英語特別演習(総合英語上級)

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 英語特別演習(総合英語上級)
科目番号 0184 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械電気工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 [改訂新版]一度は読んでおきたい名文から学ぶ総合英語
担当教員 長戸 喜隆

到達目標

英語の4技能のうち、Writing, Speaking, Listeningの能力の向上とそのエビデンスの提示がますます社会から求められている。こうした運用力の訓練やoutput経験の蓄積が重要なのは言うまでもないが、同時に「質の高い英文」を読むこと(Reading)によって多くの良好な英文をinputしなければ、outputの質的向上はあり得ない。「質の高い英文」を読みこなして深い思考力を身につけつつ、用いられている素晴らしい英語表現に触れて活用語い・活用できる英語表現を増やし、総合的に英語力を向上させていくことが目標である。

①英文の意味を的確に捉えることができる。
②英文が文学作品なら鑑賞し、知識伝達目的なら正確に知識を読み取り、英文の目的に応じて内容を理解できる。
③学んだ語い・熟語・文法事項に習熟し、それらを用いて自ら英文を書くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1英文の内容を的確に捉えて理解できる。書かれている英文の内容を概ね正確に捉えて理解できる。英文が正確に捉えられず、理解できていない。
評価項目2英文のジャンルに応じて、鑑賞したり、知識を得たり、実生活と結びつけてよく内容を理解できる。ジャンルによっては、英文を鑑賞したり、英文から知識を得たり、内容をほぼ理解できる。どんなジャンルの英文に対しても、鑑賞したり、知識を得たり、理解できるまでに至っていない。
評価項目3英文中の語い・熟語・文法事項に習熟し、それらを用いて自ら英文をほぼ自由に書くことができる。英文の中に出てくる語い・熟語・文法事項を凡そ理解して、自らも簡単な英文を書くことができる。英文中の語い・熟語・文法事項の理解が不十分で、自らの力で簡単な英文が書けない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 2 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
5年生後期開講科目(選択)。卒業を控えた英語力に比較的自信のある学生に良質の英文をinputして、言語材料(語い・熟語・構文・文法事項)の確認・習熟を期し、他の英語3技能(Speaking, Writing and Listening)に磨きをかける糧とする。加えて望むらくは、英文を読んで思考し、作品を鑑賞し、知識を得るという知的経験をしてもらいたい。学習者の観点から言えば、英文を自力で正確に読み取る読解力を身につけるとともに、内容について深く考え、自分なりの意見を持てるようになるための演習である。
授業の進め方・方法:
あらかじめ分担を決めて英文読解をおこない、章末の設問を輪番で解答することによって内容把握の充実と言語材料の確認を行う。また、設問には本文の表現を用いた英作文もあり表現力の向上も目指す。次の時間には前時の復習を兼ねた小テストを実施する。
注意点:
週1回、2時間続きの授業なので欠席数には注意すること。3コマ(6時間)を超える公認以外の欠席は、規則により単位が認められないばかりでなく、授業への取り組み評価点の観点からもマイナス要因となる。また輪番により英文を理解し、クラスで発表するので単なる日本語訳を超える理解をして授業に臨む必要がある。担当箇所の予習と前時の復習に1時間半~2時間程度必要となる場合もあるだろう。定期試験2回の得点が評価の大部分(90%)を占めるが、授業への積極的参加と教師の発問への真摯な解答がさらなる高評価につながる。資格試験のスコア向上のためでなく英文を読んで思考する知的訓練をするつもりで授業に臨んでもらいたい。やむを得ず欠席せざるをえない場合は、事前に授業担当者に連絡し、担当箇所の説明ないし日本語訳をメール送付するなり友人に託すなどの対応を取って欲しい。このような事前準備がなく、無断で授業を欠席したり、担当箇所を学習していない場合は、授業に支障を招くので、ペナルティーとして学習活動点から相応の減点を受ける。(しかし、別の分担を申し出て成し遂げれば、点を回復することも可能とする。)
最終成績=(中間試験得点+期末試験得点)×85/200+授業への集中度・Participation(0~10点の1点刻みで評価)10点+小テスト5点(総得点を5点に換算)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 イントロダクション
26 . 二十年後
シラバスによって授業の進め方・単語テスト・評価の方法などについて説明を行う。
作者・作品紹介とテキスト読解
2週 26 . 二十年後 の続き
27 . 雪女
復習テスト、読解、演習問題
作者・作品紹介とテキスト読解
3週 27 . 雪女 の続き
10 . 日本国憲法前文
復習テスト、読解、演習問題
英文紹介とテキスト読解
4週 10. 日本国憲法前文 の続き 復習テスト、読解、演習問題
5週 10. 日本国憲法前文 の続き
5. もし3日間だけ目が見えたら
復習テスト、読解、演習問題
作者・作品紹介とテキスト読解
6週 5. もし3日間だけ目が見えたらの続き 復習テスト、読解、演習問題
7週 5. もし3日間だけ目が見えたらの続き
中間試験の事前指導
復習テスト、演習問題

中間試験範囲の確認と学習内容のまとめ
8週 中間試験 中間試験までに学習した英文の内容理解と文法、構文、語いなどの理解を確認する基礎的・基本的な問題を出題
4thQ
9週 中間試験のレビュー
11. ゲティスバーグ演説
復習テスト、読解、演習問題
作者・作品紹介とテキスト読解
10週 11. ゲティスバーグ演説の続き 復習テスト、読解、演習問題
11週 29. 『武士道』序文 復習テスト、作者・作品紹介と
テキスト読解
12週 29. 『武士道』序文の続き
番外編3『青春』
復習テスト、演習問題
作者・作品紹介とテキスト読解
13週 番外編3『青春』の続き 復習テスト、演習問題
14週 期末試験の事前指導 期末試験範囲の確認と学習内容のまとめ・練習問題
15週 期末試験 中間試験後にに学習した英文の内容理解と文法、構文、語いなどの理解を確認する基礎的・基本的な問題を出題
16週 答案返却・期末試験のレビューなど 試験の講評 結果から不足点があれば補足説明/授業のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。3
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。3
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。3
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。3
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。3
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。3
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。3
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。3
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。3
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。3

評価割合

試験授業への集中度小テスト合計
総合評価割合85105100
基礎的能力85105100
専門的能力0000
分野横断的能力0000