電気・電子回路演習

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 電気・電子回路演習
科目番号 0044 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 総合工学科(情報システムコース) 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 吉野;「電磁気学の基礎と演習」;コロナ社,西巻、森、荒井; 「電気回路の基礎」;森北出版,押山、相川、辻井、久保田; 「電子回路」; コロナ社
担当教員 山本 英樹

到達目標

1. 静電界、コンデンサ、磁界、電流と磁界、電磁誘導について理解し、基礎的な問題が解ける。
2. トランジスタの動作、増幅回路について理解し、基礎的な問題が解けること。
3. 直流回路網、正弦波交流、ベクトル記号法、電気回路の諸定理について理解し、基礎的な問題が解ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1静電界、コンデンサ、磁界、電流と磁界、電磁誘導について理解できる。静電界、コンデンサ、磁界、電流と磁界、電磁誘導についてほぼ理解できる。静電界、コンデンサ、磁界、電流と磁界、電磁誘導について理解できない。
評価項目2トランジスタの動作、増幅回路について理解できる。トランジスタの動作、増幅回路についてほぼ理解できる。トランジスタの動作、増幅回路について理解できない。
評価項目3直流回路網、正弦波交流、ベクトル記号法、電気回路の諸定理について理解できる。直流回路網、正弦波交流、ベクトル記号法、電気回路の諸定理についてほぼ理解できる。直流回路網、正弦波交流、ベクトル記号法、電気回路の諸定理について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電磁気学・電気回路・電子回路の問題の演習を通して、電磁・電気回路・電子回路の理解を深めることを目的としている。
授業の進め方・方法:
事前に問題を渡し、授業時間では学生に解答を発表させる。(原理などについては詳細な説明は出来ないので、自己学習が中心となる。)
電磁気学に関する演習(3回)
電子回路に関する演習(3回)
電気回路に関する演習(4回)
センサを用いた回路演習(1回)
注意点:
授業時間終了後に教室で質問を受け付ける。また、放課後は山本研究室(電子制御工学科棟3F)で質問を受け付ける。
到達目標の達成が十分ではなく,教員が必要と認めた場合には,課題の再提出や再試験を行うことがある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
電荷とクーロンの法則,ガウスの法則(演習問題No.1-1)の配布
電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。
2週 電荷とクーロンの法則,ガウスの法則(演習問題1-1)の演習 電荷,クーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。
ガウスの法則を説明でき,電界の計算に用いることができる。
3週 電位,電界の演習(演習問題1-2)の演習 電解,電位,電気力線,電束の説明ができ,これらを用いた計算が出来る。
4週 電流の作る磁界,電磁力の演習(演習問題1-3)の演習 電流が作る磁界をビオ・サバールの法則を用いて計算できる。
電解中の電流に作用する力を説明できる。
5週 ダイオード,トランジスタ(演習問題2-1)の演習 ダイオード,トランジスタの特徴を説明できる。
6週 固定バイアス回路,電流帰還回路(演習問題2-2)の演習 トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。
7週 オペアンプ増幅回路(演習問題2-3)の演習 演算増幅器の特性を説明できる。
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。
8週 前期中間試験 静電界、コンデンサ、磁界、電流と磁界、電磁誘導について理解できる
2ndQ
9週 前期中間試験解答
正弦波交流回路,交流回路計算の基本(演習問題3-1)の配布
正弦波交流回路の瞬時値とフェーザ表示の計算ができる。
10週 正弦波交流回路,交流回路計算の基本(演習問題3-1)の演習 正弦波交流回路の瞬時値とフェーザ表示の計算ができる。
11週 回路要素の直並列接続(演習問題3-2)の演習 回路要素の直並列回路のインピーダンス,端子電圧,端子電流,電力の計算ができる
12週 交流回路網の解析(演習問題3-3)の演習 キルヒホッフの法則を用いた回路網の解析ができる
13週 交流回路網の諸定理(演習問題3-4)の演習 重ねの理,テブナンの定理を用いた解析ができる
14週 センサ回路(演習問題4)の演習 センサを用いた回路の解析が出来る。
15週 前期期末試験
16週 前期期末試験解答 前期期末試験について自らの問題点を把握し修正できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。3
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。3
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。3
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。3
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。3
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。3
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。3
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。3
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。3
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。3
瞬時値を用いて、交流回路の計算ができる。3
フェーザ表示を用いて、交流回路の計算ができる。3
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。3
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。3
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。3
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。3
網目電流法を用いて回路の計算ができる。3
節点電位法を用いて回路の計算ができる。3
電子回路ダイオードの特徴を説明できる。2前9,前10
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。2前11,前12,前13
演算増幅器の特性を説明できる。2前14
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。2前14,前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力0000000
専門的能力60000040100
分野横断的能力0000000