日本語表現法

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 日本語表現法
科目番号 0003 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械制御工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「ピアで学ぶ大学生の日本語表現」(ひつじ書房)
担当教員 柏倉 知秀,山本 晋也

到達目標

文章の構成や組み立てを意識して文章を作成すること、実作と添削の中で各自が文章作成にあたっての自己の課題点を見つけそれを解決することを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 文章構成や文の原則を正しく理解する「文章の構成法」、「文の三原則」などの基本的な事項を理解し、より論理的な小論文を書くことができる。「文章の構成法」、「文の三原則」などの基本的な事項を理解し、小論文を書くことができる。「文章の構成法」、「文の三原則」などの基本的な事項を理解した小論文を書くことができない。
評価項目2 根拠のある意見を論理的に表現する意見の裏づけとなる根拠を資料を正しく用いて、自身の意見を論理的に書くことができる。意見の裏づけとなる根拠を資料を正しく用いて、自身の意見を集約し表記することができる。意見の裏づけとなる根拠を資料を正しく用いて、自身の意見を集約し表記することができない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 2 説明 閉じる
JABEE f 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本授業では、論理的な思考に基づく論理的な日本語表現(記述力)を高めることを目標とする。まず、自身の日本語力・日本語表現能力を確認し自覚することから始める。また、論理力を高めるための準備として、文の構成や組み立ての分析・読解を実施し、論理的な文章を書くための基礎的な事項を理解することを求める。そして、小論文の作成と添削を繰り返すことによって論理的な日本語表現法を身につける。
授業の進め方・方法:
論理的な文章を書くための基礎的な事項を、講義と文章の読解と分析作業で進める。また、小論文作成によって実践応用していく。毎時間の自学・自習の内容については、テキストに付属している提出用シートで実施状況を定期的にチェックをする。特に、予習として小論文作成のための準備シートは必須とし、小論文と共に提出を求める。復習として、演習問題課す。
注意点:
授業時には、国語辞書(電子辞書可)を携帯しておく。なお、日本語の運用能力を確認するため「日本語検定」の受検を奨励する。
成績評価式:最終評価=小論文80%+準備シート5%+グループワーク15%

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業の概要と進め方について
レポート、小論文、作文とは
シラバスを用いて、授業概要、到達目標、成績評価方法を理解することができる。
レポート、小論文、作文の違いを、説明することができる。
文章構成の基礎である、「型」と「形式」について再確認する。
2週 構想を練り、情報を調べる(1) 構想を練るためのマップの複数の方法を理解し、活用することができる。
あるテーマについて、グループでマップを作成する。
3週 構想を練り、情報を調べる(2) マップから、レポート作成に必要な情報は何があるかを話し合う。
情報を得るための手段を検討し、情報のまとめ方のアイディアを出し合う。
4週 文章を組み立てる(1) アウトラインの作成理解し、アウトラインを作ることができる。
5週 文章を組み立てる(2) アウトラインをもとに、文章化をすることができる。
6週 文章を組み立てる(3) パラグラフを理解し、パラグラフを書くことができる。
いろいろな、パラグラフを知る。
7週 文章を組み立てる(4) 数値データと図表の活用を活用した根拠の示し方を理解する。
8週 文章を組み立てる(5) 引用について理解し、正しく引用をすることができる。併せて、出典の示し方を理解する。
4thQ
9週 小論文作成の準備 テーマを確認し、小論文の作成の準備をする。
10週 小論文の作成 ①  第2週~第7週までの学習の実践として、小論文を作成する。(授業終了時に提出をする)
11週 小論文のレビュー (1) 第9週に作成した小論文の形式・表現の自己チェックと他チェックを、チェックリストに従ってしチェックをする。小論文とチェックリストとともに再提出をする。
12週 小論文のレビュー (2) 第10週の他チェック、教員の全体講評及び個々への添削コメントを参考に、自身の作成した小論文の振り返りをし、次回の小論文作成に向けての課題点を整理する。
13週 小論文作成の準備 テーマを確認し、小論文の作成の準備をする。
14週 小論文の作成 ②  小論文作成①での課題の解決を意識し、小論文を作成する。(授業終了時に提出をする)
15週 小論文のレビュー (1) 第13週に作成した小論文の形式・表現の自己チェックと他チェックを、チェックリストに従ってしチェックをする。小論文とチェックリストとともに再提出をする。
16週 小論文のレビュー (2)
まとめ
第14週の他チェック、教員の全体講評及び個々への添削コメントを参考に、自身の作成した小論文の振り返りをし、自身の小論文の課題点を整理する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。4
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。4
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。4
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。4
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。4
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。4
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。4
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。4
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。4
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。4
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。4
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。4
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。4
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。4
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。4

評価割合

小論文小論文準備シートグループ・ペアワーク合計
総合評価割合805150100
総合的能力805150100