概要:
鉄筋コンクリート構造建築物の構造設計に必要な基本的な知識、考え方、計算方法、製図方法を課題演習により習得および理解させる。
授業の進め方・方法:
以下の項目について講義を行い、各項目の例題について演習を行う。(1)一般事項・準備計算 (2)鉛直荷重時ラーメン応力の算定 (3)水平荷重時ラーメン応力の算定 (4)はり・柱の断面算定 (5)小ばり・スラブ・基礎・基礎ばり・耐震壁の設計 (6)構造図の製図。その内容を確実に身につけるために、授業時間外の作業が必須である。
注意点:
【関連科目】 本 科:建築構造設計(5年)、鉄筋コンクリート工学(4年)、専攻科:構造設計論(専攻科1年)
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 4 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 4 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 4 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 4 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 構造 | 建築構造の成り立ちを説明できる。 | 4 | |
建築構造(W造、RC造、S造、SRC造など)の分類ができる。 | 4 | |
力の定義、単位、成分について説明できる。 | 4 | |
力のモーメントなどを用い、力のつり合い(合成と分解)に関する計算ができる。 | 4 | |
断面一次モーメントを理解し、図心を計算できる。 | 4 | |
断面二次モーメント、断面相乗モーメント、断面係数や断面二次半径などの断面諸量を計算できる。 | 4 | |
弾性状態における応力とひずみの定義、力と変形の関係を説明でき、それらを計算できる。 | 4 | |
曲げモーメントによる断面に生じる応力(引張、圧縮)とひずみの関係を理解し、それらを計算できる。 | 4 | |
はり断面内のせん断応力分布について説明できる。 | 4 | |
骨組構造物に作用する荷重の種類について説明できる。 | 4 | |
各種構造の設計荷重・外力を計算できる。 | 4 | |
はりの支点の種類、対応する支点反力、およびはりの種類やその安定性について説明できる。 | 4 | |
はりの断面に作用する内力としての応力(軸力、せん断力、曲げモーメント)、応力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)について説明することができる。 | 4 | |
不静定構造物の解法の基本となる応力と変形関係について説明できる。 | 4 | |
はり(単純ばり、片持ちはり)の応力を計算し、応力図を描くことができる。 | 4 | |
圧縮力を受ける柱の分類(短柱・長柱)が出来、各種支持条件に対するEuler座屈荷重を計算できる。 | 4 | |
偏心圧縮柱の応力状態を説明できる。 | 4 | |
ラーメンやその種類について説明できる。 | 4 | |
ラーメンの支点反力、応力(軸力、せん断力、曲げモーメント)を計算し、その応力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)をかくことができる。 | 4 | |
静定基本系(例えば、仮想仕事法など)を用い、不静定構造物の応力と、支点反力を求めることができる。 | 4 | |
いずれかの方法(変位法(たわみ角法)、固定モーメント法など)により、不静定構造物の支点反力、応力(図)を計算できる。 | 4 | |
鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について説明できる。 | 4 | |
構造計算の設計ルートについて説明できる。 | 4 | |
建物の外力と変形能力に基づく構造設計法について説明できる。 | 4 | |
断面内の応力の分布について説明できる。 | 4 | |
許容曲げモーメントを計算できる。 | 4 | |
主筋の算定ができる。 | 4 | |
釣合い鉄筋比について説明ができる。 | 4 | |
中立軸の算定ができる。 | 4 | |
許容せん断力を計算できる。 | 4 | |
せん断補強筋の算定ができる。 | 4 | |
終局曲げモーメントについて説明できる。 | 4 | |
終局剪断力について説明できる。 | 4 | |
断面内の応力の分布について説明できる。 | 4 | |
許容曲げモーメントを計算できる。 | 4 | |
MNインターラクションカーブについて説明できる。 | 4 | |
主筋の算定ができる。 | 4 | |
釣合い鉄筋比について説明ができる。 | 4 | |
中立軸の算定ができる。 | 4 | |
許容せん断力を計算できる。 | 4 | |
せん断補強筋の算定ができる。 | 4 | |
終局曲げモーメントについて説明できる。 | 4 | |
終局剪断力について説明できる。 | 4 | |
基礎形式(直接、杭)の分類ができる。 | 4 | |
基礎形式別の支持力算定方を説明できる。 | 4 | |
マグニチュードの概念と震度階について説明できる。 | 4 | |
地震被害を受けた建物の破壊等の特徴について説明できる。 | 4 | |