保存再生論

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 保存再生論
科目番号 0006 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科 建築学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 高増 佳子

到達目標

今後歴史的建造物の保存再生・取り壊しは必ず直面する問題である。
建築史や保存再生論を学んだ者として多方面の視点から「自分ならどうするか、どうしたいか」という命題・課題を考え、適切な判断ができるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
文化財の考え方が理解できる文化財の考え方が説明できる文化財の考え方が理解できる文化財の考え方が理解できない
文化財建造物に関心を持つことができる身近な文化財を説明できる身近な文化財を理解できる身近な文化財を理解できない
保存活用の手法を理解できる見学した文化財を的確な文章にまとめられる見学した文化財を文章にまとめられる見学した文化財を文章にまとめられない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-4 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 C-1 説明 閉じる
JABEE d1-d5 説明 閉じる

教育方法等

概要:
歴史的建造物や町並みを取り巻く問題や現況を理解し、現代における存在価値を考える。その上で保存再生の経緯や事例を理解しながら、地域社会貢献の手法を考える。
授業の進め方・方法:
授業プリントを用意するが、板書以外の口頭で伝える内容においても重要と思うものは各自メモを取るなり心掛けてもらいたい。
注意点:
なお以下のような自学自習を60時間以上行い授業に臨むこと。
・授業発表準備のため、諸文献・論文を調べ、まとめる
・必要であれば現地調査を行うこと
・身近に残る歴史的建造物や町並みを実際に見学し、問題点や地域での在り方を考えてみること
・期末試験のための勉強

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業のガイダンス 課題説明 
2週 文化財の種類、文化財制度制定の系譜 指定文化財・登録文化財・国宝・重要文化財などの区別が理解できる
3週 指定文化財の概要 文化財の考え方の起源を理解できる
4週 登録文化財制度の概要と保存活用 登録文化財制度の考え方を理解できる
5週 日本の世界遺産 世界遺産の考え方を理解できる
6週 文化財でない地域の歴史的建造物 地域の歴史的建造物を知る
7週 町並みを守る(伝建制度について) 伝建制度の考え方を理解できる
8週 現地見学 米子の町並みと文化財
4thQ
9週 現地見学 米子の町並みと文化財
10週 現地見学 境港の町並みと文化財
11週 現地見学 境港の町並みと文化財
12週 現地見学 大山町の町並みと文化財
13週 現地見学 大山町の町並みと文化財
14週 ---------------------------
Web ページからのメッセージ
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シラバスの内容を変更しますか。
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OK キャンセル
レポート発表
現地見学を踏まえての見学レポートが書ける
15週 試験
16週 振り返り

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。3後2
近現代都市の特質と課題について説明できる。3
近代の都市計画論について説明できる。3
現代にいたる都市計画論について説明できる。3
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。3
街路計画の手法と理念について説明できる。3
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。3
方法・制度の変遷について説明できる。3後2,後3,後4,後6,後7,後14,後15
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。3
市街地を開発する仕組みについて説明できる。3
土地区画整理事業について説明できる。3
市街地再開発事業について説明できる。3
地区計画制度について説明できる。3
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。3
モデュールについて説明できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後14,後15
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後14,後15
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。4後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。3後14,後15
日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。4後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50000050100
基礎的能力1000002030
専門的能力4000003070
分野横断的能力0000000