到達目標
1.問題や課題の成り立ちを理解することができる。
2.ロジカルシンキングやデザイン思考の必要性を認識できる。
3.問題や課題について自問自答して探求することができる。
4.自己を俯瞰し体験を振り返ることができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 問題や課題の成り立ちを理解することができる。 | 問題や課題に成り立ちがあることを知っている。 | 問題や課題の成り立ちを理解することができない。 |
評価項目2 | ロジカルシンキングやデザイン思考の必要性を認識できる。 | ロジカルシンキングやデザイン思考を知っている。 | ロジカルシンキングやデザイン思考の必要性を認識できない。 |
評価項目3 | 問題や課題について自問自答して探求することができる。 | 問題や課題について自問自答することができる。 | 問題や課題について自問自答して探求することができない。 |
評価項目4 | 自己を俯瞰し体験を振り返ることができる。 | 自己を俯瞰し体験を振り返ることを知っている。 | 自己を俯瞰し体験を振り返ることができない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HD)
説明
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教育方法等
概要:
俯瞰とは「高いところから見下ろす」と言う意味です。俯瞰と言う行為は、実際に風景などを高いところから見ることを意味しますが、その他にも物事を考えたり認識したりする行為の意味もあります。俯瞰学では、後者の意味での俯瞰について学びます。物事を俯瞰する行為は、問題や課題の解決策を考えたり、将来や過去のことを考えたり、自己や他者のことを考えたりする際に、考えを深めるためには必須の行為です。この授業によって、学生が、自己理解と他者理解を深め、過去-現在-未来の自己と社会の関係性を理解し、生きるための指針をつくれるようになることを目指します。
授業の進め方・方法:
主にワークショップ形式で、体験をベースにした授業を行います。
注意点:
グループワークでは、発言することが求められます。上手く喋れる必要性はありませんので、発話することを意識して下さい。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス 俯瞰って何? 俯瞰がない時とある時 その限界 |
授業の目的と内容を確認する。 俯瞰の動機と俯瞰の限界性を理解できる。
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2週 |
俯瞰の道具Ⅰ 言葉 (定性的)とは何か? 言葉のメディア性(記号性)と限界
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言葉の効用と限界について体験的に理解できている。
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3週 |
俯瞰の道具Ⅱ 測る(定量的)とは何か? 物差しのメディア性と限界 |
測る効用と限界について体験的に理解できている。
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4週 |
俯瞰の道具Ⅲ 描く(観察、再現性)とは何か? 描くメディア性(模式図の力)と限界 |
描く効用と限界について体験的に理解できている。
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5週 |
俯瞰の道具Ⅳ 奏でる(メロディ)とは何か? 奏でるメディア性と限界 |
奏でる効用と限界について体験的に理解できている。
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6週 |
俯瞰の作法Ⅰ 「言葉で考える」 ロジカルシンキング① 起承転結 ロジカルシンキング② 演繹法/帰納法、戦略、批判的 |
問いを立てる効用が理解できる。 論理的思考の効用と限界について理解できる。
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7週 |
俯瞰の作法Ⅱ 「言葉以外で考える」 デザイン思考 |
デザイン思考の意味が理解できる。 デザイン思考の効用と限界について理解できる。
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8週 |
俯瞰の作法Ⅲ 「時間軸」 始まりを想像する |
原始の姿を想像する意味が理解できる。 物語の始まりの効用と限界について理解できる。
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2ndQ |
9週 |
俯瞰の作法Ⅳ 「空間軸」 空間とは何か? 空間を読む |
空間を読む意味が理解できる。 空間を読むこと効用と限界について理解できる。
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10週 |
実践編 外を俯瞰するⅠ 身の回りを観察してみる |
身の回りの環境を俯瞰できる。 価値は関係性できていて、関係性に働きかけていくことができることを体験的に理解している。
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11週 |
実践編 外を俯瞰するⅡ 今、社会が抱えている問題とは何か? |
社会を俯瞰できる。 様々な社会的課題がある中で自分ごとに思える課題があることを体験的に理解している。
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12週 |
実践編 内を俯瞰するⅠ(過去) 私とは何か? |
自分のこれまでを俯瞰できる。 記憶を編集し、自分というキャラクターを客観的に説明できる。
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13週 |
実践編 内を俯瞰するⅡ(今) 私とは誰か? |
自分の中に他社性があることを俯瞰できる。 周りに見えている自分としうキャラクターがあることを認めることができる。
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14週 |
実践編 内を俯瞰するⅢ(未来) 自分の何ある多様性を表現してみる |
自分というキャラクターは関係性でできており、そこに能動的に関わる術があることを知っている。
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15週 |
振り返るという俯瞰Ⅱ 呉高専生活を振り返る |
自らの成長を把握できる。自ら学びをデザインする重要性について理解できる。
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16週 |
振り返るという俯瞰Ⅲ 俯瞰学を振り返る |
俯瞰を俯瞰することの効用を理解している。作り手目線(当事者側)で物事を捉えることができる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 3 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 20 | 80 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 20 | 80 | 0 | 100 |