機械設計技術基礎

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 機械設計技術基礎
科目番号 0019 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 システム創成工学専攻(情報システムコース) 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 特に指定しない.配布プリントなどを使用する.参考書:機械設計の基礎知識(米山猛著、日刊工業),演習で学ぶ機械力学(小寺忠・矢野澄雄著,森北出版)
担当教員 廣 和樹,矢野 順彦

到達目標

1.機械を設計する上で必要な、材料、加工、製図(CAD含む)、機構、計測の知識を習得すること.
2.機械を設計する上で必要な,機械振動に関する知識を習得すること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1材料,加工,製図,材料力学,機構の基礎を確実に理解している.材料,加工,製図,材料力学,機構の基礎を概ね理解している.材料,加工,製図,材料力学,機構の基礎を理解していない.
評価項目2機械振動に関する基礎を確実に理解している.機械振動に関する基礎を概ね理解している.機械振動に関する基礎を理解していない.

学科の到達目標項目との関係

JABEE基準 (d-2a) 説明 閉じる
JABEE基準 (d-2c) 説明 閉じる
システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 D-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
付加価値のあるシステムを創成するために,自身の専攻分野とは異なる技術分野の一つである,機械設計技術の基礎を学習する.機械を設計するのに必要な、材料や加工などの知識や,機械振動に関する知識について,その基礎を理解し,エンジニアとしての幅広い知識や視野を身につけることを期待している.
授業の進め方・方法:
講義方式で授業を行う.内容は機械を設計する上で必要となる基本を学習する.すなわち,機械で使われる材料,機械を製作するために必要な製図や加工法,機械振動についての基礎を講義する.CADの演習やレポートを課す.なお前半と後半で担当教員が異なる.
注意点:
機械設計には知識として習得すべき部分と,数学的な記述や物理的なイメージが必要となる部分があるので注意して欲しい.また,日常の機械設計技術について興味を持って欲しい.開講時間数の2/3以上の出席時間数を要する.

学修単位の履修上の注意

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
ガイダンスを行う.
2週 機械材料の基礎 機械材料の基礎(鉄鋼材料と熱処理)を学習する.
3週 製図と加工学の基礎
製図と加工学(機械加工と切削加工)の基礎を学習する.
4週 材料力学の基礎
材料力学の基礎(重心とたわみ)を学習する.
5週 機械要素の基礎 機械要素の基礎(ねじ、軸受など)を学習する.
6週 機構学の基礎1 機械のメカニズム(リンク機構)を学習する.
7週 機構学の基礎2
機械のメカニズム(歯車装置)を学習する.
8週 中間試験 授業内容を理解し,正しく解答できること.
2ndQ
9週 機械振動の基礎1
水平ばね振り子に関する運動方程式の基礎を学習する.
10週 機械振動の基礎2 鉛直ばね振り子に関する運動方程式の基礎を学習する.
11週 機械振動の基礎3 重力以外の基本的な力についての基礎を学習する.
12週 自由振動の基礎1 不減衰系・減衰系の自由振動の基礎を学習する.
13週 自由振動の基礎2 減衰系の自由振動の基礎を学習する.
14週 強制振動の基礎1 不減衰系の強制振動の基礎を学習する.
15週 強制振動の基礎2 減衰系の強制振動の基礎を学習する.
16週 期末試験 授業内容を理解し,正しく解答できること.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート相互評価態度小テスト合計
総合評価割合50350015100
基礎的能力01000010
専門的能力000000
分野横断的能力5025001590