科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 地理
科目番号 0002 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質化学工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『高校生の地理A』帝国書院・『詳解現代地図』二宮書店/配布プリント
担当教員 竹原 信也

到達目標

1.地図や統計資料の見方を学び、地理的な考え方を身につけることができる。
2.世界の生活・文化を自然環境と関連付けて理解し、異文化理解の重要性を説明できる。
3.世界の諸地域についての学習を通じて、日本との共通性や相違点を見出すことができる。
4.地域社会が直面する諸課題を理解するとともに、持続可能な社会の構築を目指して取り組むべきことを考察できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地図や統計資料の見方を学び、地理的な考え方を身につけることができる。地図や統計資料の見方を理解できる。地図や統計資料を活用できず、地理的な見方・考え方ができない。
評価項目2世界の生活・文化を自然環境と関連付けて理解し、異文化理解の重要性を説明できる。世界の生活・文化を自然環境と関連付けて説明できる。世界の生活・文化を自然環境と関連付けて説明できない。
評価項目3世界の諸地域についての学習を通じて、日本との共通性や相違点を見出すことができる。世界の諸地域についての学習を通じて、日本との相違点を見出すことができる。世界の諸地域についての学習を通じて、日本との相違点を見出すことができない。
評価項目4地域社会が直面する諸課題を理解するとともに、持続可能な社会の構築を目指して取り組むべきことを考察できる。地域社会が直面する諸課題を理解できる。地域社会が直面する諸課題を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
気候、地形、植生などの自然環境や文化・経済など人々の生活には著しい地域差がある。他方で、グローバル化が進展し人、物、情報、資本の移動が活発化し、地域間の結びつきはますます強くなっている。そんな中、人類は資源の枯渇や環境の悪化を始めとする様々な問題に直面しており、限られた資源を共有し共存していくことが重要である。地理の授業では、自然科学や人文諸科学の知見を活用しながら、このような地球と人々の生活を巡る様々な現象を総合的に理解していく。
授業の進め方・方法:
教科書と地図帳を用いて学習を進める。地理の学習で重要になるのは、地図と統計資料を活用できる能力である。地図・統計資料の種類と読み方を学ぶとともに、実際に世界各地の情報に触れることで、地域の諸事象を考察する。また、本年度は遠隔授業の特性を活かすために表計算ソフトの学習に取り組む。学習を通じて、基本的な記述統計の知識を身に付け、思考・議論・表現に活用できるような技能を身に付けたい。
注意点:
関連科目
歴史・公共・政治経済・人間環境学・地域学・地域と世界の文化論・技術者倫理
学習指針
地方創生推進教育の一環として、地域主題学習を実施する。
自己学習
到達目標を達成するためには、授業以外にも教科書を読むなど、授業内容について理解を深める必要がある。特に、授業後の復習を欠かさないようにすること。

学修単位の履修上の注意

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 講義の目的・概要・評価方法について理解することができる。
2週 1章 旅からとらえる現代世界  地図の種類と活用について説明することができる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
3週 1章 旅からとらえる現代世界  地図の種類と活用について説明することができる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
4週 2章 世界の自然環境と文化①地形(大地形)
地形について理解を深め、人々の暮らしとの関係を考察できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
5週 2章 世界の自然環境と文化①地形(河川がつくる地形)
地形について理解を深め、人々の暮らしとの関係を考察できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
6週 2章 世界の自然環境と文化①地形(海岸にみられる地形)
地形について理解を深め、人々の暮らしとの関係を考察できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
7週 2章 世界の自然環境と文化①地形(氷河地形・カルスト地形)
地形について理解を深め、人々の暮らしとの関係を考察できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
8週 2章 世界の自然環境と文化②気候
世界の気候区分を理解し、雨温図の違いを説明できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
2ndQ
9週 2章 世界の自然環境と文化②気候
世界の気候区分を理解し、雨温図の違いを説明できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
10週 2章 世界の自然環境と文化③文化 世界の様々な言語・文化について、分布と特徴を説明できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
11週 3章 世界の諸地域の生活・文化 中国 中国の自然・文化・産業について理解し説明できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
12週 3章 世界の諸地域の生活・文化 韓国 韓国の文化・歴史・産業について理解し説明できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
13週 3章 世界の諸地域の生活・文化 東南アジア 東南アジアの農業・工業化と経済成長について理解し説明できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
14週 3章 世界の諸地域の生活・文化 南アジア 南アジアの自然・文化・産業について理解し説明できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
15週 前期末試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
16週 試験返却・解答 試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消できる。
後期
3rdQ
1週 3章 世界の諸地域の生活・文化 中央アジア・西アジア・北アフリカ 西アジア・北アフリカの自然・文化・産業について理解し説明できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
2週 3章 世界の諸地域の生活・文化 サハラ以南のアフリカ 南アフリカの自然・生活・文化について理解し説明できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
3週 3章 世界の諸地域の生活・文化 ヨーロッパ ヨーロッパの歴史・文化・産業について理解し説明できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
4週 3章 世界の諸地域の生活・文化 ロシア ロシアの自然・生活・文化について理解し説明できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
5週 3章 世界の諸地域の生活・文化 アメリカ合衆国 アメリカ合衆国の自然・文化・産業について理解し説明できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
6週 3章 世界の諸地域の生活・文化 ラテンアメリカ ラテンアメリカの自然・文化・産業について理解し説明できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
7週 3章 世界の諸地域の生活・文化 オセアニア オセアニア地域の自然・文化・産業について理解し説明できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
8週 第2部 2章日本の自然環境と防災① 日本の自然環境 日本の自然環境の特徴を理解し、説明できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
4thQ
9週 第2部 3章日本の自然環境と防災② 防災の取組 日本の自然環境の特徴を理解した上で、防災の取組の重要性を説明できる。
表計算ソフトの使用方法を身に付ける。
10週 地域主題学習 統計データなどを利用した地域調査法を理解できる。
11週 地域主題学習 地域を調査する方法を学び、多角的に分析できる。
12週 地域主題学習 地域の諸課題について、調査結果をまとめることができる。
13週 4章 地球規模で広がる課題(1) 世界の人口・食料問題、資源・エネルギー問題、環境問題など地球規模の諸課題について理解し、世界でどのような対応がされているかを考察できる。
14週 4章 地球規模で広がる課題(2) 世界の人口・食料問題、資源・エネルギー問題、環境問題など地球規模の諸課題について理解し、世界でどのような対応がされているかを考察できる。
15週 学年末試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
16週 試験返却・解答 試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3後3,後4,後10,後11,後12,後13,後14
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3前6,前7,前8,前9,前10,前12
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3前2,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3前2,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後10,後11,後12,後13,後14
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3前2,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後5,後6,後7,後8,後13,後14

評価割合

試験(前期末、学年末)課題・小テスト合計
総合評価割合6040100
基礎的能力6040100