人文社会特講

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 人文社会特講
科目番号 0118 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報電子工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 配布プリント
担当教員 上田 真梨子

到達目標

ディベートの理論、議論の組み立て方、反論の仕方、議論の総括の仕方を理解し、様々な社会事象について英語でディベートを行うことができることを目標にする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1題材となる社会事象について、その背景や問題について理解することが十分にできる。題材となる社会事象について、その背景や問題について理解することができる。題材となる社会事象について、その背景や問題について理解できない。
評価項目2提示されたテーマについて自分の考えを十分な説得力を持って書いたり発表することができる。提示されたテーマについて自分の考えを書いたり発表することができる。提示されたテーマについて自分の考えを書いたり発表することができない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 2 説明 閉じる
JABEE a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本授業ではディベートの理論や議論の構成について学び、様々な社会事象についてリサーチ活動を行い、議論を組み立て、ディベート活動を行う。リサーチ活動を通して、社会事象や意思決定を下す価値観について理解を深める。さらに、英語で自らの考えや主張をまとめ、相手に伝わる説得力を十分に備えて、レポートやプレゼンテーションの形式で表現できる力を身に着ける。
授業の進め方・方法:
提示したテーマについて、ディベートを行い、振り返りで英作文を作成し、ピアレビューを行う。政策提案型のパブリック・ディベートを学習した後は、自分が提案する政策を英語でパワーポイントのプレゼンテーションを作成し、ピアレビューを行い、学びを深める。
注意点:
ディベートパフォーマンス30%+プレゼンテーション動画30%+英作文20%+提出物20%=100点

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
ディベートとは
モデルディベート: Kyushu is better than Tokyo.
シラバスを基に、授業の目標や進め方を確認する。ディベートとはどのようなコミュニケーション活動か理解する。
2週 価値ディベート①子育てをするのなら山口県は東京よりもよい場所である。
TED Talks:(都会暮らしと田舎暮らしについてのスピーチ視聴、TCSE活用法の紹介)
ディベート課題:チームで日本語原稿作成と作戦シート作成。
テーマについて各チームで立論と作戦シートを作成する。テーマに関連した英語スピーチ動画を視聴し、効果的なスピーチテクニックを学ぶ。
3週 価値ディベート② 試合:子育てをするのなら山口県は東京よりもよい場所である。
試合1 試合2
作成した立論をもとに、5人一組のチーム同士で日本語ディベート2試合を行う。
試合をしないチームは審判を行い、議論の改善点を助言する。
4週 価値ディベート③ 試合:子育てをするのなら山口県は東京よりもよい場所である。
試合3
英作文課題①Yamaguchi is better than Tokyo to raise children.
作成した立論をもとに、5人一組のチーム同士で日本語ディベート1試合行う。試合をしないチームは審判を行い、議論の改善点を助言する。課題として、同じテーマで肯定否定は好きな立場を選び、英語エッセイを書く。
5週 Essay Peer Review①Yamaguchi is better than Tokyo to raise children.
課題:英作文rewrite
作成した英作文を3人一組のグループでピアレビューを行い、ルーブリック評価をする。評価をもとに、課題として英作文のrewriteを行う。
6週 パブリック・ディベート①:理論解説 
モデルディベート:カーボンニュートラルの家庭での取り組み
政策提案型ディベートの議論の進め方や質疑応答の仕方、政策の見直しの過程についてパワポや資料で解説。政策提案型ディベートの動画を見て、フローシートを書く。
7週 パブリック・ディベート②:リサーチ活動
テーマ 周南市立動物園の来場者を年間30万人にするためのアイデア
5人1組のグループごとに、周南市立動物園の現状と問題について新聞記事や論文を読み、提案する政策を考える。
8週 パブリック・ディベート③:試合1 試合2
テーマ 周南市立動物園の来場者を年間30万人にするためのアイデア
作成した立論をもとに、5人一組のチーム同士で日本語ディベート2試合を行う。
試合をしないチームは審判を行い、議論の改善点を助言する。
2ndQ
9週 パブリック・ディベート④:試合3
テーマ 周南市立動物園の来場者を年間30万人にするためのアイデア
作成した立論をもとに、5人一組のチーム同士で日本語ディベート1試合行う。試合をしないチームは審判を行い、議論の改善点を助言する。
10週 パブリック・ディベート⑤:英語原稿作成
テーマ 周南市立動物園の来場者を年間30万人にするためのアイデア
英語で試合を行うために、チームごとに原稿を作成し、試合の準備をする。
11週 パブリック・ディベート⑥:英語ディベート試合1 2
テーマ 周南市立動物園の来場者を年間30万人にするためのアイデア
作成した立論をもとに、5人一組のチーム同士で英語ディベート2試合を行う。
試合をしないチームは審判を行い、議論の改善点を助言する。
12週 パブリック・ディベート⑦:英語ディベート試合3
英作文課題②英語プレゼン動画原稿作成
作成した立論をもとに、5人一組のチーム同士で英語ディベート1試合行う。試合をしないチームは審判を行い、議論の改善点を助言する。課題として、同じテーマで自分が提案したい政策を英語でプレゼンテーションする原稿を作成する。
13週 プレゼンテーション①:英語プレゼン動画原稿ピアレビュー
課題 原稿rewrite
作成した英作文を3人一組のグループでピアレビューを行い、ルーブリック評価をする。評価をもとに、課題として英文原稿のrewriteを行う。
14週 プレゼンテーション②:プレゼン動画作成 各自で原稿に合わせてプレゼンのスライドを作成し、原稿の音読練習を行う。パワーポイントで英語プレゼン動画を作成する。
15週 プレゼンテーション③:プレゼン動画ピアレビュー
学習のまとめ アンケート調査 
5人1組でグループを作り、他のグループのプレゼン動画を視聴し、ルーブリック評価を行う。各グループの中からベスト動画を選出してもらい、選ばれた動画を全員で視聴して最終ベスト動画を投票により選出する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学英語英語聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3前3,前14
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3前3,前14
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3前2,前3,前7,前8,前13,前14
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3前2,前3,前7,前8,前13,前14
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3前3,前14
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3前3,前14
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。3前3,前14
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。3前2,前7,前13
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3前8,前14,前15
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。3前3,前14
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。3前3,前14
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。3前1,前2,前3,前14
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。3前2,前4,前5,前6,前9,前10,前11,前12,前15
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。3前2,前3,前7,前13
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。3前3,前8,前14
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。3前3,前14

評価割合

ディベートパフォーマンスプレゼンテーション動画英作文提出物合計
総合評価割合30302020100
基礎的能力30302020100
専門的能力00000
分野横断的能力000