日本語1

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 日本語1
科目番号 0013 科目区分 一般 / 必履修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 人文科学科・数理科学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 〔教科書〕現代文:『高等学校 現代の国語』第一学習社  古 典:『高等学校 言語文化』第一学習社 〔参考書〕『プレミアムカラー国語便覧』数研出版・『新訂チャレンジ常用漢字』第一学習社
担当教員 大西 永昭,池田 光子

到達目標

この授業では、「対話力」を高めるため、次の3点を到達目標とする。
(1)文章を読んでその内容を把握できる
(2)文字言語を用いて、伝えるべき内容を表現できる
(3)言語文化とその歴史に関する、基礎的な知識を持つ

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文章を読んでその内容を正しく把握できる 文章を読んでその内容を把握できる 文章を読んでその内容を把握できるない
評価項目2文字言語を用いて、伝えるべき内容を正しく表現できる文字言語を用いて、伝えるべき内容を表現できる文字言語を用いて、伝えるべき内容を表現できない.
評価項目3言語文化とその歴史に関する、基礎的な知識を十分に持つ言語文化とその歴史に関する、基礎的な知識を持つ言語文化とその歴史に関する、基礎的な知識を持っていない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 G1 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
 日本語の授業においては、「対話力」を高めることを最終目標とする。
 その実現のため、授業を「現代文」と「古典」とに分割し、総合的な「対話力」育成を目指す。なお、授業では、主として検定教科書を用いる。
 「現代文」の授業では、文章を的確に読み取り、文章の構造を把握することが主眼となる。教員と学生との質疑応答を通じて、音声言語を用いた「対話力」育成にも資する。また、漢字テストを通じて、語彙力を高め、文化の財産としての言語に関する知識を身につけることを目指す。
 「古典」の授業では、主として言語文化の歴史を概観し、正確な知識を得ることが主眼となる。作品の本文に触れ、現代語に繋がる言語文化を理解し、語彙力・表現力を高めることを目指す。
授業の進め方・方法:
●予習:【現代文】教科書を読み、読めない言葉や意味のわからない言葉について調べておく。漢字テストの勉強。【古典】【古典】授業で取り扱う古文・漢文を教科書で確認する。古文については音読をし、分からない言葉を辞書で調べておく。漢文については、書き下し文を作成した上で音読をし、分からない言葉を辞書で調べておく。ほか、教員より指示のあった課題に取り組む。
●授業:【現代文】辞書を持参する。単に黒板を写すのではなく、教員がどこにポイントを置いて説明しようとしているかを理解し、それを後で確認できるようにノートをとる。【古典】辞書・便覧(参考書)を持参する。文章を読み解くポイントをつかむことを目指す。
●復習:【現代文・古典】単元が終わったら本文を読み返し、ノート・プリント類を確認する。文章の構造を把握できているかどうか確認する。曖昧な場合はノートを見ながらポイントを押さえる。ほか、教員より指示のあった課題に取り組む。
注意点:
●到達目標…全般について定期試験で評価(8割)。(2)(3)は、漢字テスト・授業への参加度(出席・小テスト・提出物等)を評価対象とする(2割)。50点以上(100点満点)が合格。最終成績が合格点に満たない者には、再評価試験を行う。なお、再評価試験を受けない者には、追認試験を認めない。
●漢字テスト…不合格者(10点満点中4点以下)には、課題を与える。期日までに課題が提出されない場合には、成績から減点するとともに、再評価試験の対象としない。
●提出物…未提出者は再評価試験の対象としない(ノート・ファイルチェックも「提出物」に含まれる)。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 現代文:ガイダンス/「水の東西」
古 典:ガイダンス/古文入門①(歴史的仮名遣いなど)/「児のそら寝」①(『宇治拾遺物語』)
2週 現代文:「水の東西」
古 典:「児のそら寝」②
    ■第1回漢字テスト(範囲;48-49p)
3週 現代文:「水の東西」
古 典:古文入門②(活用・係り結びなど)/「絵仏師良秀」①(『宇治拾遺物語』)
    ■第2回漢字テスト(範囲;50-51p)
4週 現代文:「羅生門」
古 典:「絵仏師良秀」②
    ■第3回漢字テスト(範囲;52-53p)
5週 現代文:「羅生門」
古 典:古文入門③(旧国名・月の異名・暦方など)/「なよ竹のかぐや姫」①(『竹取物語』)
    ■第4回漢字テスト(範囲;54-55p)
6週 現代文:「羅生門」
古 典:「なよ竹のかぐや姫」②
    ■第5回漢字テスト(範囲;56-57p)
7週 現代文:「羅生門」
古 典:「なよ竹のかぐや姫」③
8週 現代文:ここまでの範囲で中間試験
古 典:ここまでの範囲で中間試験
2ndQ
9週 現代文:試験の返却と解説/「ものとことば」
古 典:試験の返却と解説/漢文入門①
10週 現代文:「ものとことば」
古 典:漢文入門②/「漁父之利」①(『戦国策』)
11週 現代文:「ものとことば」
古 典:「漁父之利」②
    ■第6回漢字テスト(範囲;58-59p)
 
