ディジタル回路Ⅰ

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 ディジタル回路Ⅰ
科目番号 0032 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「よくわかるディジタル回路」、電気書院、春日 健 著
担当教員 小坂 洋明

到達目標

1. 論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。
2. 組み合わせ回路や演算回路の基礎について説明できる。組み合わせ回路の設計ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理演算と進数変換の仕組みを用いて複雑な演算ができる。論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算がでない。
評価項目2組み合わせ回路や演算回路の基礎について分かりやすく説明できる。複雑な組み合わせ回路の設計ができる。組み合わせ回路や演算回路の基礎について説明できる。組み合わせ回路の設計ができる。組み合わせ回路や演算回路の基礎について説明できない。組み合わせ回路の設計ができない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日常の身の回りの中でコンピュータが当たり前のように使われている現在、コンピュータに関する基本的知識を習得しておくことは、電気系エンジニアとして最低限度押さえなければならない必須事柄である。本講義では、コンピュータハードウェアに関する必須知識であるディジタル回路の基本的事項(主に組み合わせ回路)について学習する。
授業の進め方・方法:
座学による講義が中心であるが、授業では学生自ら演習に取り組む時間を多く設ける。また、定期試験返却時には、正答率の低かった問題を中心に解説を行い、理解を促す。
注意点:
関連科目:プログラミング(2年)、ディジタル回路Ⅱ(3年)、ディジタルシステム(4年)、電気機器設計(4年)、組み込みシステム(5年)
学習指針:予習・復習を怠らない、オフィスアワーの利用など、自ら積極的な学習態度をとることを期待する。
事前学習:予め次回の講義内容に該当する部分の教科書やプリントを読み、理解できるところとできないところを明らかにしておくこと。
事後展開学習:事前学習で理解できなかったところが理解できるか、授業を振り返りながら確認すること。

学修単位の履修上の注意

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ディジタル技術の基礎、数の表現 ディジタルとアナログの違いが理解できる。2進数、16進数で表現できる。
2週 基数変換・補数 2進・10進・16進変換ができる。補数、負数で表現できる。
3週 論理関数の基礎(1) 基本論理演算が理解できる。真理値表、ベン図が書ける。
4週 論理関数の基礎(2) 論理変数の公理・定理、双対性を使った式変形ができる。
5週 論理関数の基礎(3) 論理演算ができる。加法標準形で表現できる。
6週 グループ学習による演習(1) グループ学習ができる。教え合いにより今までの学習内容についてより正しく、深く理解できる。
7週 論理関数の簡単化 式変形による簡単化を理解できるカルノー図の書き方を理解できる。
8週 後期中間試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答できる。
4thQ
9週 論理関数の簡単化(2) カルノー図が書ける。
10週 論理回路の設計(1) 組み合わせ回路設計手順に従い回路が設計できる。
11週 論理回路の設計(2) 基本的な組み合わせ回路が設計できる。
12週 演算回路 半加算器・全加算器の動作を説明できる。
13週 グループ学習による演習(2) グループ学習ができる。教え合いにより今までの学習内容についてより正しく、深く理解できる。
14週 総合演習 今までの学習範囲についてより正しく、深く理解できる。
15週 学年末試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答できる。
16週 試験返却・解説 試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100