文学Ⅰ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 文学Ⅰ
科目番号 0062 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 毎時間の授業時に配布する。
担当教員 藤本 晃嗣

到達目標

・小説を深く読むためのアプローチ方法を理解した上で、自ら主題を設定し小説内容に沿って考察することができる。
・近代以降の日本文学の流れを理解する。
・適切な日本語表現で自らの考えを他者に伝えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
小説を深く読むためのアプローチ方法を理解した上で、先行論など多様な意見を踏まえ、主題を設定し自らの意見、考えを論理的に組み立て、適切な表現で論述することができる。小説を深く読むためのアプローチ方法を理解した上で、主題を設定し自らの意見、考えを適切な表現で論述することができる。小説を読む上で自ら主題を設定できず、自らの意見、考えを論述できない。
近代以降の日本文学の流れを、その背景となる社会事象、思想状況と関連させて理解する。近代以降の日本文学の流れを理解する。近代以降の日本文学の流れを理解できない。
作家や作品などについて、図書館などを活用して調査することができる。作家や作品などについて、調査することができる。作家や作品などについて、調査することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 D-1 説明 閉じる
JABEE a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この講義は、明治期から大正期の日本の代表的な文学作品の読解を通して、言語表現の読解力、思考力を向上させ、社会とかかわる上でのコミュニケーション力を養う科目である。日本近代文学の流れを社会的背景や思想状況と関連させて学ぶとともに、文学史における主要な小説を取り上げ、その思想的意義を考える。
授業の進め方・方法:
明治期以降の日本の代表的な文学作品とその思想的背景について、説明する講義形式が基本となる。受講者は指定された文学作品を読み、その作品の意義を考察する。
加えて以下の自学自習を60時間以上行うこととする。
 ・授業時間に指定した小説作品を予め読んでくる。
 ・小説の書誌や作者などについて、調査を行う。
 ・毎回のプリントで復習をする。
 ・関連する小説作品や評論などを読む。
注意点:
図書館を利用して関連する本を読み、積極的に疑問を投げかけてほしい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
近代小説について
授業の目標と概要を把握する。近代小説というジャンルについての知識を得る。
2週 近代小説の成立 概説① 日本における近代小説成立についての知識を得る。
3週 近代小説の成立 概説② 日本における近代小説成立の意義やその背景を理解する。
4週 近代小説の成立 読解 近代小説成立期の小説作品や評論の読解を行う。
5週 明治中期の小説 概説① 明治中期の小説についての知識を得る。
6週 明治中期の小説 概説② 明治中期の小説の意義やその背景を理解する。
7週 明治中期の小説 読解 明治中期の小説作品や評論の読解を行う。
8週 中間試験 これまで学んだ知識が定着しているかを試験を行い確認する。
2ndQ
9週 明治後期の小説 概説① 明治後期の小説についての知識を得る。
10週 明治後期の小説 概説② 明治後期の小説の意義やその背景を理解する。
11週 明治後期の小説 読解① 明治後期の評論の読解を行う。
12週 明治後期の小説 概説② 明治後期の小説作品の読解を行う。
13週 大正期の小説 概説① 大正期の小説についての知識を得る。
14週 大正期の小説 概説② 大正期の小説の意義やその背景を理解する。
15週 大正期の小説 読解 大正期の小説作品や評論の読解を行う。
16週 レポートの提出 授業内容を理解しているかを試験を行い確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

試験提出物合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000