文学Ⅲ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 文学Ⅲ
科目番号 0064 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合工学科(情報システムコース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 指定しない。プリントを配布する。
担当教員 辻 秀平,羽原 卓也

到達目標

1. 文学作品に触れ、文学に関する知識を身に付け、その表現の豊かさへの理解を深めることができる。
2. 文学と実社会との関わりについて考察し、文学と歴史・文化・社会問題との関係性について理解を深めることができる。
3. 文学作品における様々な言語表現を読み取り、自分なりの読みを深めることができる。加えて、他者の価値観を尊重しながら、自らの考えを分かりやすい言葉で伝え合うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文学作品に触れ、文学に関する知識を身に付け、その表現の豊かさへの理解を十分に深めている。文学作品に触れ、文学に関する知識をある程度身に付け、その表現の豊かさへの理解を深めている。文学に関する知識を身に付けておらず、その表現の豊かさへの理解を深めていない。
評価項目2文学と実社会との関わりについて深く考察し、文学と歴史・文化・社会問題との関係性について理解を十分に深めている。文学と実社会との関わりについて考察し、文学と歴史・文化・社会問題との関係性について理解をある程度深めている。文学と実社会との関わりについて考察できておらず、文学と歴史・文化・社会問題との関係性についての理解を有していない。
評価項目3文学作品における様々な言語表現を読み取り、自分なりの読みを深めることが十分にできている。加えて、他者の価値観をよく尊重しながら、自らの考えを分かりやすい言葉で伝え合うことができている。文学作品における様々な言語表現を読み取り、自分なりの読みを深めることが一定程度できる。加えて、他者の価値観を尊重しながら、自らの考えを分かりやすい言葉で伝え合うことに努めている。自分なりに文学作品を読み解く意欲がなく、他者の価値観を尊重しながら、自らの考えを分かりやすい言葉で伝え合おうとしていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
長年にわたって高校の国語教科書で定番教材となった文学作品を、あえて批判的に読み直すことで、小説を読む面白さを学ぶ。授業では「文豪」として知られる夏目漱石と、芥川龍之介の文学作品を扱う。講義形式やグループワークを併用し、学生同士のディスカッションの機会を多く設ける。文学作品の批判を通して、思考力や表現力を養う機会にしてもらいたい。
授業の進め方・方法:
教科書は使用せず、解説用の授業プリントを配布する。夏目漱石と芥川龍之介の文学作品は、インターネット上の電子書籍サービス「青空文庫」(https://www.aozora.gr.jp/)で、無料で読むことが出来る。そのため、授業では作品本文のプリントを配布せず、各自のデバイス等で読むことを前提とする予定である。
第1・2週ではガイダンスと授業の導入を行い、第3週から本格的に授業を展開する。授業は基本的に講義形式だが、少人数によるグループ・ディスカッションを行う場面を多く取り入れる。グループの編成や、ディスカッションの方法等は、第1・2週の授業で指示する。
注意点:
・他の学生に迷惑をかけたり、授業の規律を乱すような学習態度や行動のないよう、気を付けてもらいたい。
・質問は休憩時間や放課後に随時受け付ける。また担当教員の「オフィスアワー」の時間を告知するので、分からないことは遠慮せず積極的に質問すること。
・図書館を積極的に利用すること。授業では、授業内容に関連する本を紹介することがある。教科書の内容だけでなく、本を手掛かりにして積極的に疑問を投げかけて欲しい。
・文学作品の解釈に「正解」や「優劣」は存在しない。授業では発言の機会を多く設けるので、積極的に自分の意見を述べるとともに、他者の意見を理解し尊重する意識を持つこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業のガイダンス(授業の進め方・学習方法・成績評価等の説明)
導入①:「文豪」夏目漱石と芥川龍之介
授業の流れを把握し、作家に対する基礎的な知識を身につけることができる。
2週 導入②:映像資料鑑賞 映像資料を通して、作家に対する理解を深めることができる。
3週 芥川龍之介「羅生門」を読む① テキストを読み、与えられた情報をもとに、作品の理解を深めることができる。
4週 芥川龍之介「羅生門」を読む② グループ内で意見を交換し、作品の理解を深めるとともに、伝える力を高めることができる。
5週 芥川龍之介「羅生門」を読む③ グループ内で意見を交換し、作品の理解を深めるとともに、伝える力を高めることができる。
6週 芥川龍之介「杜子春」を読む① テキストを読み、与えられた情報をもとに、作品の理解を深めることができる。
7週 芥川龍之介「杜子春」を読む② グループ内で意見を交換し、作品の理解を深めるとともに、伝える力を高めることができる。
8週 後期中間レポート これまで読んだ作品をもとに、自分の意見をまとめることができる。
4thQ
9週 夏目漱石「こころ」を知る:作品の基本情報 作品の基本的な情報について理解できる。
10週 夏目漱石「こころ」を読む① テキストを読み、与えられた情報をもとに、作品の理解を深めることができる。
11週 夏目漱石「こころ」を読む② テキストを読み、与えられた情報をもとに、作品の理解を深めることができる。
12週 夏目漱石「こころ」を読む③ グループ内で意見を交換し、作品の理解を深めるとともに、伝える力を高めることができる。
13週 夏目漱石「こころ」を読む④ グループ内で意見を交換し、作品の理解を深めるとともに、伝える力を高めることができる。
14週 夏目漱石「こころ」を読む⑤ グループ内で意見を交換し、作品の理解を深めるとともに、伝える力を高めることができる。
15週 夏目漱石「こころ」を読む⑥ グループ内で意見を交換し、作品の理解を深めるとともに、伝える力を高めることができる。
16週 授業の振り返り、レポート提出 学年末までの授業内容について理解できている。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

学年末試験提出課題中間レポートその他合計
総合評価割合4030300100
基礎的能力4030300100
専門的能力00000
分野横断的能力00000