工学デザインⅠ(建築系)

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 工学デザインⅠ(建築系)
科目番号 0129 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 土木建築工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 建築設計製図(実教出版)、建築構造(実教出版)
担当教員 古田 健一,中川 明子,洞崎 伸治

到達目標

図面については木造住宅の一式図面として、そのまま施工できる水準の図面に仕上げることを目標とする。軸組み模型については、壁量計算の結果をもとに構造的に安全な木造建築物を設計できることを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
木構造の平面詳細図が精度高く作成できる。木構造の平面詳細図が作成できる。木構造の平面詳細図が作成できない。
木構造の伏せ図が精度高く作成できる。木構造の伏せ図が作成できる。木構造の伏せ図が作成できない。
木構造の伏せ図が精度高く作成できる。木構造の軸組み模型が作成できる。木構造の軸組み模型が作成できない。
木構造の断面詳細図が精度高く作成できる。木構造の断面詳細図が作成できる。木構造の断面詳細図が作成できない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 1 説明 閉じる
JABEE d-3 説明 閉じる
JABEE e 説明 閉じる
JABEE g 説明 閉じる
JABEE i 説明 閉じる

教育方法等

概要:
木造建築の構造を理解した設計ができる技術を、施工に必要な図面や軸組み模型を作成する演習を通して修得させる。建築物の設計計画の実際を理解させるために、木造住宅の構造を理解した設計ができることを目標とする演習を行う。
授業の進め方・方法:
間取りと外観だけがデザインされた住宅の構造に関する図面を資料をもとに平面詳細図(縮尺1:50)と伏せ図(縮尺1:100)を作成する。前期終了までに作成した平面詳細図、伏せ図を元に壁量計算書( 夏季課題) を作成後、軸組み模型(縮尺1:50)を製作する。さらに、完成した模型を参考にしながら矩計図(縮尺1:30)を作成する。最後に伏せ図・軸組み模型・矩計図の整合性をチェックし、完成度を高める。その内容を確実に身につけるために、授業時間外の作業が必須である。
注意点:
【関連科目】 本 科:建築一般構造(3年)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 課題説明 与えられる情報:2階建て木造住宅の間取りが分かるだけの平面図(1/100)と立面図(1/100)。
2週 1階平面詳細図(1/50)① 柱の位置を決めチェックを受けてから作図開始
3週 1階平面詳細図(1/50)② 真壁、大壁の書き分け
4週 1階平面詳細図(1/50)③ 建具の書き方チェック
5週 2階平面詳細図(1/50)④ 階段の書き方チェック
6週 2階平面詳細図(1/50)⑤ 掃きだし窓、中連窓の書き分けチェック
7週 2階平面詳細図(1/50)⑥ 雨戸、ベランダの描き方チェック
8週 伏せ図解説 伏せ図の描き方を講義
2ndQ
9週 基礎伏せ図(1/100) 演習
10週 1階床伏せ図(1/100) 演習
11週 2階床伏せ図(1/100) 演習
12週 1階小屋伏せ図(1/100) 演習
13週 2階小屋伏せ図(1/100) 演習
14週 壁量計算講義 木造2階建ての壁量計算方法を講義
15週 壁量計算演習 壁量計算の演習(必要壁量など)
16週 平面詳細図、伏図の提出 演習問題:夏季課題として提示
後期
3rdQ
1週 軸組み模型ガイダンス 夏季課題(壁量計算書) 提出
軸組み模型製作解説 構造部材リスト作成(材料購入計画) 壁量計算書チェック
2週 軸組み模型製作(1) 演習
3週 軸組み模型製作(2) 演習
4週 軸組み模型製作(3) 演習
5週 軸組み模型製作(4) 演習
6週 軸組み模型製作(5) 演習
7週 軸組み模型製作(6) 演習
8週 軸組み模型完成提出 教員による評価を展示巡回形式で行う。模型写真撮影
4thQ
9週 矩計図課題提示 課題解説
10週 矩計図(1) 演習
11週 矩計図(2) 演習
12週 矩計図(3) 演習
13週 矩計図(4) 演習
14週 構造整合性チェック(1) 伏せ図・軸組み模型・矩計図の整合性をチェック
15週 構造整合性チェック(2) 伏せ図・軸組み模型・矩計図の修正作業
16週 最終発表会 修正後の軸組み模型・矩計図を巡回形式で評価

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。4
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。4
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。4
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。4

評価割合

平面詳細図伏せ図軸組み模型断面詳細図ポートフォリオその他合計
総合評価割合2525252500100
基礎的能力0000000
専門的能力2525252500100
分野横断的能力0000000