電気情報基礎実習2

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 電気情報基礎実習2
科目番号 0004 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 : 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 精選電気基礎 新訂版,実教出版
担当教員 飯塚 育生

到達目標

基礎的な計算問題が理解・説明できる
電気実験などで用いられる単位が理解・説明できる
電気工学に関する基礎的な計算式が理解・説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基礎的な計算問題が理解・説明できる基礎的な計算問題が理解・説明できる基礎的な計算問題が理解・説明できない
評価項目2電気実験などで用いられる単位が理解・説明できる電気実験などで用いられる単位が理解・説明できる電気実験などで用いられる単位が理解・説明できない
評価項目3電気工学に関する基礎的な計算式が理解・説明できる電気工学に関する基礎的な計算式が理解・説明できる電気工学に関する基礎的な計算式が理解・説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電気技術や電子技術の知識を身につけるには,測定デ-タや解析デ-タなどを分析し,評価できる能力の向上が望まれる.このため,電気工学の基礎的事項を学びながら,その基礎となる計算能力を高めることを目標に,基礎的な四則演算,単位の理解,電気工学に関する基礎的な法則を利用した計算問題,等について学習する.
授業の進め方・方法:
成績は,到達目標の達成度を中間試験,および期末試験の平均点で評価し.その重みを80%とする.さらに毎回の課題をすべて提出した学生に対して,成績評価を行ない,達成度の20%を成績に加算する.
50点以上を合格とする(100点満点).
 再評価試験を実施する.
注意点:
(授業)授業では数式や回路を描くための定規を使用する.必ず関数電卓を用意すること.また,黒板の計算式などを丁寧にノ-トに書くこと.
(復習)授業で出た問題を自分で計算する.問題の解き方の過程を理解すること.
    毎回出題する課題をやってみて,何が理解できないかを整理して下さい.それを
    次の授業で解決して下さい.

 中間試験,期末試験では,教科書レベルの問題を出題する.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 抵抗の性質  1.導体の抵抗
 金属の性質と形状から電気抵抗について理解する.
2週        2.いろいろな抵抗
金属線の電気抵抗の温度依存性,抵抗器の種類,日常遭遇する抵抗について理解する.
3週 消費電力と発生熱量   1.電力と電力量
電力,電力量,エネルギーの関係を理解する.
4週             2.電流の発熱作用    3.熱電気現象
電気による発熱作用と,温度差による発電について理解する.
5週 電流の化学作用と電池  1.電気分解
水や電解液に電流を流したときの化学を理解する.
6週             2.いろいろな電池
電池の仕組みとそれぞれの特性を理解する.
7週             3.太陽電池
光と電子の相互関係から,太陽電池の概念を理解する.
8週 中間試験
第1回から第7回までの範囲で試験を行う
4thQ
9週 磁石とクーロンの法則   1.磁気とクーロンの法則
テストの返却と解答,磁気と力の関係を理解する.
10週              2.磁界
磁気と磁界の関係を理解する.
11週              3.磁束
磁界と磁束の関係,磁性体について理解する.
12週 電流による磁界    アンペアの法則
電流は磁界を伴っていることを理解する.
13週 磁界中の電流に働く力
磁界の中に導線を置き,電流を流すと導線に力が発生することを理解する.
14週 磁界中のコイルに働く力「
導線をコイル状に巻くことで力の大きさが増やせることを理解する.
15週 期末試験
第9回から第15回までの範囲で試験を行う
16週
テストの返却と解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。1
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。1
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。1
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。1
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。1
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。1
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。1
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。1
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。1
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。1
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。1
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。1
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。1
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。1
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。1
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。1
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。1
計測電圧降下法による抵抗測定の原理を説明できる。1
分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。1
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。1
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。1

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000