道路工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 道路工学Ⅱ
科目番号 0186 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 土木建築工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 エース土木工学シリーズ エース道路工学(朝倉書店):植下協、加藤晃、小西純一、間山正一
担当教員 荒木 功平

到達目標

道路を構築する際の基本プロセスとなる計画、調査・設計、施工において、それぞれの内容および関連する試験方法を理解する。また土工・土量、舗装厚、粒度に関する設計計算ができる。道路構築を目的としたこの授業における具体的な到達目標は、以下の通りである。
①計画:土工、土量、排水に関する内容を理会し、関連する計算ができる。
②調査・設計:CBR試験、平板載荷試験、舗装、粒度に関する試験法を理解し、関連する計算ができる。
③施工:舗装の種類や特徴および施工法の概要を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目①到達目標①に必要な知識を十分に理解し、適切な計算もできる。到達目標①に必要な知識を概ね理解し、計算できる。到達目標①に必要な知識を理解できず、計算もできない。
評価項目②到達目標②に必要な知識を十分に理解し、適切な計算もできる。到達目標②に必要な知識を概ね理解し、計算できる。到達目標②に必要な知識を理解できず、計算もできない。
評価項目③到達目標③に必要な知識を十分に理解し、適切な計算もできる。到達目標③に必要な知識を概ね理解し、計算できる。到達目標③に必要な知識を理解できず、計算もできない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 C 1 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
道路工学IIでは、道路構築を中心に学ぶ。設計書に基づき、たくさんある施工方法の中から安全でかつ経済的な施工方法を選択し、施工計画を立てることが重要である。道路工学Iで学ぶ計画・設計から、道路土工事や舗装に至る一連の技術を学習し理解する。
授業の進め方・方法:
教科書もしくは学習シートに沿って講義形式で学修を進めるが、教科書だけでは説明不足の所は、適宜演習形式で理解を深める。また、その内容を確実に身につけるために、予習復習が必須である。
注意点:
成績評価:試験成績80%、その他(レポート、学習シート等)20%とする。
合格基準:60点以上を合格とする。
再試験:実施する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 道路の構造と土工 道路の構造、土工、調査設計方法を理解できる。
2週 土量の算定 掘削した土量を盛土に利用するが、効率的な運搬方法と運搬距離の計算方法を理解できる。
3週 表面排水と凍上 斜面および路面に降る雨を排水する必要があるが排水溝の断面を計算する方法を理解できる。道路は冬の寒いときに凍上する可能性がある。気温と凍上深さの関係を理解できる。
4週 設計CBR試験、修正CBR試験 設計CBR、修正CBRの方法、用途を理解できる。
5週 アスファルト舗装の設計 アスファルト舗装の舗装厚の設計方法を理解できる。
6週 平板載荷試験 平板載荷試験の方法、用途を理解できる。
7週 セメントコンクリート舗装の設計 セメントコンクリート舗装の舗装厚の設計方法を理解できる。
8週 中間試験 道路の土工、舗装厚の設計方法について確認するための筆記試験を実施する。
4thQ
9週 粒度調整工法 2種類の材料の場合、3種類以上の材料の粒度調整方法を理解できる。
10週 アスファルトと舗装 アスファルトの種類、試験、舗装を理解できる。
11週 アスファルト舗装の構造設計、施工 アスファルト舗装の構造設計、施工を理解できる。
12週 セメントコンクリートと舗装 セメントコンクリートの材料、試験、舗装を理解できる。
13週 セメントコンクリート舗装の構造設計、施工 セメントコンクリート舗装の構造設計、施工を理解できる。
14週 道路舗装の維持管理について 道路舗装の維持管理の試験、方法を理解できる。
15週 期末試験 道路の舗装についての内容を確認するための筆記試験を実施する。
16週 答案返却など 答案を返却し、解説する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤土の締固め特性を説明できる。4
地盤調査の分類と内容について、説明できる。4

評価割合

試験その他(レポート、学習シート)合計
総合評価割合80080
基礎的能力000
専門的能力80080
分野横断的能力000