概要:
現代社会では,単純な動作をするプログラムを多く組み合わせることで高度で複雑な動作をするシステムを作り出し,電化製品やゲームソフトを含む様々な商品として世に出すことで人々の生活を豊かにしている.この社会で活躍できる工学技術者なるためには,学生のうちに「プログラミングに関する基礎知識・基本概念」および「作りたいものを作れるようにするために必要なことを見つけだす力(本質を見抜く力)」を習得する必要がある.
本授業はプログラミングとはどのようなものかを実習を通して実感してもらうこと,思い通りのものを作るときに順序立てて考えないと思い通りに作れないということを経験し,考える習慣を身につけるきっかけを与えることを主目的として講義・実習を行う.
授業の進め方・方法:
・(1)~(3)の目標それぞれについて,課題演習の結果にて評価する.
・50点以上(100点満点)を合格とする.ただし,最終締め切り時に1つでも課題の未提出がある場合は不合格とする.レポート遅れは1日につき1点を最終成績から減点する.30点以上で不合格となった者のうち,授業最終日までに課題をすべて提出している者については,総合点に応じて再評価課題を課す.追認試験は特別な事情が認められる場合に限り,試験形式で実施する.
・小課題(70%)
・総合課題【中間試験周辺で2回実施】(30%)
注意点:
HTMLの学習では① コンピュータ一般に関する基礎事項の理解,② プログラミングの基礎事項の理解,③ 自分で情報を収集する力,④ 創造する力,を主に鍛えます.TeXの学習では① プログラミングが基本的に持つ頑固さの理解,② 部品を組み合わせて複雑なものを作り上げるための基礎的な思考力,を主に鍛えます.
プログラミングで大切なことは「とにかく手を動かす」ことと「情報を自分で調べられるようにする」ことです.本授業でそのことを実感できるよう,精一杯取り組んでほしいと思います.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
授業概要 / コンピュータ基礎 |
本授業で行う概要と,コンピュータの基礎操作方法・知識について理解する.
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2週 |
Webブラウザの作成(課題1) |
Webブラウザを表示するHTMLファイルの作成方法について理解する.
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3週 |
文字出力の制御(課題2) |
フォントとは何か,およびフォントの制御方法について理解する.
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4週 |
画像の埋め込み(1)(課題3) |
相対参照,絶対参照とは何か,および画像ファイルを読み込み方について理解する.
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5週 |
画像の埋め込み(2) / ハイパーリンク(課題4) |
画像挿入の制御方法,およびハイパーリンクを用いたファイル移動について理解する.
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6週 |
表の作成(課題5) |
様々な形状の表の作成方法について理解する.
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7週 |
総合課題(1) |
自ら考え,ホームページを作成できるようにする.
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8週 |
総合課題(2)(総合課題:提出 ①) |
自ら考え,ホームページを作成できるようにする.
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4thQ |
9週 |
総合課題(3) |
作成したホームページの特徴などを発表する力を身につける.また,他の人の発表を聞き,知識をつける.
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10週 |
総合課題 (4) (課題6) |
ホームページの見せ合いなどを通して振り返り学習をし,知識を身につける.
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11週 |
総合課題 (5) (総合課題:提出 ②) |
自ら考え,ホームページを作成できるようにする.
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12週 |
情報セキュリティ(Web編)(課題7) |
インターネットにまつわる情報セキュリティについて考えを深める.
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13週 |
LaTeXエディタの操作(課題8) |
簡単なTeX文書プログラムを作成し,コンパイルする方法について理解する.
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14週 |
章立て・フォント制御・文章制御(課題9) |
文書作成一般に関わる文章の制御方法について理解する.
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15週 |
数式の出力 (課題10) |
方程式や2次関数などの出力方法について理解する.
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 1 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 1 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 1 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 1 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 1 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 1 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 1 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 1 | |
情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。 | 1 | |
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。 | 3 | |
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。 | 3 | |
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | 与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。 | 1 | |
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 1 | |