応用数学

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 応用数学
科目番号 1952002 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 高遠節夫ほか、「新応用数学」、大日本図書
担当教員 加藤 由幹

到達目標

(1) 線形微分方程式の解法に関する基礎的な力を身につける。
(2) フーリエ変換に関する基礎的な力を身につける。
(3) 複素関数の性質を正しく理解し、微分などを実施できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1身に付けた微分方程式の解法の知識を使って、解の性質を説明することが出来る。線形微分方程式の解法に関する基礎的な力を身につける。線形微分方程式の解法に関する基礎的な力を身につけていない。
到達目標2フーリエ変換に関する基礎的な力を身につけ、振動分析をフーリエ変換を通して実施することができる。フーリエ変換に関する基礎的な力を身につける。フーリエ変換に関する基礎的な力を身につけていない。
到達目標3複素関数の性質を正しく理解し、振動分析などに応用することが出来る。複素関数の性質を正しく理解し、微分などを実施できる。複素関数の性質を正しく理解し、微分などを実施できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
初めに、船舶の運動を含む物理問題を解く際に必要になる、微分方程式の解法について学ぶ。また、フーリエ変換を学び、物理問題(特に振動問題)を解析できるようにします。
最後に複素関数を学び、複雑な積分や振動分析を実施できるようにします。
※この科目では、民間企業にて研究開発業務に携わった経験を有する教員が、実務経験に基づいた技術者教育を行う。
授業の進め方・方法:
授業計画にしたがって授業を進めます。教科書の目次とは異なります。まずは応用数学に対して興味を持ってもらうよう努めます。
そして,具体的なテーマのもとに,できるだけ多くの演習を行い,理解を深めてもらいます。わかり易い授業を目指します。
注意点:
(1) 船舶の運動や振動解析を扱う上での基礎科目であるから、学習内容をしっかりと身に付ける必要がある。
(2) 学習内容の定着には、日々の予習復習が不可欠である。教科書・問題集などを活用して主体的に学習すること。
(3) 教科書と電卓を忘れないように持ってくること。
(4) 宿題・自主的な学習活動はレポートとして提出すること。
(5) 学習内容についてわからないことがあれば、積極的に質問すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.微分方程式 1-(1) 微分方程式における一般解、特殊解、初期条件、階数、解曲線の性質を理解することができる。
2週 1.微分方程式 1-(2) 簡単な1階線形の微分方程式の特殊解、一般解を求めることが出来る。
3週 1.微分方程式 1-(3) 少し複雑な1階線形の微分方程式の特殊解、一般解を、変数分離法などにより求めることが出来る。
4週 1.微分方程式 1-(4) 様々な種類の1階線形の微分方程式の特殊解、一般解を、変数分離法などにより求めることが出来る。
5週 1.微分方程式 1-(5) 全微分方程式の概念を理解し、一般解を求めることが出来る。
6週 1.微分方程式 1-(6) 簡単な2階線形の微分方程式の特殊解、一般解を求めることが出来る。
7週 1.微分方程式 1-(7) 少し複雑な2階線形の微分方程式の特殊解、一般解を、変数分離法などにより求めることが出来る。
8週 1.微分方程式 1-(8) 様々な種類の2階線形の微分方程式の特殊解、一般解を、変数分離法などにより求めることが出来る。
2ndQ
9週 1.微分方程式 1-(9) 偏微分方程式の概念を理解し、簡単な偏微分方程式の特殊解、一般解を求めることが出来る。
10週 1.微分方程式 1-(10) 少し複雑な偏微分方程式の特殊解、一般解を求めることが出来る。
11週 1.微分方程式 1-(11) 様々な偏微分方程式の特殊解、一般解を求めることが出来る。
12週 1.微分方程式 1-(12) フーリエ級数の概念の初歩を理解し、熱伝導方程式の一般解を求めることが出来る。
13週 1.微分方程式 1-(13) フーリエ級数を用いて、熱伝導方程式の特殊解を求めることが出来る。
14週 1.微分方程式 1-(14) フーリエ級数を用いて、熱伝導方程式の境界値問題を求めることが出来る。
15週 前期末試験
16週 答案返却・解説
後期
3rdQ
1週 2.フーリエ変換 2-(1) フーリエ級数の概念を理解できる。
2週 2.フーリエ変換 2-(2) 簡単な周期関数のフーリエ級数を求めることが出来る。
3週 2.フーリエ変換 2-(3) フーリエ余弦係数、フーリエ正弦係数、ギブス現象を理解できる。
4週 2.フーリエ変換 2-(4) 様々な周期関数のフーリエ級数を求めることが出来る。
5週 2.フーリエ変換 2-(5) 複素フーリエ級数の概念を理解できる。
6週 2.フーリエ変換 2-(6) フーリエ変換の概念を理解できる。
7週 2.フーリエ変換 2-(7) 簡単な関数のフーリエ変換を求めることが出来る。
8週 2.フーリエ変換 2-(8) 様々な関数のフーリエ変換を求めることが出来る。
4thQ
9週 3.複素関数 3-(1) 複素数の概念を理解し、簡単な計算ができる。
10週 3.複素関数 3-(2) オイラーの公式を理解し、極形式に書き換えることが出来る。
11週 3.複素関数 3-(3) 複素フーリエ変換によりスペクトルを求めることが出来る。
12週 3.複素関数 3-(4) 離散複素フーリエ変換により、実振動のスペクトルを求めることが出来る。
13週 3.複素関数 3-(5) 複素フーリエ変換の適応を通して、サンプリング定理やエイリアシングの概念を理解できる。
14週 3.複素関数 3-(6) 複素フーリエ級数/微分方程式の解法を用いて、波動方程式の一般解を求めることが出来る。
15週 学年末試験
16週 答案返却・解説

評価割合

試験レポート・課題その他態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80020000100
基礎的能力80020000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000