建築構造Ⅰ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 建築構造Ⅰ
科目番号 0003 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 建築構造(実教出版)
担当教員 山田 祐司,玉井 孝幸

到達目標

1.建築構造の歴史、構造形式の分類の概要が理解できる。
2.木材の種類、性質の概要が理解できる。
3.在来軸組構法の概要が理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築構造の歴史、構造形式の分類を正しく理解できる。建築構造の歴史、構造形式の分類をおおまかに理解できる。建築構造の歴史、構造形式の分類を理解できない。
評価項目2木材の種類、性質を正しく理解できる。木材の種類、性質をおおまかに理解できる。木材の種類、性質を理解できない
評価項目3在来軸組構法の部材名、取り付け位置をほぼ理解できる。在来軸組構法の部材名、取り付け位置を一部分だけ理解できる。在来軸組構法の部材名、取り付け位置をほとんど理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
まず建築全般への入門として建築の歴史、設計のあり方、構造の仕組みなどを学んだ後、木造建築物に用いられる材料、部材、構法の名前、役割を理解する。2年生以上で学ぶ鉄筋コンクリート構造、鉄骨構造などにおいても用いられる用語には共通するものが多いので、用語の理解は建築構造の理解の基礎である。
授業の進め方・方法:
教科書の分量は膨大なので、書かれている文章自体にはあまりこだわらずに、部材の名前、役割の理解を中心に進める。補助プリントを多数配布する。構造用教材は授業中に参照用に使う。適宜、模型を用いた演習などを行い、簡単な構造模型の作成などを課題とする。授業中の小テストも行う。長期休みには建築構造の入門的な書物を読んでもらう。
注意点:
質問は随時受け付けるので山田研まで来てください。朝(8:00-8:50)、昼休み(12:00-12:50)ならほぼ常に在室しています。放課後は会議の無い日の18:30まで可能。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 修学ガイダンス 建築構造のあらまし
2週 建築構造のなりたち、建築構造の歴史的発達 西洋と日本における建築構造の発達の歴史の概要が分かる。
3週 建築構造の分類 木構造、RC構造、S構造の分類、架構形式の分類ができる。
4週 建築物に働く力 建築物に働く外力が理解できる。
5週 建築材料と規格 建築に関わるJIS,JASの概要が理解できる。
6週 建築基準法、技術基準 建築基準法、JASSの概要が理解できる。
7週 寸法実測 歩測などにより距離を簡易に測ることができる。
8週 前期中間試験 前期中間試験までに習った内容を理解する
2ndQ
9週 前期中間試験の解答及び解説 自らの問題点を把握し、修正することができる。
10週 木構造 構造形式、木材 木構造の概要が理解できる。
11週 木材の性質および木質材料 木材の性質および木質材料の概要を理解できる。
12週 木材の接合 木材の接合方法を理解できる。
13週 基礎、地業 地盤の種類、地業について理解得きる。
14週 基礎の形式 布基礎、ベタ基礎について理解できる。
15週 前期末試験 前期で習った内容を理解する。
16週 前期末試験の解答及び解説 自らの問題点を把握し、修正することができる。
後期
3rdQ
1週 柱、桁 柱、桁の名称、位置が理解できる。
2週 貫、間柱 貫、間柱の名称、位置が理解できる。
3週 小屋組、和小屋 和小屋の名称、位置が理解できる。
4週 小屋組 洋小屋 洋小屋の名称、位置が理解できる。
5週 床組 床組の名称、位置が理解できる。
6週 階段 階段の名称、位置が理解できる。
7週 開口部 開口部の分類が理解できる。
8週 後期中間試験 後期中間までに習った内容を理解する。
4thQ
9週 後期中間試験の解答及び解説 自らの問題点を把握し、修正することができる。
10週 開口部の詳細および建具 開口部の詳細および建具の名称が理解できる。
11週 外部仕上げ 外部仕上げの概要が理解できる。
12週 内部仕上げ 内部仕上げの概要が理解できる。
13週 天井、床の間 和室の仕上げが理解できる
14週 木造枠組壁構法 木造枠組壁構法の概要が理解できる。
15週 学年末試験 学年末までに習った内容を理解する。
16週 学年末試験の解答及び解説 自らの問題点を把握し、修正することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野材料建築材料の変遷や発展について説明できる。1前2
建築材料の規格・要求性能について説明することができる。1前5,前6
木材の種類について説明できる。2前10
傷(節など)について説明できる。1前10
耐久性(例えば腐れ、枯渇、虫害など)について説明できる。1前10
耐火性について説明できる。1前10
近年の木材工業製品(集成材、積層材など)の種類について説明できる。1前11
木材の成長と組織形成から、物理的性質の違いについて説明できる。1前10
屋根材(例えば和瓦、洋瓦、金属、アスファルト系など)の特徴をあげることができる。1後11
ガラスの製法、種類をあげることができる。1後10
下地材の種類(例えば繊維板、パーティクルボード、石こうボードなど)をあげることができる。1後12
床の仕上げ材料(カーペット、フローリング、レベリング、長尺シート等)をあげることができる。1後12
内装材料(壁・天井)として(モルタル、しっくい、クロス、珪藻土、合板、ボードなど)をあげることができる。1後12
構造建築構造の成り立ちを説明できる。1前1,前2
建築構造(W造、RC造、S造、SRC造など)の分類ができる。1前3
骨組構造物に作用する荷重の種類について説明できる。1前4
木構造の特徴・構造形式について説明できる。1前3,前9
木材の接合について説明できる。1前12
基礎、軸組み、小屋組み、床組み、階段、開口部などの木造建築の構法を説明できる。2前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10
施工・法規法の体系について説明できる。1前6

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力200000020
専門的能力800000080
分野横断的能力0000000