地域居住空間計画

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 地域居住空間計画
科目番号 0005 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科 建築学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 高増 佳子

到達目標

学習教育目標
・建築に関わる社会的・地域的な視点を養うことができる
・よりよい生活空間をその地域の風土を考慮し、機能的に計画・設計できる知識・技術を身に付けることができる
・建築分野の基礎的な知識や技術を活かし、問題を解決するための実践的な知識を身に付けることができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
建築に関わる社会的・地域的な視点を養うことができる地域の抱える課題を的確に示せる地域の抱える課題を示せる地域の抱える課題を示せない
よりよい生活空間をその地域の風土を考慮し、機能的に計画・設計できる知識・技術を身に付けることができる地域の抱える課題の解決策を的確に考慮できる地域の抱える課題の解決策を考慮できる地域の抱える課題の解決策を考慮できない
建築分野の基礎的な知識や技術を活かし、問題を解決するための実践的な知識を身に付けることができる自分の考えを的確に発表できる自分の考えを発表できる自分の考えを発表できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 C-1 説明 閉じる
JABEE d1-d2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講義で対象とする地域居住空間は、地域において展開される多様な生活の場であることから、対象とする空間の広がりは、都市地域を対象に、住宅から近隣の居住地、日常生活圏まで幅広い。
講義では「大きな都市空間」から人々の暮らしが営まれる「地域」「居住地」までを扱う。
とりわけ三陸沖大地震・大津波に関する様々な報告が各方面で行われ始めているため、建築を学ぶものとしての考えをまとめる。
またまちづくり・地域活動に関する実際の事例を取り上げ調べることにより、今後地域・社会貢献するための基礎学習とする。
可能な限り地域の建築・町並みを実際に見学して自分の意見を述べる機会を設けたい。

前半
先の三陸沖大地震・大津波を取り上げ、被災状況・仮設住宅・復興計画などに関して文献資料を調べ発表する。(計2回/1人)

中盤
各人の専門とする分野において、地域居住空間に関わる文献資料を調べ発表する。(計1回/1人)

後半
地域の建物・町並み見学を予定。
授業の進め方・方法:
教員が授業を行う場合は、板書による講義形式と、その内容に応じたスライドによる講義形式を行う。
授業プリントを用意するが、板書以外の口頭で伝える内容においても重要と思うものは各自メモを取るなり心掛けてもらいたい。
学生が発表する場合は適宜プリント・スライドを準備すること。
(データを提出すること)
各週とも3~4名の発表を行う。発表形式は自由。
教員は概略や用語について補足を行い、学生の質問を受けながらホワイトボードで解説する。
注意点:
なお以下のような自学自習を60時間以上行い授業に臨むこと。
・授業発表準備のため、諸文献・論文を調べ、まとめる
・必要であれば現地調査を行うこと

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス&三陸沖大地震・大津波に関する発表(教員)
2週 三陸沖大地震・大津波に関する発表1(A班) 文献資料を読んで要約し発表できる
3週 三陸沖大地震・大津波に関する発表1(B班)  文献資料を読んで要約し発表できる
4週 三陸沖大地震・大津波に関する発表2(A班)  文献資料を読んで要約し発表できる
5週 三陸沖大地震・大津波に関する発表2(B班)  文献資料を読んで要約し発表できる
6週 これまでのまとめ・課題説明(教員) 
7週 身近な建築と町並み(教員)   身近な建築と町並みを理解できる
8週 自の専門分野に関する発表(A班) 文献資料を読んで要約し発表できる
2ndQ
9週 各自の専門分野に関する発表(B班) 文献資料を読んで要約し発表できる
10週 見学の説明(教員) 見学内容を理解する
11週 見学1
12週 見学1
13週 見学2
14週 見学2
15週 見学のまとめ(教員) 見学内容を理解する
16週 即日レポート、振り返り

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
近現代都市の特質と課題について説明できる。1前2
近代の都市計画論について説明できる。1前2
現代にいたる都市計画論について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
街路計画の手法と理念について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
方法・制度の変遷について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
市街地を開発する仕組みについて説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
土地区画整理事業について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
市街地再開発事業について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
地区計画制度について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
モデュールについて説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
建築計画・設計の手法一般について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
都市と農村の計画について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合07500025100
基礎的能力0250001035
専門的能力0500001565
分野横断的能力0000000