人文社会特講

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 人文社会特講
科目番号 0148 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 土木建築工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 配布プリント
担当教員 倉増 泰弘,上田 真梨子

到達目標

ディベートの理論、議論の組み立て方、反論の仕方、議論の総括の仕方を理解し、様々な社会事象についてディベートで学んだロジックを用いて英作文を書いたり、英語でプレゼンテーショントを行うことができることを目標にする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1題材となる社会事象について、その背景や問題について理解することが十分にできる。題材となる社会事象について、その背景や問題について理解することができる。題材となる社会事象について、その背景や問題について理解できない。
評価項目2提示されたテーマについて自分の考えを十分な説得力を持って書いたり発表することができる。提示されたテーマについて自分の考えを書いたり発表することができる。提示されたテーマについて自分の考えを書いたり発表することができない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 2 説明 閉じる
JABEE a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本授業ではディベートの理論や議論の構成について学び、様々な社会事象についてリサーチ活動を行い、議論を組み立て、ディベート活動を行う。リサーチ活動を通して、社会事象や意思決定を下す価値観について理解を深める。さらに、英語で自らの考えや主張をまとめ、相手に伝わる説得力を十分に備えて、レポートやプレゼンテーションの形式で表現できる力を身に着ける。
授業の進め方・方法:
提示したテーマについて、価値論題の日本語ディベートを行い、英作文を作成し、ピアレビューを行う。政策論題の日本語の競技ディベートをしたあとに、振り返りで英作文を作成し、ピアレビューを行う。政策提案型のパブリックディベートについて学習した後は、自分が提案する政策を英語でパワーポイントのプレゼンテーションを作成し、ピアレビューを行い、学びを深める。
注意点:
プレゼンテーション60%+レポート20%+小レポート20%=100点

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション、ディベートとは
モデルディベート: Kyushu is better than Tokyo.
シラバスを基に、授業の目標や進め方を確認する。モデルディベートを視聴して、ディベートとはどのようなコミュニケーション活動か理解する。
2週 価値ディベート①仕事をするのなら山口県は東京よりもよい場所である。
TED Talks:(都会暮らしと田舎暮らしについてのスピーチ視聴、TCSE活用法の紹介)
テーマについて各チームで立論と作戦シートを作成する。TED Talks"Future tech will give you the benefits of city life anywhere" を視聴し、スクリプトの学習利用について理解する。
3週 価値ディベート② 試合:仕事をするのなら山口県は東京よりもよい場所である。
英作文課題①Yamaguchi is better than Tokyo to work.
5人1組のチーム同士のオンライン日本語ディベートをTeamsのスレッド上で行う。課題として、同じテーマで肯定否定は好きな立場を選び、英語エッセイを書く。
4週 Essay Peer Review①Yamaguchi is better than Tokyo to work. 課題:英作文rewrite
政策ディベート①:理論解説 モデルディベート:外国人労働者の受け入れ
英作文を3人1組のグループでピアレビューを行い、ルーブリック評価をする。評価をもとに、課題として英作文のrewriteを行う。競技ディベートについて理論解説をし、モデルディベートを視聴し、フローシートを書く。
5週 政策ディベート②:日本はすべての石炭火力発電を代替発電に切り替えるべきである(リサーチ) TED Talks 石炭火力発電についてメリットデメリットをリサーチする。
6週 政策ディベート③(日本語)日本はすべての石炭火力発電を代替発電に切り替えるべきである(リサーチ) TED Talks 代替発電の方法についてグループごとに調べて、ジグゾー学習で共有しあう。
7週 政策ディベート④(日本語):日本はすべての石炭火力発電を代替発電に切り替えるべきである(試合)
英作文課題②Japanese government should switch coal fire powered generation to alternative generation.
5人1組のチーム同士のオンライン日本語ディベートをTeamsのスレッド上で行う。課題として、同じテーマで肯定否定は好きな立場を選び、英語エッセイを書く。
8週 Essay Peer Review②:Japanese government should switch coal fire powered generation to alternative generation. 課題:英作文rewrite 作成した英作文を3人一組のグループでピアレビューを行い、ルーブリック評価をする。評価をもとに、課題として英作文のrewriteを行う。
4thQ
9週 政策提案型ディベート①:理論解説
ディベート課題:モデル動画 カーボンニュートラルの家庭での取り組み  TED Talks
政策提案型ディベートの議論の進め方や質疑応答の仕方、政策の見直しの過程についてパワポや資料で解説。政策提案型ディベートの動画を見て、フローシートを書く。
10週 政策提案型ディベート②:エネルギー安定供給と脱炭素社会実現の両立(リサーチ結果発表)
TED Talks
日本企業のカーボンニュートラルへの取り組みについて個人で調べたことをグループの中で発表する。
11週 政策提案型ディベート③:エネルギー安定供給と脱炭素社会実現の両立(リサーチ結果発表:海外の制度)ディベート試合準備 海外のエネルギー政策についてグループごとに調べて、ジグゾー学習で共有しあう。
チームごとに試合の準備をする。
12週 政策提案型ディベート④(日本語):エネルギー安定供給と脱炭素社会実現の両立(試合)
英作文課題③The plan to realize the balance of stable energey supply and carbon neutral society.
5人1組のチーム同士のオンライン日本語ディベートをTeamsのスレッド上で行う。課題として、同じテーマで自分が提案する政策について、英語エッセイを書く。
13週 Essay Peer Review③The plan to realize the balance of stable energey supply and carbon neutral society. 課題:英作文rewrite  プレゼン原稿音読指導 作成した英作文を3人一組のグループでピアレビューを行い、ルーブリック評価をする。評価をもとに、課題として英作文のrewriteを行う。プレゼンに備え、音読指導を行う。
14週 プレゼンテーション①:スライド作成、プレゼン動画のピアレビュー パワポを用いたMP4動画の作成方法について確認し、英文でスライドを作成する。課題として、指定されたグループのプレゼン動画を視聴し、Formsでルーブリック評価を行う。
15週 プレゼンテーション②:プレゼン動画ピアレビュー
授業の振り返り
学生同士のルーブリック評価の高い動画を6本選び、全員で視聴して最終ベスト動画を投票により選出する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3後14
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3後14
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3後2,後3,後4,後7,後8,後12,後13,後14,後15
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3後2,後3,後4,後7,後8,後12,後13,後14,後15
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3後1,後2,後6,後9,後10,後14,後15
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3後14
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。3後14
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。3後3,後4,後7,後8,後12,後13
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3後2,後8,後12,後14,後15
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。3後3,後14
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。3後1,後2,後6,後9,後10,後14,後15
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。3後3,後12,後14
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後8,後9,後10,後11,後14,後15
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。3後3,後4,後7,後8,後12,後13
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。3後14,後15
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。3後3,後7,後12,後14,後15

評価割合

プレゼンレポート小レポート合計
総合評価割合602020100
基礎的能力602020100
専門的能力0000
分野横断的能力00