知的財産権

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 知的財産権
科目番号 0074 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 独占禁止法ガイドブック ・必要に応じて資料を配布
担当教員 後藤 多栄子

到達目標

知的財産権の基礎的法体系の修得と事例をまなぶ。特許アイデア創出や出願明細書作成に必要な基本技術を学ぶ。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1知財の基礎を理解して説明することができる。知財の基礎をおおむね理解して説明することができる。知財の基礎の理解ができない。また説明ができない。
評価項目2知財の事例を理解して説明することができる。知財の事例をおおむね理解して説明することができる。知財の事例を理解できないし、説明できない。
評価項目3知財のアイデアを考えだし、具現化できる。知財のアイデアをそれなりに考えて、おおむね具現化できる。知財のアイデアを考えだせないし、具現化できない。
評価項目4特許庁への出願明細書作成ができる。特許庁への出願明細書作成がおおむねできる。特許庁への出願明細書作成ができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
知財全般の基礎知識を習得することを目的に、独占禁止法を中心に知的財産権のさまざまな事例をとおして、知的財産権の企業戦略を学ぶ。知財全般の知識を深め、特許出願に必要な実践的知識や技術を指導する。
授業の進め方・方法:
独占禁止法を中心に知的財産権のさまざまな事例をとおして、知的財産権の企業戦略を学ぶ。知財全般の知識を深め、特許出願に必要な実践的知識や技術を指導する。時には外部講師(弁理士など)によるセミナー(アイデア創出・PBL)をとおして学生が学ぶ機会がある。
注意点:
COC科目である。2・3回にわたり、和歌山に関する知的財産の具体例を使って知財を学ぶ。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 概要説明 市場と競争  市場における競争の役割を理解できる。
2週 不正行為と企業倫理  企業の倫理について理解できる。民法の不正行為のみならず他の法律による規制を理解できる。
3週 不正競争防止法  不正競争防止法が規制する行為を分類別に理解できる。ノウハウに関する規制を理解し説明ができる。
4週 経済憲法としての独占禁止法 競争と独占禁止法とかかわりが理解できる。
5週 独禁法が規制する3条前段の私的独占 私的独占の事例を理解でき、事例を説明できる。
6週 3条後段のカルテルや談合 3条後段のカルテルや談合の事例を理解でき、事例を使って説明ができる。
7週 独禁法が規制する19条の不公正な取引方法 *地(知)の拠点*和歌山県に関する事例研究 独禁法が規制する19条の不公正な取引方法の事例を理解できる。*和歌山県に関する事例研究を行い、論点を理解する。
8週 独禁法の適用除外となっている知的財産に関する21条 独禁法の適用除外となっている知的財産に関する21条を理解できる。
2ndQ
9週 商標法・地域団体商標  *地(知)の拠点* 商標法体系を理解できる。*地(知)の拠点* 地域団体商標の制度理解して和歌山県における事例を調査・加えて和歌山県の企業の商標の調査して、課題提出する。
10週 意匠法  *地(知)の拠点* *地(知)の拠点*意匠法体系を理解できる。和歌山の企業の意匠を調査し課題提出する。 
11週 特許法 *地(知)の拠点*パテント検索そして明細書の書き方 *地(知)の拠点*特許法基礎を理解できる。 和歌山県関連や本校の教員の所有する特許検索をJ-PlatーPat(特許庁のデータベース)を利用して調査し課題を提出する。明細書の書き方を学び書けるようになる。
12週 発明アイデアの創出方法 (ブレーンストーミングなど) 発明アイデアの創出方法を使用してアイデアを創出できる。
13週 著作権法 著作権体系を理解できる。著作物の理解、著作権者の理解ができ、実例で説明できる。
14週 著作権法 著作権体系を理解できる。著作権者が持つ著作権の種類を理解し、その説明ができる。また、適用除外を理解し、説明ができる。
15週 期末試験 期末試験
16週 試験返却・解説 試験返却・解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性法令やルールを遵守した行動をとれる。3

評価割合

試験課題ほか合計
総合評価割合5050100
評価5050100