概要:
機械技術者として必要となる専門的知見を実験により確認することで学習内容の理解度をより向上させる。また、実験データに基づいてレポート作成を行い、データ整理、数学的解析、文献調査ならびに自ら考察する能力を養成する。これらは、実験・研究を行う際に重要な能力である。本講義では、企業および大学、研究機関において実験による検証を経験してきた教員により、機械工学分野に関連した実験を行う。本科目は機械機器の設計者として必要となる基礎知識を修得し、かつ活用できる水準となるように到達目標と評価基準を設定している。
【専門分野・担当】熱工学 (本間), 制御システム (山根), 生産設計 (高見,新野邊),工作 (土師)
授業の進め方・方法:
【成績評価式】
全5実験テーマについて,レポートと講義態度により評価する.レポートの評価は,到達目標1)~4)の配点を原則各25%として,次式で計算される.
評価 = 到達目標1 (25%) + 到達目標2 (25%) + 到達目標3 (25%) + 到達目標4 (25%)
最終評価点は,全5実験テーマの評価を平均して算出し,60点以上(100点満点)を合格とする.
【欠席の対応】
1) 忌引き・病気・怪我で欠席・遅刻する場合は,原則として実験が始まる前までに,各実験担当教員に連絡をすること.さらに,その後1週間以内に再実験の実施などの対応を相談に行くこと.
【レポートの作成と提出】
1) レポートの期限は,指定日(原則として翌週の該当日)の午前8:40 までとする.
2) 提出遅れは,期限日より1週間遅れるごとに得点の10%が減点される.
3) 提出先は,各実験担当の教員室とし,手渡しするか,レポートボックスに入れておく.
4) レポート作成において,PCの使用は各パート担当教員の指示に従うこと.
5) レポート作成において,他人のレポートの書き写しと考えられる場合は,双方の得点を0点とするか,著しく減じる.
注意点:
実験には次のものを必ず持参すること.
[ 筆記用具,実験ノート,関数電卓,作業服の上着 ]
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術 | 工学実験技術 | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 3 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 3 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野(実験・実習能力) | 機械系分野(実験・実習能力) | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 3 | |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 3 | |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 3 | |
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。 | 3 | |
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。 | 3 | |