微分積分学Ⅰ

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 微分積分学Ⅰ
科目番号 0126 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 情報電子工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 微分積分学Ⅱ、微分積分学Ⅱ問題集 ともに大日本図書発刊
担当教員 米田 郁生

到達目標

偏微分できるようになり、全微分と接平面の関係が理解できるようにする。2変数関数の極値、条件付極値の計算ができるようになる。2重積分が体積をあらわすことを理解し、極座標変換による2重積分ができるようになる。また簡単な変数変換による2重積分ができるようになる。
曲面積や平面図形の重心が求められるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目12変数の極値と条件付極値の計算ができる。偏微分が計算でき、全微分と接平面の関係を理解している。偏微分ができない
評価項目2簡単な変数変換による2重積分ができ、曲面積と重心が計算できる。極座標変換による2重積分が計算できる。2重積分の計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 1 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
偏微分を学び、全微分と接平面との関係を学ぶ。2変数関数の極値の判定法、条件付き極値の判定法を学ぶ。
2重積分を学び、体積の計算ができるようにする。変数変換とヤコビアンの関係、特に極座標による変数変換を中心に学ぶ。
曲面積の計算、平面図形の重心を求めるようにする。
授業の進め方・方法:
教科書にのっとって講義を行う。
注意点:
問題集は学生の自習とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 2変数関数とその連続性 z=f(x,y)が曲面を表わす事と極限値,連続性について学ぶ
2週 偏導関数 偏微分の計算方法を学ぶ
3週 接平面と全微分 全微分と接平面の関係を学ぶ
4週 合成関数の偏微分 全微分可能なとき,合成関数の偏微分について学ぶ
5週 高次偏導関数 高次偏導関数の計算が出来るようにする
6週 極値の判定法 2次式による近似式を学び極値の判定法を習得する
7週 陰関数の微分法 陰関数の微分を学び接平面の求め方を学ぶ
8週 条件つき極値と包絡線 φ(x,y)=0のときz=f(x,y)の極値をとりうる点を求める。 曲線群から定まる包絡線の方程式を学ぶ
2ndQ
9週 中間試験 1回目から8回までの内容から出題する。
10週 答案の返却と2重積分 解答返却および解説 2重積分が体積を意味する事,および簡単な計算練習をする
11週 積分順序の交換 積分領域を縦で切るか横で切るかで2重積分がしやすい方を選んで計算する。
12週 変数変換とヤコビアン 置換積分の2重積分ヴァージョンを学ぶ。特に極座標変換による2重積分を学ぶ。
13週 広義積分 積分領域で関数が定義されない点があるときの2重積分の議論をする
14週 曲面積,高さの平均,重心 曲面積の計算法を学ぶ。
また2重積分による高さの平均および重心の定義を学ぶ
15週 期末試験 10回目から14回目の内容から出題する
16週 答案の返却 解答返却および解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学2変数関数の定義域を理解し、不等式やグラフで表すことができる。3
合成関数の偏微分法を利用して、偏導関数を求めることができる。3
簡単な関数について、2次までの偏導関数を求めることができる。3
偏導関数を用いて、基本的な2変数関数の極値を求めることができる。3
2重積分の定義を理解し、簡単な2重積分を累次積分に直して求めることができる。3
極座標に変換することによって2重積分を求めることができる。3
2重積分を用いて、簡単な立体の体積を求めることができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80002000100
基礎的能力80002000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000