国語Ⅲ

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 国語Ⅲ
科目番号 0035 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 〔教科書〕 『新 高等学校 現代文B』(明治書院・昨年度のものを継続使用) 〔補助教材・参考書〕『新国語便覧(新版三訂)』(第一学習社)、『常用漢字ダブルクリア』(尚文出版)、『論理力ワークノート』(第一学習社)、その他独自補助教材。国語辞典を一冊準備しておくこと(電子辞書でもよい)。
担当教員 鍵本 有理

目的・到達目標

1.    高等学校3年生相当の漢字力や語彙力を身につけている。
2.    評論文について、筆者の意見を的確に把握し、正確に要約することができる。また、筆者の意見に対して、自身の意見を根拠をもって表現することができる。
3.    小説について、登場人物の心情の変化を読み取ることができる。また、自身の経験にひきつけて感想を述べることができる。
4.    日本の伝統的な言語文化について興味・関心を持ち、その価値に気づくことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1話し手の指示や意見を的確に聞き取り、正確にまとめることができる。 聞き手を意識しながら、自身の意見や与えられた文章を、適切な声の大きさ、明瞭な発音で、述べたり読んだりすることができる。話し手の指示や意見を的確に聞き取ることができる。 聞き手を意識しながら、自身の意見や与えられた文章を、述べたり音読したりすることができる。話し手の指示や意見を聞くことができない。 聞き手を意識せずに、自身の意見や与えられた文章を、声の大きさや発音に気を留めずに述べたり音読したりする。もしくは活動時に発言しない。
評価項目2書物や文献に対して、客観的に読解し、自身の意見を持ち、正確に表現することができる。書物や文献に対して、自身の意見を持ち、表現しようと工夫することができる。書物や文献に対して、自身の意見を表現することができない、もしくは文章表現として著しい誤りがある。
評価項目3初見の文章について、内容を理解しながらスムーズに音読することができる。初見の文章について、句としてのまとまりを意識しながら音読することができる。初見の文章について、句のまとまりを意識しながら読むことができない。
評価項目4言葉に関心を持ち、疑問に感じた言葉を即座に調べ、習得することができる。 高校卒業程度の語彙力(漢検準2級~2級程度)を有しており、適切に運用することができる。言葉に関心を持ち、疑問に感じた言葉を自主的に調べることができる。 高校在学程度の語彙力(漢検準2級程度)を有しており、適切に運用することができる。言葉に関心がなく、意味のわからない語句について調べることがない。 中学校卒業程度の語彙力(漢検3級程度)を有しており、高校在学程度の語彙を誤って運用することがある。
評価項目5日本の伝統的な言語文化について興味・関心を持ち、その価値に気づくことができる。日本の伝統的な言語文化について、興味・関心を持つことができる。日本の伝統的な言語文化について興味・関心を持ったり、その価値に気づくことができない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
国語には二つの面がある。一つは、文章を読んでその登場人物の気持ちに共感できる、あるいは書いてある内容を理解するということである。そのためにはまず、受講生一人一人がこれまでの自分の経験にひきつけて文章を読み解くことが大切である。もう一つは、読みとった筆者の意見や主人公の気持ち、また自分の意見や感想を表現するということである。日本語を読むことはできているつもりでも、その内容が「わかる=本当に理解している」ことによって、はじめて自分の言葉で表現し、説明することができるからである。この二面をふまえて、「考える」「読む」「書く」「話す」能力を養うこととする。
授業の進め方と授業内容・方法:
高等学校第3学年に相当する国語の力を身につけるため、高等学校用の教科書を使用し、いろいろな文章を読んで様々な角度から物事を考える。そして、必要に応じて学生同士で話し合うこともふまえて、読みとったり考えたりした内容を言葉でまとめ、ノートや文章などに「形として」残していくようにする。適宜口頭での発表も実施する。
注意点:
関連科目
国語は、人文科学や社会科学系だけでなく、自然科学系科目の論理的思考やノートやレポートの作成とも関連する、全ての科目の基礎である。
学習指針
講義を聞いて板書内容を写すだけではなく、自身の経験にひきつけながら主体的にノートを取り、発問の答えなどを自分の言葉で表現し、書き留めることが重要である。
自己学習
まず授業を「聞く」こと、「書く」こと。授業中の発問を自分で考え、その過程を残した「わかる」ノートを作る。人の発言を聞き、また自分が発言することも重要である。
予習として、教科書の本文をあらかじめ読んでおき、わからない語句をチェックしておくとよい。その上で授業を聞くようにするとよく理解できる。漢字や語句についての課題があれば必ずすませておく。
原則として2週間に1度、漢字テストを実施する。

