到達目標
1. 文学作品に触れ、文学に関する知識を身に付け、その表現の豊かさへの理解を深めることができる。
2. 文学と実社会との関わりについて考察し、文学と歴史・文化・社会問題との関係性について理解を深めることができる。
3. 文学作品における様々な言語表現を読み取り、自分なりの読みを深めることができる。加えて、他者の価値観を尊重しながら、自らの考えを分かりやすい言葉で伝え合うことができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 文学作品に触れ、文学に関する知識を身に付け、その表現の豊かさへの理解を十分に深めている。 | 文学作品に触れ、文学に関する知識をある程度身に付け、その表現の豊かさへの理解を深めている。 | 文学に関する知識を身に付けておらず、その表現の豊かさへの理解を深めていない。 |
評価項目2 | 文学と実社会との関わりについて深く考察し、文学と歴史・文化・社会問題との関係性について理解を十分に深めている。 | 文学と実社会との関わりについて考察し、文学と歴史・文化・社会問題との関係性について理解をある程度深めている。 | 文学と実社会との関わりについて考察できておらず、文学と歴史・文化・社会問題との関係性についての理解を有していない。 |
評価項目3 | 文学作品における様々な言語表現を読み取り、自分なりの読みを深めることが十分にできている。加えて、他者の価値観をよく尊重しながら、自らの考えを分かりやすい言葉で伝え合うことができている。 | 文学作品における様々な言語表現を読み取り、自分なりの読みを深めることが一定程度できる。加えて、他者の価値観を尊重しながら、自らの考えを分かりやすい言葉で伝え合うことに努めている。 | 自分なりに文学作品を読み解く意欲がなく、他者の価値観を尊重しながら、自らの考えを分かりやすい言葉で伝え合おうとしていない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
長年にわたって高校の国語教科書で定番教材となった文学作品を、あえて批判的に読み直すことで、小説を読む面白さを学ぶ。授業では「文豪」として知られる夏目漱石と、芥川龍之介の文学作品を扱う。講義形式やグループワークを併用し、学生同士のディスカッションの機会を多く設ける。文学作品の批判を通して、思考力や表現力を養う機会にしてもらいたい。
授業の進め方・方法:
教科書は使用せず、解説用の授業プリントを配布する。夏目漱石と芥川龍之介の文学作品は、インターネット上の電子書籍サービス「青空文庫」(https://www.aozora.gr.jp/)で、無料で読むことが出来る。そのため、授業では作品本文のプリントを配布せず、各自のデバイス等で読むことを前提とする予定である。
第1・2週ではガイダンスと授業の導入を行い、第3週から本格的に授業を展開する。授業は基本的に講義形式だが、少人数によるグループ・ディスカッションを行う場面を多く取り入れる。グループの編成や、ディスカッションの方法等は、第1・2週の授業で指示する。
注意点:
・他の学生に迷惑をかけたり、授業の規律を乱すような学習態度や行動のないよう、気を付けてもらいたい。
・質問は休憩時間や放課後に随時受け付ける。また担当教員の「オフィスアワー」の時間を告知するので、分からないことは遠慮せず積極的に質問すること。
・図書館を積極的に利用すること。授業では、授業内容に関連する本を紹介することがある。教科書の内容だけでなく、本を手掛かりにして積極的に疑問を投げかけて欲しい。
・文学作品の解釈に「正解」や「優劣」は存在しない。授業では発言の機会を多く設けるので、積極的に自分の意見を述べるとともに、他者の意見を理解し尊重する意識を持つこと。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
授業のガイダンス(授業の進め方・学習方法・成績評価等の説明) 導入①:「文豪」夏目漱石と芥川龍之介 |
授業の流れを把握し、作家に対する基礎的な知識を身につけることができる。
|
2週 |
導入②:映像資料鑑賞 |
映像資料を通して、作家に対する理解を深めることができる。
|
3週 |
芥川龍之介「羅生門」を読む① |
テキストを読み、与えられた情報をもとに、作品の理解を深めることができる。
|
4週 |
芥川龍之介「羅生門」を読む② |
グループ内で意見を交換し、作品の理解を深めるとともに、伝える力を高めることができる。
|
5週 |
芥川龍之介「羅生門」を読む③ |
グループ内で意見を交換し、作品の理解を深めるとともに、伝える力を高めることができる。
|
6週 |
芥川龍之介「杜子春」を読む① |
テキストを読み、与えられた情報をもとに、作品の理解を深めることができる。
|
7週 |
芥川龍之介「杜子春」を読む② |
グループ内で意見を交換し、作品の理解を深めるとともに、伝える力を高めることができる。
|
8週 |
後期中間レポート |
これまで読んだ作品をもとに、自分の意見をまとめることができる。
|
4thQ |
9週 |
夏目漱石「こころ」を知る:作品の基本情報 |
作品の基本的な情報について理解できる。
|
10週 |
夏目漱石「こころ」を読む① |
テキストを読み、与えられた情報をもとに、作品の理解を深めることができる。
|
11週 |
夏目漱石「こころ」を読む② |
テキストを読み、与えられた情報をもとに、作品の理解を深めることができる。
|
12週 |
夏目漱石「こころ」を読む③ |
グループ内で意見を交換し、作品の理解を深めるとともに、伝える力を高めることができる。
|
13週 |
夏目漱石「こころ」を読む④ |
グループ内で意見を交換し、作品の理解を深めるとともに、伝える力を高めることができる。
|
14週 |
夏目漱石「こころ」を読む⑤ |
グループ内で意見を交換し、作品の理解を深めるとともに、伝える力を高めることができる。
|
15週 |
夏目漱石「こころ」を読む⑥ |
グループ内で意見を交換し、作品の理解を深めるとともに、伝える力を高めることができる。
|
16週 |
授業の振り返り、レポート提出 |
学年末までの授業内容について理解できている。
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 学年末試験 | 提出課題 | 中間レポート | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 30 | 30 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 30 | 30 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |