情報工学

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 情報工学
科目番号 0047 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 知能機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 川合 慧「情報」東京大学出版会
担当教員 津田 尚明 ,村山 暢

到達目標

情報の表現方法、アルゴリズムとデータ構造、コンピュータとネットワークの仕組みを説明できる。情報機器を活用するための基本的なツールの知識を習得し、必要に応じて活用できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アルゴリズムとデータ構造、コンピュータとネットワークに関する知識を活用できる。アルゴリズムとデータ構造、コンピュータとネットワークについて説明できる。アルゴリズムとデータ構造、コンピュータとネットワークについて説明できない。
評価項目2情報機器を活用するための基本的なツールを理解し、活用できる。情報機器を活用するための基本的なツールを使うことができる。情報機器を活用するための基本的なツールを使うことができない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代の機械系技術者として、情報の基礎を理解し、情報機器を活用できることは重要である。このため、前半では情報学の基礎的概論とコンピュータやネットワークの仕組みを学習し、後半では、代表的な情報機器であるパーソナルコンピュータを用いて学習したことを演習する。
授業の進め方・方法:
教科書と補足プリントを用いた講義と演習で実施する.
注意点:
○事前学習
 次回の授業範囲を予習し、専門用語の意味等を理解しておくこと.
○事後学習
 レポートなどの自宅学習の結果(課題)を提出すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 情報学の考え方 情報について概説できる.
2週 情報の表現 「モデル」について説明できる.標本化,量子化について説明できる.
3週 情報の伝達と通信(情報量) 情報量に関する計算ができる.
4週 情報の伝達と通信(情報通信、インターネット) 暗号化通信について説明できる.通信プロトコルについて説明できる.
5週 計算の方法(計算の記述、表現、プログラム言語) プログラム言語の分類について説明できる.
6週 問題の解き方(アルゴリズム) アルゴリズムの役割について計算量の観点から説明できる.
7週 コンピュータの仕組み 論理演算回路について説明できる.
8週 情報システム・情報技術と社会 社会における情報システム,情報ネットワークの役割について説明できる.
4thQ
9週 プログラミング演習(C言語) C言語を用いてこれまでに学んだ事柄を実装できる.任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。
10週 プログラミング演習(Perl言語) Perl言語を用いてこれまでに学んだ事柄を実装できる.任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。
11週 プログラミング演習(VB言語) VB言語を用いてこれまでに学んだ事柄を実装できる.任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。
12週 画像認識・画像処理 ディジタル画像の種類や仕組みを説明できる.また,簡単な画像処理プログラムを作成して、ディジタル画像を扱うことができる.
13週 統計処理 コンピュータ(プログラム)を使って統計学的にデータを処理できる.
14週 工学シミュレーションソフトウェアを用いた応用 代表的なシミュレーションソフトウェアについて理解する.具体的には,4年次の自動制御で学んだ伝達関数・過渡応答・周波数応答・安定性などについて,シミュレーションソフトウェアを活用して問題を解くことができる.
15週 試験返却および演習・まとめ 試験を返却し解説することで,演習・まとめとします.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。4
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。4
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。4
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力0000000
専門的能力60000040100
分野横断的能力0000000