概要:
電気・電子技術は,便利な世の中を作ることに貢献してきたが,これからは,便利さだけではなく,環境に配慮した技術が重要となっており,技術者には環境問題に対する理解が必要となっている。また、環境を守るだけでなく、持続可能な発展をしていくことも必要で、それに向けた取り組みとしてSDGsが定められた。本講義では、SDGsについて学び、電気電子技術者として持続可能な発展にどのように関わるかを理解することを目的とする。具体的には、「SDGsを知る」、「SDGsを考える」、「SDGsを実践する」の3つの取り組みを行う。
学生自らがSDGsに関するデータを収集・整理・分析・発信・実践する活動を行う。これらの活動を通じて、能動的に環境問題やSDGsにかかわる力を身に着けさせる。
授業の進め方・方法:
教員から、直接的に環境問題やSDGsに対する知識の提供は行わない。教員は、学生が主体的、能動的に学習できるような学習環境の構築、助言を行うことに徹する。グループでの作業が重要になるが、ベースは、個人での学びである。一人一人がSDGsに関わる意識を持って授業に臨むことが重要である。
注意点:
関連科目 本科目は,電気工学科の総ての科目が関係する。
学習指針 アクティブラーニングで行うので、学生自らが積極的に授業に関わる必要がある。
多くの作業はグループワークで行うため、協力して進めること。
事前学習
次回講義に関連する課題を提示するので、事前に用意しておくこと。
事後展開学習
毎週の講義に関連した課題を出すので取り組むこと。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス, SDGsの基礎に関する簡単な調査 |
授業の趣旨について理解し,説明できる。 SDGsの基本的な事項について説明できる
|
2週 |
課題1 SDGsの現状を表す数字を調べる(1)
|
SDGsの現状を表すデーターを見つけ、それを分かりやすく伝えることができるようにするための工夫ができる。
|
3週 |
課題1 SDGsの現状を表す数字を調べる(2)
|
SDGsの現状を表すデーターを見つけ、それを分かりやすく伝えることができるようにするための工夫ができる。
|
4週 |
課題1 SDGsの現状を表す数字を調べる(3)
|
SDGsの現状を表すデーターを見つけ、それを分かりやすく伝えることができるようにするための工夫ができる。
|
5週 |
課題1 SDGsの現状を表す数字を調べる(4)
|
SDGsの現状を表すデーターを見つけ、それを分かりやすく伝えることができるようにするための工夫ができる。
|
6週 |
課題2 SDGsのゴール間の関連について考える課題(1) |
SDGsのゴール間に様々な関りがあることを具体的に説明することが出来る
|
7週 |
課題2 SDGsのゴール間の関連について考える課題(2) |
SDGsのゴール間に様々な関りがあることを具体的に説明することが出来る
|
8週 |
課題2 SDGsのゴール間の関連について考える課題(3) |
SDGsのゴール間に様々な関りがあることを具体的に説明することが出来る
|
4thQ |
9週 |
中間試験 |
|
10週 |
課題2 SDGsのゴール間の関連について考える課題(4) |
SDGsのゴール間に様々な関りがあることを具体的に説明することが出来る
|
11週 |
課題3 SDGsの実践について考える課題(1) |
SDGsの達成に向けてどのような行動がとれるかを考え、実践の計画を立てることが出来る。
|
12週 |
課題3 SDGsの実践について考える課題(2) |
SDGsの達成に向けてどのような行動がとれるかを考え、実践の計画を立てることが出来る。
|
13週 |
課題3 SDGsの実践について考える課題(3) |
SDGsの達成に向けてどのような行動がとれるかを考え、実践の計画を立てることが出来る。
|
14週 |
課題3 SDGsの実践について考える課題(4) |
SDGsの達成に向けてどのような行動がとれるかを考え、実践の計画を立てることが出来る。
|
15週 |
講義のまとめ |
講義全体を振り返り、SDGsと自身の関係を考えることが出来る。
|
16週 |
テスト返却とまとめ |
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | ライフサイエンス/アースサイエンス | ライフサイエンス/アースサイエンス | 地球上の生物の多様性について説明できる。 | 1 | |
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。 | 3 | |
工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。 | 3 | |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 3 | |
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | |
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | |
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。 | 3 | |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 3 | |
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。 | 3 | |
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | |