電力工学

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電力工学
科目番号 0063 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 田辺 茂;「よくわかる送配電工学」;電気書院
担当教員 松原 孝史,権田 英功

到達目標

1)需要家の電力要求に応じて,定電圧,定周波数で危険なく送電し,雷やその他の事故の波及による停電時間を短くするための保安保護装置を含めた電力システムの構成を理解する。
2)電力伝送上の諸問題に実際に対応できる知識を身に付ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1需要家の電力要求に応じて,定電圧,定周波数で危険なく送電し,雷やその他の事故の波及による停電時間を短くするための保安保護装置を含めた電力システムの構成をよく理解している。 需要家の電力要求に応じて,定電圧,定周波数で危険なく送電し,雷やその他の事故の波及による停電時間を短くするための保安保護装置を含めた電力システムの構成をある程度理解している。 需要家の電力要求に応じて,定電圧,定周波数で危険なく送電し,雷やその他の事故の波及による停電時間を短くするための保安保護装置を含めた電力システムの構成が理解できていない。
評価項目2電力伝送上の諸問題に実際に対応できる知識をよく身に付けている。電力伝送上の諸問題に実際に対応できる知識がある程度身に付いている。電力伝送上の諸問題に実際に対応できる知識が身に付いていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-4 説明 閉じる
JABEE d1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 本講義では,電力系統の電力送電,配電に関する基礎と応用について学ぶ。具体的には,架空送電線の構成、電力用ケーブル、送電特性、安定度、故障計算、保護継電器および配電の特性などを学習し、電力伝送上の諸問題に対応する実際的な知識を得ることを目的とする。
授業の進め方・方法:
 プロジェクターと板書によりわかりやすい講義を心がけるが,ノートに写すだけではなく自分で調べたことを書き加え,自学習課題のレポートも返却するので綴じて参考資料にすること。

なお、本科目は学修単位であるが、講義内容が広範にわたるため、通常科目と同じ2単位60時間で授業を行っているので自学自習は以下の要領で60時間以上おこなうこと。
1)授業中に配布する演習問題、教科書の章末問題を解答してレポートする。
2)各種送電・配電方式の特徴について調べ、レポートする。

また,次のような自学自習を(単位数×45-年間授業時間)時間以上行うこと.
 ・授業内容を理解するため,予め配布したプリントや教科書で予習する.
 ・授業内容の理解を深めるため,復習を行う.
 ・課題を与えるので,レポートを作成する.
 ・定期試験の準備を行う.
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス
2週 送電系統、
架空送電線路の構成
需要家の電力要求に応じて,定電圧,定周波数で危険なく送電し,雷やその他の事故の波及による停電時間を短くするための保安保護装置を含めた電力システムの構成を理解する。
3週 地中送電線路、
送電線路定数(1)
需要家の電力要求に応じて,定電圧,定周波数で危険なく送電し,雷やその他の事故の波及による停電時間を短くするための保安保護装置を含めた電力システムの構成を理解する。
4週 送電線路定数(2) 需要家の電力要求に応じて,定電圧,定周波数で危険なく送電し,雷やその他の事故の波及による停電時間を短くするための保安保護装置を含めた電力システムの構成を理解する。
5週 送電線路の等価回路と送電特性(1) 需要家の電力要求に応じて,定電圧,定周波数で危険なく送電し,雷やその他の事故の波及による停電時間を短くするための保安保護装置を含めた電力システムの構成を理解する。
6週 送電線路の等価回路と送電特性(2) 需要家の電力要求に応じて,定電圧,定周波数で危険なく送電し,雷やその他の事故の波及による停電時間を短くするための保安保護装置を含めた電力システムの構成を理解する。
7週 電力系統の電圧と無効電力 需要家の電力要求に応じて,定電圧,定周波数で危険なく送電し,雷やその他の事故の波及による停電時間を短くするための保安保護装置を含めた電力システムの構成を理解する。
8週 中間試験
4thQ
9週 故障計算と接地方式(1) 需要家の電力要求に応じて,定電圧,定周波数で危険なく送電し,雷やその他の事故の波及による停電時間を短くするための保安保護装置を含めた電力システムの構成を理解する。
10週 故障計算と接地方式(2) 需要家の電力要求に応じて,定電圧,定周波数で危険なく送電し,雷やその他の事故の波及による停電時間を短くするための保安保護装置を含めた電力システムの構成を理解する。
11週 過電圧と絶縁協調 電力伝送上の諸問題に実際に対応できる知識を身に付ける。
12週 電力系統の保護、
電力系統による障害
電力伝送上の諸問題に実際に対応できる知識を身に付ける。
13週 電力系統の安定度 電力伝送上の諸問題に実際に対応できる知識を身に付ける。
14週 配電系統
直流送電
電力伝送上の諸問題に実際に対応できる知識を身に付ける。
電力伝送上の諸問題に実際に対応できる知識を身に付ける。
15週 期末試験
16週 復習

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電力三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。3
電源および負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができる。3
対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる。3
直流機の原理と構造を説明できる。3
誘導機の原理と構造を説明できる。3
同期機の原理と構造を説明できる。3
変圧器の原理、構造、特性を説明でき、その等価回路を説明できる。2
半導体電力変換装置の原理と働きについて説明できる。1
電力システムの構成およびその構成要素について説明できる。3
交流および直流送配電方式について、それぞれの特徴を説明できる。3
電力品質の定義およびその維持に必要な手段について知っている。2
電力システムの経済的運用について説明できる。2
水力発電の原理について理解し、水力発電の主要設備を説明できる。1
火力発電の原理について理解し、火力発電の主要設備を説明できる。1
原子力発電の原理について理解し、原子力発電の主要設備を説明できる。1
その他の新エネルギー・再生可能エネルギーを用いた発電の概要を説明できる。1
電気エネルギーの発生・輸送・利用と環境問題との関わりについて説明できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000