フロンティア工学セミナー

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 フロンティア工学セミナー
科目番号 0078 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 総合工学科(情報システムコース) 対象学年 4
開設期 集中 週時間数
教科書/教材 本科目では授業ごとに必要に応じて資料を配布資料を用いて授業を行う.
担当教員 矢壁 正樹,上原 一剛,大塚 宏一,権田 英功,森田 一弘,原田 篤,田中 晋,前原 勝樹

到達目標

1.医療・介護福祉機器の開発につながる技術などについてテーマの内容を理解してレポートが作成できる.
2.医療・介護福祉機器など新たな分野の製品開発には,工学・医学など専門や分野を横断した協働が必要であることを理解する.
3.医療・介護福祉機器などの開発・提案につながるアイデアが複数提案できる.
4.適切な資料等をもとに,見やすい図・表などを用いてわかりやすいレポートが作成できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
医療・介護福祉機器の開発につながる技術などについてテーマの内容を理解してレポートが作成できる.医療・介護福祉機器の開発につながる技術などについてテーマの内容を理解してレポートが書ける.医療・介護福祉機器の開発につながる技術などについてテーマの内容をある程度理解してレポートが書ける.医療・介護福祉機器の開発につながる技術などについてテーマの内容が理解できない.
医療・介護福祉機器など新たな分野の製品開発には,工学・医学など専門や分野を横断した協働が必要であることを理解する.医療・介護福祉機器など新たな分野の製品開発には,工学・医学など専門や分野を横断した協働が必要であることを理解する.医療・介護福祉機器など新たな分野の製品開発には,工学・医学など専門や分野を横断した協働が必要であることをある程度理解する.医療・介護福祉機器など新たな分野の製品開発には,工学・医学など専門や分野を横断した協働が必要であることが理解できない.
医療・介護福祉機器などの開発・提案につながるアイデアが複数提案できる.医療・介護福祉機器などの開発・提案につながるアイデアが提案できる.医療・介護福祉機器などの開発・提案につながるアイデアが提案できる.医療・介護福祉機器などの開発・提案につながるアイデアが提案できない.
適切な資料等をもとに,見やすい図・表などを用いてわかりやすいレポートが作成できる.適切な資料等をもとに,見やすい図・表などを用いてわかりやすいレポートが書ける.適切な資料等をもとに,図・表などを用いてレポートが書ける.適切な資料等をもとに,図・表などを用いてレポートが作成できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この科目は,受講生の皆さんが専門学科や分野の枠を横断して新たな「もの」「こと」の創出を目指すことができる融合複合型技術者としての幅広い視野を持つことを目的としています.授業では,医療・介護福祉機器の開発につながる技術を中心テーマとして,本校の専門学科である機械・電気情報・電子制御・物質・建築に加えて,医学,保健衛生学など多岐にわたる分野について関連するトピックについて講義・演習を行います.
授業の進め方・方法:
各専門分野の本校教員や医療福祉機器メーカーの技術者等によるオムニバス形式の講義です.
注意点:
本科目は学修単位であるため,配布資料,書籍やWebページなどを活用して適切な資料を調べ,30時間以上の時間をかけてレポート作成をしてください.
本科目は評価点による評価を行わず合否のみで評価します.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 医療に使われる技術~超音波診断の基礎~
2週 バイオトライボロジー(医療用人工関節)の基礎
3週 医療機器の出口戦略~知的財産基礎~ 知的財産,知的財産権の基礎知識を習得し,知的財産の必要性について身近な例をあげて説明することができる.特許制度の目的を理解し,発明から特許権取得までの手続きや,特許権を取得するための要件について説明できる.また,特許を受けることができる者,出願の手続きができる者,特許権の効力について説明することができる.また,J-PlatPatを使った特許情報の検索ができるようになり,自分が提案したアイディアにに関連する特許情報を収集することができる.
4週 化学Ⅰ・IIで習わなかったけど、知っておくべき化学の基礎知識と近年のトピック1 化学Ⅰ、IIで取り扱わなかったが、工学分野を学ぶ上で知っておくべき化学の基礎(原子軌道や混成軌道、エントロピーなど)を紹介する。さらに近年話題となっている化学トピックを取り上げる。
5週 化学分野に関連するトピック2 医療分野を含む化学分野のトピックスを前週に続いて紹介する。
6週 化学分野における機器分析の世界 化学反応の過程をリアルタイムで観測できる電子顕微鏡や生体内の様子をリアルタイムで観測できる核磁気共鳴を用いたMRI動画など化学分野における先端の機器分析事例や原理を紹介する.
7週 ビッグデータ解析とAIの歴史1
8週 ビッグデータ解析とAIの歴史2
2ndQ
9週 ビッグデータ解析とAIの歴史3
10週 医療技術とロボット 医療技術とロボット技術との関わりについて学ぶ.特に,手術ロボットとリハビリ利用の外骨格のロボットスーツについて紹介する.
11週 医療と人工知能 医療技術における人工知能の利用について学ぶ.
12週 医療機器とミクロ領域における制御技術 医療技術に関わるマイクロマニピュレータの研究事例を通して,ミクロ領域の特徴と制御技術における工夫について学ぶ.
13週 健康住宅の基礎1
14週 健康住宅の基礎2
15週 健康住宅の基礎3
16週 まとめ
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

レポート合計
総合評価割合100100
分野横断的能力100100