建築環境

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 建築環境
科目番号 0038 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 倉渕隆著「建築環境工学」市ヶ谷出版
担当教員 前原 勝樹

到達目標

1.熱、空気、光、音に関する基礎事項を理解することができる。
2.自然を生かした環境設計のための手法を理解することができる。
3.よりよい環境をつくるための人工的な助けを得るための基礎事項を理解することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1熱、空気、光、音に関する基礎事項を理解できる熱、空気、光、音に関する基礎事項をある程度理解できる熱、空気、光、音に関する基礎事項を理解できない
評価項目2自然を生かした環境設計のための手法を理解できる自然を生かした環境設計のための手法をある程度理解できる自然を生かした環境設計のための手法を理解できない
評価項目3よりよい環境をつくるための人工的な助けを得るための基礎事項を理解できるよりよい環境をつくるための人工的な助けを得るための基礎事項をある程度理解できるよりよい環境をつくるための人工的な助けを得るための基礎事項を理解できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-2 説明 閉じる
JABEE d09 説明 閉じる
JABEE d13 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この講義は本校の教育目標のうち、「A基礎力」を養う科目である。
建築環境は、建築物をとりまく自然環境と都市環境に関する基礎的な要素と、人間にとって、生理的に安全で健康で、そして心理的に快適な室内環境をつくり出すための基礎事項と必要な方法を取り扱う学問である。本講義は気候、都市気候、日照と日射、光環境、温熱環境、空気環境、音環環境について学習するものである。この科目は企業で設計を担当していたものが、その経験を活かして講義形式で授業を行う。
授業の進め方・方法:
座学を中心に行う。3年生までの物理、数学の基礎知識があるものとして授業を進める。建築環境の知識が設計にどのように生かされるかを知ることが重要である。
また、次のような自学自習を60時間以上行うこと。
・授業内容を理解するため、予め教科書等で予習する。
・授業内容を理解を深めるため復習する。
・授業内容を参考に、レポート作成に取り組む。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、環境に配慮した建築 風土と建築について説明できる。
2週 太陽の位置 建設地と太陽位置について説明できる。
日照時間および日照時間図について説明できる。
3週 日照と日影 日照および日射の調節方法について説明できる。
日照と日射の使い分けについて説明できる。
日照時間および日照時間図について説明できる。
4週 日射 紫外線、赤外線、可視光線の効果の違いを説明できる。
5週 測光量、採光計画 視覚と光の関係について説明できる。
明視、グレアの現象について説明できる。
採光および採光計画について説明できる。
6週 照明計画 人工照明について説明できる。
照明計画および照度の計算ができる。
7週 色彩環境 表色系について説明できる。
色彩計画の概念を知っている。
8週 中間試験(2020年度は課題で措置) 中間試験までの内容を修得すること。
2ndQ
9週 室内空気環境、換気 空気汚染の種類と室内空気環境基準について説明できる。
必要換気量について計算できる。
自然換気と機械換気について説明ができる。
10週 熱環境、断熱 伝熱の基礎について説明できる。
熱貫流について説明できる。
室温の形成について理解している。
11週 湿気環境 湿り空気、空気線図について説明できる。
結露現象について説明できる。
12週 温熱環境 温熱環境要素について説明できる。
温熱環境指標について説明できる。
13週 外界気象、都市環境 屋外環境について説明できる
都市環境について説明できる
14週 音環境 音の単位について説明できる。
聴覚の仕組みについて説明できる。
音心理の三大特性、大きさとうるささ、音の伝搬、減衰、回折について説明できる。
吸音と遮音、残響について説明できる。
遮音材料の仕組み、音響計画について説明できる。
15週 振り返り 期末試験までの内容を修得すること。
16週 期末試験 期末試験までの内容を修得すること。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備風土と建築について説明できる。2前1
気候、気象について説明できる。2前14
気温、温度、湿度および気温と湿度の形成について説明できる。2前14
雨、雪による温度、湿度の関係について説明できる。2前14
ヒートアイランドの現象について説明できる。2前14
大気汚染の歴史と現象について説明できる。2前14
都市環境における緑の役割について説明できる。2前14
建設地と太陽位置について説明できる。2前2
日照および日射の調節方法について説明できる。2前3
日照時間および日照時間図について説明できる。2前3
日照と日射の使い分けについて説明できる。2前4
紫外線、赤外線、可視光線の効果の違いを説明できる。2前4
視覚と光の関係について説明できる。2前5
明視、グレアの現象について説明できる。2前5
採光および採光計画について説明できる。2前5
人工照明について説明できる。2前6
照明計画および照度の計算ができる。2前6
表色系について説明できる。2前7
色彩計画の概念を知っている。2前7
伝熱の基礎について説明できる。2前11
熱貫流について説明できる。2前11
室温の形成について理解している。2前11
温熱環境要素について説明できる。2前13
温熱環境指標について説明できる。2前13
湿り空気、空気線図について説明できる。2前12
結露現象について説明できる。2前12
空気汚染の種類と室内空気環境基準について説明できる。2前9
必要換気量について計算できる。2前9
自然換気と機械換気について説明ができる。2前10
音の単位について説明できる。2前15
聴覚の仕組みについて説明できる。2前15
音心理の三大特性、大きさとうるささ、音の伝搬、減衰、回折について説明できる。2前15
吸音と遮音、残響について説明できる。2前15
遮音材料の仕組み、音響計画について説明できる。2前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50000050100
基礎的能力50000050100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000