概要:
本授業では、学生自身がキャリア形成とそのプロセスを考え、進路選択を進めていくことを第一目標とし、それに応じた具体的な指導・サポートを行う。
学生は、希望により就職、進学(いずれもなるべく細分化した目標が望ましい)のいずれかを選択し、それぞれの進路活動に臨むための基礎知識や心構えなどを学ぶとともに、企業研究、進路計画表の作成、実際の様式を用いた履歴書/ESなどの作成演習、グループディスカッション演習、面接練習といった実践的な進路活動の準備を行う。
前半は様々な媒体を用いて業界研究を行い、具体的なインターンシップ実習先(校外実習1,2)を決定する。実習後(16週目予定)には各自の経験を踏まえて調査研究成果の発表会を行う。
中盤から後半にかけては、実際の履歴書やエントリーシート、願書などを実際の様式を用いて取り組み、添削指導等を受けて、自らの進路先へ向けての自己表現力を磨く。その他、可能な範囲で面接・グループディスカッションといった実践的な進路活動の学習を行う。
上記3コースとは別に建築士コースを設けており、建築士コースでは上記いずれかのコースを選択しながらも二級建築士合格に向けた能力を養っていく。なお、本授業は土木建築分野の進路活動に特化した内容について取り扱う。
授業の進め方・方法:
4年担任が希望先調査を行うが、学生の希望に応じて都度、柔軟に対応する。
クラス全体で一斉に取り組む内容と、各自の希望先に応じて教員数名で指導を行う内容とがある。
〇講義中の添削指導等に向けて、課外での準備・作成時間を設けて取り組むことが望ましい。
注意点:
本授業の提出物としては、以下の資料を予定する。
1.インターンシップ申込書 2.履歴書・エントリーシートの下書き 3.進路計画表 4.業界研究シート
◎成績評価:提出物60%、態度20%、発表20%
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
基本的には学生の状況をみながら上記の進め方に沿った指導を行う。 各自で取り組む内容の説明と確認(希望コース調査・授業概説・インターンシップ説明) |
全授業を通じて、所定の到達目標の達成を目指す。 各自の希望先に応じた学習内容を確認し、インターンシップ準備シートを提出する。
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2週 |
企業研究・山口県インターンシップ推進協議会・県外インターンシップ説明 |
企業研究・山口県インターンシップ推進協議会によるインターンシップの申し込み方法・県外インターンシップ準備方法を理解する。
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3週 |
公務員セミナー(山口県の土木職・建築職について)(希望者)/インターンシップ相談会/企業研究/申込書添削① |
公務員希望者は公務員セミナーを受講、その他のコース選択者は企業研究、申込書の添削を行う。
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4週 |
インターンシップ相談会/企業研究/申込書添削② |
希望先に応じてアドバイスや情報を収集し、情報共有を行い、インターンシップ先を検討する。全体で、履歴書の書き方を学び、作成する。
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5週 |
インターンシップ相談会/企業研究/申込書添削③ |
希望先に応じてアドバイスや情報を収集し、情報共有を行い、インターンシップ先を検討する。履歴書の作成。
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6週 |
建設業界セミナー |
建設業全般の傾向について学ぶ。
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7週 |
徳山港湾事務所講話&現場見学(土木)/申込書添削(本校 or ISY様式)/実習先の企業研究①(建築) |
土木:公共事業の実際において、どのような各組織がどのような関わり方をしているのかを学ぶ。 建築:実習先の企業について知る。
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8週 |
申込書添削(本校 or ISY様式)/実習先の企業研究② |
実習先の組織について知り、インターンシップ申込書をブラッシュアップする。
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2ndQ |
9週 |
申込書添削(本校 or ISY様式)/実習先の企業研究③ |
実習先の組織について知り、インターンシップ申込書をブラッシュアップする。
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10週 |
インターンシップ&就職活動体験記(5年生講話) |
5年生学生による体験記を理解する。
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11週 |
日本建設業連合会講義 |
建設業全般の傾向について学ぶ。
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12週 |
実習先の企業研究:成果発表会① |
各自の取り組みをプレゼンして共有し、相互に情報交換と学びを進める。
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13週 |
実習先の企業研究:成果発表会② |
社会人として、また実習にあたって必要な知識について学習する。
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14週 |
夏休みの課題(計画表の作成・過去の資料調査) |
実習及び進路の際に必要なエントリーシート及び履歴書を作成し、添削指導を受ける。
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15週 |
エントリーシート及び履歴書の完成 |
実習及び進路の際に必要なエントリーシート及び履歴書を作成し、添削指導を受け完成する。
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16週 |
進路計画表の修正・提出 |
完成提出物の提出及び実習経験に基づき、進路計画表を修正して提出する。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 4 | 前6,前7 |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 4 | 前2,前3,前4,前5 |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5 |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5 |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5 |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5 |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5 |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | 前8,前9,前10,前11 |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | 前8,前9,前10,前11 |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | 前8,前9,前10,前11 |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 4 | 前8,前9,前10,前11 |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | 前8,前9,前10,前11 |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 4 | 前8,前9,前10,前11 |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | 前12 |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 3 | 前12 |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 4 | 前12 |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 4 | 前12 |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 4 | 前12 |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 4 | 前12 |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 3 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 3 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 3 | |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 3 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 3 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 3 | 前8,前9,前10,前11 |
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。 | 4 | 前8,前9,前10,前11 |
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。 | 4 | 前8,前9,前10,前11 |
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。 | 4 | 前8,前9,前10,前11 |
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。 | 4 | 前8,前9,前10,前11 |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。 | 4 | 前8,前9,前10,前11,前12 |
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。 | 4 | 前8,前9,前10,前11,前12 |
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。 | 4 | 前13 |
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。 | 4 | 前14,前15,前16 |
企業には社会的責任があることを認識している。 | 4 | 前8,前9,前10,前11 |
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。 | 4 | 前8,前9,前10,前11 |
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。 | 4 | 前8,前9,前10,前11 |
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。 | 4 | 前8,前9,前10,前11 |
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。 | 4 | 前8,前9,前10,前11 |
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。 | 4 | 前8,前9,前10,前11 |
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。 | 4 | 前8,前9,前10,前11,前12 |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 4 | 前8,前9,前10,前11 |
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。 | 4 | 前8,前9,前10,前11 |
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。 | 4 | 前8,前9,前10,前11 |