到達目標
1. 信号をベクトルとして捉え、信号の特徴づけのために、フーリエ変換を適用できる。
2. 多値化・多重化のための変調の方法を学ぶとともに、伝送速度に信号強度・帯域が関わることを理解する。
3. 伝送制御として、誤り制御、フロー制御、順序制御の必要性を理解する。
4. LANのアクセス方式とネットワークの交換方式・経路制御を理解する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
信号の概念 | 信号の概念が身についており,大きさや形状を分析的に考察することができる。 | 信号の概念が身についてのおり,大きさや形状を比較できる。 | 信号の概念が身についていない。 |
変調の概念 | 信号強度・帯域が伝送速度にどう関わるかを説明できる。 | 変調による多値化・多重化の方法を理解している。 | 変調の概念が身についていない。 |
伝送制御 | 誤り制御、フロー制御、順序制御の仕組みを説明できる。 | 誤り制御、フロー制御、順序制御の仕組みを理解している。 | 誤り制御、フロー制御、順序制御の仕組みを理解していない。 |
ネットワーク制御 | LANのアクセス方式とネットワークの交換方式・経路制御を説明できる。 | LANのアクセス方式とネットワークの交換方式・経路制御を理解している。 | LANのアクセス方式とネットワークの交換方式・経路制御を理解していない。 |
学科の到達目標項目との関係
到達目標 C 1
説明
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JABEE d-1
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教育方法等
概要:
情報を遠くへ瞬時に伝える通信システムの仕組みを理解する。電気、電波、光波を伝える媒体とその特性、アナログメッセージとディジタルメッセージの相互変換、変調による信号多値化・多重化、LAN の多元接続、データの伝送制御、誤り検出に用いる冗長符号、ネットワークを構成する交換機の働き、インターネットを構成するためのプロトコルについて議論する。
授業の進め方・方法:
通信システムを構成する要素技術の理解に重点をおく。数学・物理との関連、技術の発展過程、方式間の対照性を広い視野から理解できるようにする。
配布資料を事前に90分、事後に30分読む.毎回2時間(計60時間)
注意点:
授業内容を理解するために、予習復習を必ず行うこと。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
情報ネットワーク |
通信システムの基本構成
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2週 |
伝送路と物理層 |
信号の特徴、相関係数、フーリエ変換
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3週 |
伝送路と物理層 |
振幅変調、角度変調、パルス変調
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4週 |
誤り制御符号 |
誤り検出・訂正の原理、CRC符号、符号化回路
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5週 |
MACプロトコル |
MACプロトコルの基礎概念、固定割当方式とランダムアクセス方式
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6週 |
MACプロトコル |
純アロハ、スロット付アロハ、要求割り当て方式、適応方式、IEEE802.3 LAN
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7週 |
MACプロトコル |
IEEE802.11 無線LAN、DSSSおよびFHSS
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8週 |
中間試験 |
1週から7週までの授業で学習した内容の理解できたかを確認する。
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4thQ |
9週 |
データリンク層プロトコル |
基本形データ伝送制御手順とHDLCの規格と特徴、HDLCフレーム構成
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10週 |
データリンク層プロトコル |
HDLC手順要素、HDLC手順クラス、HDLCフレーム送信例、PPP
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11週 |
データ交換とネットワーク層 |
距離ベクトルルーティング、リンク状態ルーティング、ブロードキャスト、マルチキャスト
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12週 |
TCP/IP |
IPデータグラム、プレフィックス、フラグメント
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13週 |
TCP/IP |
TCPセグメント、コネクション制御、ウィンドウフロー制御、フレーム送信例
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14週 |
TCP/IP |
DNS、Web、ネットワークセキュリティ
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15週 |
期末試験 |
9週から14週までの授業で学習した内容を理解できたかを確認する。
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16週 |
答案返却など |
答案を振り返り、問われた内容について確認する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | 情報通信ネットワーク | プロトコルの概念を説明できる。 | 2 | 後11 |
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。 | 2 | 後11 |
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。 | 3 | 後5,後6,後7 |
インターネットの概念を説明できる。 | 3 | 後11 |
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。 | 3 | 後12,後13,後14 |
無線通信の仕組みと規格について説明できる。 | 3 | 後1,後3,後6,後7 |
有線通信の仕組みと規格について説明できる。 | 3 | 後1,後3,後6,後7 |
基本的なルーティング技術について説明できる。 | 3 | 後11 |
その他の学習内容 | 基本的なアクセス制御技術について説明できる。 | 3 | 後5,後6,後7 |
ディジタル信号とアナログ信号の特性について説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3 |
情報を離散化する際に必要な技術ならびに生じる現象について説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4 |
評価割合
| 試験 | 課題 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |