日本建築史

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 日本建築史
科目番号 0192 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 土木建築工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 西田雅嗣他、『建築の歴史;西洋・日本・近代』、学芸出版社、2003年
担当教員 中川 明子

到達目標

1. 日本建築の工法、構造の変化に伴う建築の様式、都市の変遷と代表的建築様式の変遷・特徴を説明できる。
2. 「世界に通用する」技術者を目指す者として、日本の建築文化への理解を深め、日本の近・現代建築成立への理解へ一助とすると共に、世界各国の建築文化を自ら学び続ける素養を身に付ける。
3. 日本における建築とその周辺環境の歴史的変遷過程を知った上で、建築活動に取り組む姿勢を身に付ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
日本建築の工法、構造の変化に伴う建築の様式について日本建築の工法、構造の変化に伴う建築の様式について理解し、説明できる。日本建築の工法、構造の変化に伴う建築の様式について理解している。日本建築の工法、構造の変化に伴う建築の様式について理解していない。
都市の変遷・代表的建築様式の変遷・特徴について都市の変遷・代表的建築様式の変遷・特徴について理解し、説明できる。都市の変遷・代表的建築様式の変遷・特徴について理解している。都市の変遷・代表的建築様式の変遷・特徴について理解していない。
建築とその周辺環境の歴史的変遷過程を知った上で、建築活動に取り組む姿勢について建築とその周辺環境の歴史的変遷過程を知った上で、建築活動に取り組む姿勢について身につけ、実践しようとする。建築とその周辺環境の歴史的変遷過程を知った上で、建築活動に取り組む姿勢について身につけている。建築とその周辺環境の歴史的変遷過程を知った上で、建築活動に取り組む姿勢について身につけていない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 C 1 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
日本建築の工法、構造の変化に伴う建築の様式、都市の変遷と代表的建築様式の変遷・特徴について学ぶ。
授業の進め方・方法:
視覚的理解を助けるため、代表事例などはプロジェクターでの投影を活用する。視聴覚教材も利用する。授業内容を理解するために、予習復習のための学習ノート(年表形式)を活用する。その提出は期限を決めて行う。
注意点:
成績評価:レポート成績80%(年表シートとは別、中間:期末=50:50)、必須レポート(年表シート)20%(提出期限を守れるかどうかも評価対象とする。)を原則とする。
合格基準:60点以上を合格とする。
再試験:実施する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 【授業内容】日本建築史ガイダンス
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
日本建築史を学ぶ意義、建築の発生と発達の要因についての説明、建築史、都市史変遷の概要の説明、学習ノートの使い方についてのガイダンス について理解できる。
2週 【授業内容】日本古代の建築1
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
①縄文・弥生・古墳時代の住居・集落。②飛鳥・白鳳時代の寺院。③奈良(天平)時代の寺院。その時代背景の説明 について理解できる。
3週 【授業内容】日本古代の建築2
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
平安時代の密教寺院、浄土教寺院。その時代背景の説明 について理解できる。
4週 【授業内容】日本古代の建築3
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
古代の形式を伝承する神社、奈良・平安期成立の神社 について理解できる。
5週 【授業内容】日本古代の建築4
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
古代の宮殿と都城、寝殿造 について理解できる。
6週 【授業内容】日本中世の建築1
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
大仏様の建築 について理解できる。
7週 【授業内容】日本中世の建築2
【事後学習】年表シート記入(目安:2H)
禅宗様の建築、新和様と折衷様の建築 について理解できる。
8週 中間レポート作成 日本古代建築、大仏様、禅宗様についてレポートを作成できる。
2ndQ
9週 【授業内容】日本中世の建築3
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
中世の神社 について理解できる。
10週 【授業内容】日本中世の建築4
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
北山文化・東山文化、中世の民家 について理解できる。
11週 【授業内容】日本近世の建築1
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
城郭建築、書院造り について理解できる。
12週 【授業内容】日本近世の建築2
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
茶室、数寄屋風書院 について理解できる。
13週 【授業内容】日本近世の建築3
【事後学習】年表シート記入(目安:1H)
近世の寺院、近世の神社、近世の民家 について理解できる。
14週 【授業内容】日本近世の建築4
【事後学習】年表シート記入(目安:2H)
学校、大店、劇場、遊郭 について理解できる。
15週 期末レポート作成 日本建築史全般についてについてレポートを作成できる。
16週 レポートについてのフィードバック 日本建築史についての復習、歴史的建造物の保存活用について 理解し、学習内容を振り返ることが出来る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史モデュールについて説明できる。2
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。1
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。1
原始(例えば、竪穴住居、高床建築、集落など)の特徴について説明できる。4
古代(例えば、住宅建築、寝殿造、都市計画、神社建築、寺院建築など)の特徴について説明できる。4
中世(例えば、住宅建築、神社建築、寺院建築(大仏様、禅宗様、折衷様など))の特徴について説明できる。4
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。4

評価割合

前期中間レポート前期末レポート年表シート課題合計
総合評価割合404020100
基礎的能力0000
専門的能力40401595
分野横断的能力0055