到達目標
(1)最適受信機の考え方から誤り率の計算法を理解する.
(2)ベースバンド伝送路符号の条件と各種符号の特徴を理解する.
(3)符号間干渉とナイキスト条件、パーシャルレスポンス符号について理解する.
(4)キャリアバンド符号の幾つかについて特徴、変復調法を理解する.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 最適受信機の考え方から誤り率の計算法を理解する. | 最適受信機の考え方から誤り率の計算法を理解する. | 最適受信機の考え方から誤り率の計算法を理解できない. |
評価項目2 | ベースバンド伝送路符号の条件と各種符号の特徴を理解する. | ベースバンド伝送路符号の条件と各種符号の特徴を理解する. | ベースバンド伝送路符号の条件と各種符号の特徴を理解できない. |
評価項目3 | 符号間干渉とナイキスト条件、パーシャルレスポンス符号について理解する. | 符号間干渉とナイキスト条件、パーシャルレスポンス符号について理解する. | 符号間干渉とナイキスト条件、パーシャルレスポンス符号について理解しない. |
評価項目4 | キャリアバンド符号の幾つかについて特徴、変復調法を理解する. | キャリアバンド符号の幾つかについて特徴、変復調法を理解する. | キャリアバンド符号の幾つかについて特徴、変復調法を理解できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
ディジタル通信の基本的な概念である最適受信機をベースとして、与えられた伝送路に対して,速く、正確に情報を伝えるにはどのような信号波形にするべきかを学ぶ.
本講義ではディジタル通信システムの基本構成に基づいて、情報源符号化と通信路符号化に分けて説明する.主として通信路符号化における評価関数としての誤り率、波形伝送の立場からのナイキスト条件を説明し、有線と無線のディジタル変調について説明する.
この科目は大学レベルの下記の参考書を基に,実質的な理解が得られるように構成している.
授業の進め方・方法:
本科目では,到達目標(1)から(3)の達成度を中間試験41%,期末試験41%の割合で評価する.また,レポートの提出状況を 18%の割合で評価する.
レポートは指定の日までに提出すること.未解提出の場合は再提出すること.重みは期限内でほぼ正解のとき2,期限内で未解のとき0.5,再提出で正解のとき+1.5とする.
60%以上を合格とする.
注意点:
自学自習】予習・復習 50時間
定期試験の準備 10時間
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
第7章 アナログ変調 パルス変調 パルス変調の理論的裏付けである標本化定理を導出する. |
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2週 |
パルス変調 自然標本化と瞬時標本化の違いについて説明する |
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3週 |
パルス変調 信号の統計的性質と量子化、および量子化誤差について説明する. |
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4週 |
第8章 ディジタル通信 理論モデル 通信理論的にディジタル通信を概観し、理論的に通信という概念を説明する. |
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5週 |
信号設計とその評価 素子波形を多次元の直交空間内の点とみて,雑音の中の信号を推定する仕組みを述べる. |
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6週 |
信号設計とその評価 最適受信機の仕組みから、誤り率が信号電力と雑音電力の関係から導かれることを述べる. |
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7週 |
信号設計とその評価 M元直交信号,シンプレックス信号について述べる. |
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8週 |
中間試験 パルス変調、最適受信機の考え方、計算法、BPSKとBFSKの性能の違い、 ベースバンド伝送路符号の特徴、問題点、および対策を考えた符号について |
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4thQ |
9週 |
基底帯域伝送における伝送路符号 ベースバンド伝送路符号の条件を示し、AMI符号の符号化規則と特徴を述べる. |
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10週 |
基底帯域伝送における伝送路符号 AMI符号の問題点とその対策符号B6ZS、4B5B,MLT-3符号を紹介する. |
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11週 |
基底帯域伝送における伝送路符号 バイフェーズ符号について、符号化規則と特徴を述べる. |
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12週 |
搬送波伝送におけるディジタル変調方式 ASK,FSKの変復調原理と特徴を述べる. |
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13週 |
搬送波伝送におけるディジタル変調方式 MSK,PSK,QAMの変調原理と特徴を述べる. |
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14週 |
符号間干渉 スペクトルと時間波形の関係とナイキストの第1無ひずみ条件について述べる. |
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15週 |
期末試験 ベースバンド伝送路符号とキャリアバンド符号の符号化則と特徴について出題する. |
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16週 |
試験の返却と解答 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | 情報数学・情報理論 | 通信路のモデルと通信路符号化について説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 中間試験 | 期末試験 | レポートの提出 | 合計 |
総合評価割合 | 41 | 41 | 18 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 41 | 41 | 18 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |