・方法 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業内容の説明 ・ 美術と画材について

想定描写(幾何形態に質感を加え描く)

2週 描写表現(鉛筆とカッターを使用)

鉛筆が削れるようになる。描画のための鉛筆の持ち方ができる。描画材料の鉛筆やシャープペンシルの歴史が分かる。

3週 描画表現(鉛筆とB5画用紙による校内風景写生)

空間表現法-東洋と西洋の遠近法の違いを知る。線遠近の透視図法の表現を試み,風景を描ける。

4週 立体表現(カッターナイフとケント紙を使用)

八つ切ケント紙の約半分で糊やテープを使わず,参考作品や配布プリントから展開図を工夫して立方体が作れる。

5週 描画と立体表現(立方体を手に描写)

立方体を作った以外の半分の紙に立方体を手で持ち対象物として描けて,描写後は立方体を元のケント紙に戻すことができる。

6週 色彩講義と鑑賞

前課題の鑑賞と講評を聞き個々の表現が理解できる。講義から色彩学の基礎学び日常の色彩配色に利用できる。

7週 アートガラス1(はがきサイズで額付き)

多種多様な表現の作品見本の鑑賞や色彩の講義からアートガラスの下絵
を制作できる。

8週 アートガラス2(下絵をトレース)

下絵を版画と同様に左右を反転してガラスの裏面に転写や描画ができる。

4thQ
9週 アートガラス3(裏面から黒の塗装をけずり描画)

アートガラスをニードルや彫刻刃、カッターナイフなどを使い下絵を白黒作品として完成できる。

10週 アートガラス4(配色着色作業)

白黒アートガラスの完成後に色紙,絵具,色鉛筆などで背面から着色して額装完成できる。鑑賞して個々の作品を批評できる。

11週 デジタル表現1(ソフト解説と使用方法)

"コンピュータ描画のための作画・画像処理ソフト
(GIMP2)説明や解説でソフトの使用方法が理解できる。"

12週 デジタル表現2(風景写生に着色)

風景写生した画像を画像処理後にPC上で着色することができる。四作品で写された鉛筆スケッチ画像を自分の作品のみを切り離し適切な明るさで見やすくできる。

13週 デジタル表現3(動画制作)

ソフト(GIMP2)でレイヤーを重ねて1・2 秒程度の動画を制作できる。

14週 デジタル表現4(自由画)

冊子表紙,ポスターなどのテーマに従った作品作りができる。各自のアイデアやテーマで制作した作品を画像化(jpeg 画像など)の適切なファイルとフォルダに提出できる。

15週 作品提出と作品講評と色彩小テスト

年間の作品について講評・講座のまとめ問題に答えられる。

16週 鑑賞とまとめ

美術作品,学生作品などの鑑賞ができる。

評価割合

課題達成の評価授業への取り組みと小テスト合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100