到達目標
授業を通じて達成が期待される事項は,以下の通りである。
(1)20世紀の社会構造や人間の特徴について理解できる。(1-1,1-2)
(2)「戦争」の実態を理解し,技術者として平和を実現する倫理観を理解できる。(1-1,1-2)
(3)国際社会の相互理解について考えをめぐらせ,自分なりの発想で「平和のグローバル化の実現」を理解できる。(1-1,1-2)
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 20世紀の社会構造や人間の特徴について理解できる。 | 20世紀の社会構造や人間の特徴について理解できる。 | 20世紀の社会構造や人間の特徴について理解できる。 |
評価項目2 | 「戦争」の実態を理解し,技術者として平和を実現する倫理観を理解できる。 | 「戦争」の実態を理解し,技術者として平和を実現する倫理観を理解できる。 | 「戦争」の実態を理解し,技術者として平和を実現する倫理観を理解できる。 |
評価項目3 | 国際社会の相互理解について考えをめぐらせ,自分なりの発想で「平和のグローバル化の実現」を理解できる。 | 国際社会の相互理解について考えをめぐらせ,自分なりの発想で「平和のグローバル化の実現」を理解できる。 | 国際社会の相互理解について考えをめぐらせ,自分なりの発想で「平和のグローバル化の実現」を理解できる。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 2
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人文・数理 2
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教育方法等
概要:
人類の歴史が始まっていらい戦争は勃発しているが,特に20世紀は「戦争の世紀」といわれている。その謂れは,2度にわたる世界大戦や地域紛争,民族紛争,内戦,テロ等が世界中で繰り広げられたからである。人類は,戦争の度に戦争の愚かさを認識し,平和を築く多くの試みを行う。しかし,戦争は今も世界のどこかで勃発している。いったいなぜ戦争はなくならないのであろうか。平和とはなんなのだろうか。世界は,グローバル化し,物理的な距離(旅行時間,情報の収集時間など)は一昔前よりもぐっと縮まった。しかし,戦争の愚かさや平和の尊さなどについての国際的な相互理解に代表される知的・道徳的(倫理的)距離は依然として縮まっていないのではなかろうか。
本授業は,「戦争の世紀」を振り返り,戦争の実態や平和への取り組み,そしてグローバル化していく経済などの社会的事象の実態を検討し,20世紀の人間の特徴を指摘するとともに,21世紀に生きる我々が,技術者として,ー1人の人間としてー,平和のグローバル化(国際的平和),「戦争のない世紀」をめざすための基礎的思考力(倫理観,相互理解力)を養うことを目標とする。
なお,授業内容のレベルは,大学の一般教養科目の水準に相当する。
授業の進め方・方法:
授業は,集中して聴き,きちんとメモをとることが必要である。
本授業は,授業後に課題レポートを多数課す。よって授業で学んだことを機軸に図書館などでじっくり調査,分析し,レポートを記述することが必要である。
レポートの内容構成をよく考え、わかりやすい文章で記述することも必要である。
注意点:
学習目標の達成度の評価:
・期末試験50%
・課題レポート50%
・60%以上を合格とする。
・再評価試験は実施する。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
論,日本の対外戦争 20世紀が「戦争の世紀」とよばれることについて概説し,日清戦争,日露戦争について概説する。 |
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2週 |
第一次世界大戦の勃発 レポート1 日露戦争について詳細を示し、続いて第一次世界大戦前の帝国主義列強の対立,バルカン問題,大戦勃発の原因について解説する。 |
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3週 |
第一次世界大戦の実態 レポート2 第一次世界大戦の具体的な経緯と戦争の被害状況について解説する。 |
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4週 |
社会主義政権の成立,第一次世界大戦の戦後処理と国際連盟 ソ連誕生の経緯と第一次世界大戦の列強の動向と国際連盟の成立による平和への取り組みについて解説する。 |
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5週 |
世界恐慌,ナチスの台頭 レポート3 世界恐慌による経済危機の実態と,それを契機として発展していくファシズム勢力(ナチスなど)の台頭について解説する 。 |
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6週 |
日本の中国侵攻 レポート4 日本の中国侵攻(満州国建国等を含めて)の経緯を解説する。 |
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7週 |
第二次世界大戦Ⅰ レポート5 第二次世界大戦の経緯について解説する。 |
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8週 |
第二次世界大戦Ⅱ レポート6 第二次世界大戦中における戦争の実態について,具体的事例などを提示しながら解説する。 |
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2ndQ |
9週 |
第二次世界大戦Ⅲ レポート7 第二次世界大戦における戦争の実態について,原爆投下などの事例を中心に解説する。 |
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10週 |
第二次世界大戦後の戦後処理と国際連合 レポート8 ドイツの分割など戦後の動きと国際連合の成立による平和の取り組みについて解説する。 |
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11週 |
冷戦構造,冷戦期の戦争Ⅰ 米ソの緊張関係と関連して勃発する朝鮮戦争,キューバ危機について概説する。 |
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12週 |
冷戦構造,冷戦期の戦争Ⅱ レポート9 ベトナム戦争の実態について解説する。 |
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13週 |
民族紛争,内戦 レポート10 民族の対立の構図を,コソボ紛争,ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦などの具体的事例を検討することによって理解する。 |
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14週 |
戦争と人々 現代の戦争に立ち向かう人々について事例を紹介する。 |
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
21世紀の戦争 これまでの戦争事例から,今後の戦争と平和について考える。 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 公民 | 哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。 | 3 | |
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。 | 3 | |
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。 | 3 | |
民主政治の基本的原理、日本国憲法の成り立ちやその特性について理解できる。 | 3 | |
資本主義経済の特質や財政・金融などの機能、経済面での政府の役割について理解できる。 | 3 | |
現代社会の政治的・経済的諸課題、および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる。 | 3 | |
地歴・公民 | 現代科学の考え方や科学技術の特質、科学技術が社会や自然環境に与える影響について理解できる。 | 3 | |
社会や自然環境に調和し、人類にとって必要な科学技術のあり方についての様々な考え方について理解できる。 | 3 | |
今日の国際的な政治・経済の仕組みや、国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる。 | 3 | |
環境問題、資源・エネルギー問題、南北問題、人口・食糧問題といった地球的諸課題とその背景について理解できる。 | 3 | |
国際平和・国際協力の推進、地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて理解できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 50 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 50 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |