概要:
各種の実習を通じて、いろいろな工作法および測定の基本を習得する。また、労働災害につながる危険性をこの実習を通じて理解し、安全面に配慮できる能力を身につける。
授業の進め方・方法:
安全作業に関するガイダンスを行い、合計7つのテーマの実習実技を班単位のローテーションによって習得する。評価のポイントは実技の上手さではなく、作業全体を振返った報告書にある。
注意点:
関連科目:
機械工学入門、機械設計製図Iをはじめ、機械工作法I、IIなど多教の科目に関連する。
学習指針:
安全に作業を行うために、ガイダンスで配布したプリント、作業ごとに配布されるプリントを、予め熟読し、実習に臨むこと。
テーマごとに課される報告書を全て確実に提出すること。
※以下の作業は各班2週ごとのローテーションとなるため、この順番通りにはならないことがある。また、本年度は使用工作機械の事情によりテーマ内容を変更する可能性があり、その場合にはガイダンス時に通知する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス1 |
技術者教育における実技の必要性と、機械工作実習の意義を理解する。作業中の危険について理解し、安全第一の考え方を身につける。
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2週 |
ガイダンス2 |
実習工場を見学し、工作機械の名称等を覚える。 報告書の意義を理解し、様式を理解する。 ノギスによる測定法を習得する。
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3週 |
鋳造作業1 |
木型製作の基礎と鋳造作業の基本を理解する。 基本の鋳造作業(ブラケット等)を習得する。 応用の鋳造作業(アンビル等)を習得する。
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4週 |
鋳造作業2 |
アルミニウム合金の鋳込み作業を習得する。 鋳物砂試験に手順を習得する。 習得した鋳造作業について報告書を作成できる。
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5週 |
旋盤作業1 |
安全に旋盤を扱うための基本動作を習得する。 端面削り、外周削り、溝入れを習得する。
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6週 |
旋盤作業2 |
穴あけ、中ぐり作業と治具の取扱いを習得する。 ホブ盤による歯切り作業を習得する。 習得した旋盤作業について報告書を作成できる。
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7週 |
手仕上げ1 |
罫書きを習得する。 やすりによる端面仕上げ、四角錐から円錐への仕上げを習得する。
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8週 |
手仕上げ2 |
やすりによる八角柱の仕上げ、中目、細目、油目やすりによる仕上げと半球状の形状への仕上げを習得する。焼入れを習得する。 習得した手仕上げについて報告書を作成できる。
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4thQ |
9週 |
フライス盤作業1 |
安全にフライス盤を扱うための基本動作を習得する。 立・横フライスを用いた基本作業として平面切削を習得する。
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10週 |
フライス盤作業2 |
立・横フライスを用いた基本作業として溝・側面切削を習得する。 習得したフライス盤作業について報告書を作成できる。
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11週 |
マシニングセンター |
数値制御工作機械の概念を理解し、簡単なプログラミングを習得する。 習得したマシニングセンターの扱い方、プログラミングについて報告書を作成できる。
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12週 |
測定作業 |
ダイヤルゲージの精度検査の手順を習得する。 レーザ変位センサの使い方を習得する。 習得した測定作業について報告書を作成できる。
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13週 |
溶接作業1 |
安全にアーク溶接を行うための基本動作を習得する。 安定したビードを作れるようになる。
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14週 |
溶接作業2 |
アーク溶接によって、実際に製品を作れるようになる。 習得した溶接作業について報告書を作成できる。
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15週 |
まとめ1 |
習得した加工法、測定法を的確に説明できるようになる。
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16週 |
まとめ2 |
1年間の間に身についた安全意識を発揮して、日常生活の危険性を指摘できるようになる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。 | 2 | |
鋳物の欠陥について説明できる。 | 2 | |
溶接法を分類できる。 | 2 | |
アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。 | 3 | |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 | 3 | |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。 | 3 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 3 | |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 3 | |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 3 | |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | |
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。 | 3 | |
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。 | 3 | |
やすりを用いて平面仕上げができる。 | 3 | |
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。 | 3 | |
アーク溶接の基本作業ができる。 | 3 | |
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 3 | |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 2 | |
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 3 | |
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。 | 3 | |
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。 | 3 | |
少なくとも一つのNC工作機械について、プログラミングができる。 | 3 | |
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。 | 3 | |