学修単位の履修上の注意

授業計画

授業内容・方法 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス /ノートの取り方
「はじめての失敗」(随想)
新聞や本を読むことについて
本講義の概要・目的が理解できる。聞くこと・書くこと・読むことへの意識を高め、ノートの取り方を工夫することができる。
新聞や本を読むことに関心を持つことができる。
2週 評論1-①「話者の視点がつくる日本語」
    「言葉を理解する」
日本語の特徴について考え、理解することができる。筆者の意見を読み取ることができる。文章の構成に注意しながら評論文を読むことができる。
3週 評論1-②「言葉を理解する」
評論文の論旨を的確にとらえ、実例に即して考えることができる。
筆者の意見を読み取り、まとめることができる。
4週 小説1-①「博士の愛した数式」
    連休中の課題連絡(論理力1~3)
作者についての基礎知識を習得している。
長編小説のあらすじをつかむことができる。
5週 小説1-②「博士の愛した数式」
小説について、語りの主体を意識して読むことができる。
6週 小説1-③「博士の愛した数式」
表現に注意しながら、主人公の心情を読み取ることができる。
7週 小説1-④「博士の愛した数式」 小説全体の構成を確かめ、主題について考えることができる。
8週 前期中間試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
2ndQ
9週 試験返却・解説
詩-①
試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消する。
近現代の詩を鑑賞することができる。
10週 詩-②「わたしが一番きれいだったとき」他
詩の作者について知る。
詩の表現について、考え味わうことができる。
11週 評論2-①「『世間』とは何か」
「世間」に対する筆者の考えを読み取ることができる。
12週 評論2-②「『世間』とは何か」 「世間」「個人」「社会」といったキーワードについて理解し、筆者の考えを読み取ることができる。
13週 評論2-③「『世間』とは何か」 評論文の読解を通じて、日本の社会の特徴について考え、まとめることができる。
14週 随想「サフラン」
夏季休業中の課題連絡
森鴎外について理解を深める。随想(エッセイ)を味わうことができる。 夏休みの課題説明。
15週 前期末試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
16週 試験返却・解説
夏季休業中の課題提出
試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消する。
論理力を養う上で大切な「具体・抽象(一般化)」について理解する。
後期
3rdQ
1週 小説2-①「オデュッセイア」
小説を読み、作品世界を理解することができる。
2週 小説2-②「オデュッセイア」 小説を読み、話の展開を理解し、まとめることができる。
3週 小説2-③「オデュッセイア」
小説を読み、主人公の心情を的確にとらえることができる。
4週 小説2-④「オデュッセイア」
手紙用語
小説を読み、作品に込められた作者の思いを読み取ることができる。
工場見学を利用して、手紙用語を学習する。
5週 短歌・俳句-①
短歌や俳句について、基本的な知識を身につけ、鑑賞することができる。
6週 短歌・俳句-② 短歌や俳句を自作したり、相互評価したりすることができる。
7週 後期中間試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
8週 試験返却・解説
夏目漱石についての復習
試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消する。
夏目漱石についての基本的な知識を身につけている。
4thQ
9週 評論3-①「私の個人主義」
筆者(話者)の提起する問題点について考えることができる。
10週 評論3-②「私の個人主義」
筆者のいう「自己本位」について考え、まとめることができる。
11週 評論3-③「私の個人主義」
筆者の主張について、身近な問題に引き付けて考えることができる。
12週 評論3-④「私の個人主義」 評論文について、筆者の考えをまとめることができる。
13週 論理力 演習①② 「事実」「論証」の文章を読んだり、書いたりすることができる。
14週 論理力 演習③④ 資料を読み解き、論理的な文章を書くことができる。
15週 学年末試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
16週 試験返却・解説 試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消する。

評価割合

試験提出物・発表小テスト合計
総合評価割合652510100
基礎的能力652510100
専門的能力0000
分野横断的能力0000