12週 現代文:「ものとことば」
古 典:「漁父之利」③/「狐借虎威」①(『戦国策』) ■第7回漢字テスト(範囲;60-61p)  
13週 現代文:「夢十夜:第一夜」
古 典:「狐借虎威」②
    ■第8回漢字テスト(範囲;62-63p)
14週 現代文:「夢十夜:第一夜」
古 典:「狐借虎威」③
15週 現代文:中間試験以降ここまでの範囲で期末試験
古 典:中間試験以降ここまでの範囲で期末試験
16週 現代文:試験の返却と解説/前期のまとめ
古 典:試験の返却と解説/前期のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要旨・要点をまとめることができる。3前1,前8,前16
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前1,前8,前16
社会生活で使われる語彙(故事成語・慣用句等を含む)を増やし、思考・表現に活用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
専門の分野に関する用語を論理的思考・表現に活用できる。3前1
文学作品(小説・随筆・詩歌・古典等)を文脈に即して鑑賞し、そこに描かれたものの見方や登場人物の心情を説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
言語的・文化的教養(語彙・知識等)に広く関心を持ち、そこで得られた知識や考え方を効果的な表現に活用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
言語作品の読解を通して、人間や社会の多様な在り方についての考えを深め、自己を客観的に捉えたり自分の意見を述べることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
常用漢字を中心に、日本語を正しく読み、表記できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
実用的な文章(手紙・メール等)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3前1
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集し、それを整理、分析できる。3前1
整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開、表現方法を工夫し、報告・論文を作成できる。3前1,前8,前15
作成した報告・論文の内容及び自分の思考や考察を資料(図解・動画等)にまとめ、的確に口頭発表できる。3前1
課題や条件に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前1
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前1
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前1
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解異文化、多文化について説明できる。1
多様性の概念及びその重要性を説明できる。1
グローバリゼーションの進展により生じた産業、経済、政治への影響及びグローバリゼーションと科学技術との相互作用を説明できる。1
技術者としてグローバルに活動する際に求められる知識、資質、能力について説明できる。1
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル他者の考えや主張を理解するために、相手を尊重し配慮する態度をとることができる。3前1
目的に応じた適切な方法で自分の考えや主張を伝えることができる。3前1
多様な他者との間で良好な人間関係を形成するための行動ができる。3前1
チームワークとリーダーシップチームワークとリーダーシップチーム活動において意見の相違や対立を踏まえて合意形成に向けて行動できる。3前1
チームの協働関係の形成、維持、向上を促すための行動ができる。3前1
チーム活動の目標共有を図り、目標達成に向けた行動を実践し、また、チームの協働を促進するための行動ができる。3前1
情報収集・活用・発信力情報収集・活用・発信力ディジタルツールを含む種々の手段や各種メディアを活用し、情報を収集できる。3前1
信頼性・妥当性・有効性などを考慮しながら情報を検証・評価できる。3前1,前8,前15
自己及び他者の権利に配慮し、適切な方法を用いて情報を活用し、効果的に情報発信できる。3前1
思考力思考力複合的な事象や出来事を分析できる。3前1,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15
情報や主張を批判的に検証できる。3前1,前8,前15
情報や主張を説得的に提示するための方法を考えることができる。3前1,前8,前15
課題発見力・問題解決力課題発見力・問題解決力直面している事象や出来事を分析して、対応すべき問題を特定できる。3前1
現状を分析した上で、実現すべき理想との乖離(ギャップ)の中に含まれる課題を把握できる。3前1
問題の解決、理想の実現のために達成すべき目標を設定し、また、具体的な行動案を検討できる。3前1
基盤的資質・能力自己理解自己理解自分の経験や活動を振り返り、自分の考え方や価値観などを認知できる。3前16
自己理解に基づき必要な対応や行動を検討できる。3前16
主体性主体性自分が果たすべき役割や行動について認識できる。3前1
自分が果たすべき役割や行動を実践できる。3前1
自己管理と責任ある行動自己管理と責任ある行動自分に求められる役割や行動を把握し、確認できる。3前1
やるべきことを実行するための具体的行動や計画を考えることができる。3前1
自分に求められる役割や行動を実践し、その過程や結果の振り返りができる。3前1
倫理観倫理観自分の判断や行動、及びそれらがもたらす結果や影響について、倫理的観点から検討、評価できる。3前1,前4,前10,前11,前12,前13,前14
自分の判断や行動の基盤となる倫理観を振り返り、表現できる。3前1,前4,前10,前11,前12,前13,前14
キャリアデザインキャリアデザイン自分の体験や行動を振り返り、自分の特性や強みを把握できる。3
将来のキャリアについて計画を立てることができる。3
社会や環境、人々に対する影響などを踏まえた上で、専門職(エンジニアなど)に求められる役割について考えることができる。3
専門職(エンジニアなど)の業務内容について説明できる。3
様々な業種、職種、企業の社会的意義や責任について説明できる。3
継続的な学習と学びの目的継続的な学習と学びの目的学習状況、学習成果を把握し、それぞれの特性、必要、目的に応じて学習計画を考えることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14
主体的、継続的な学習の実現に向けて自分の学習活動や学習内容を点検し、改善を検討できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14
創造性・デザイン能力創造性創造性専門分野以外の多様なものの捉え方や視点の重要性を認識し、受け入れることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16
多角的な視点から事象を分析し、対応すべき問題を定義できる。3前1,前4,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
様々な知識を統合的に活用しながら、あらかじめ答えが与えられていない問題に対する解決方法を考えることができる。3前1,前4,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16

評価割合

試験小テスト授業への参加合計
総合評価割合801010100
基礎的能力801010100
専門的能力0000
分野横断的能力0000