計算工学

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 計算工学
科目番号 0026 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 Chandrupatra T.R. Belegundu A.D. "Introduction to finite elements in engineering" Prentice Hall Inc. 原 他 "構造力学II" コロナ社
担当教員 原 隆

到達目標

複合分野の設計能力を身に着けるために、エネルギー原理を理解し、構造解析式を誘導し、有限要素法のプログラミングができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 有限要素プログラミングできる十分な能力がある能力があるやや能力不足である
評価項目2 有限要素法で基本問題が解ける十分な能力がある能力があるやや能力不足である
評価項目3 有限要素法を構造解析に適用できる十分な能力がある能力があるやや能力不足である

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 1 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
計算の工学への応用を講義する。具体例としては有限要素法を扱う。弾性力学の基本原理に基づき、有限要素法の定式化を行い、プログラミングを行う。また、有限要素法を用いた構造解析の手法を論じる。対象構造物をトラス、はり、二次元要素とし、有限要素法の定式化を行い、プログラミングと計算の演習を行う。
授業の進め方・方法:
各項目の基本事項を講義しプログラムのアルゴリズムを解説する。また、自学自習により、Excel VBA を用いたプログラミングを完成させる。また、各時間の内容を確実に身につけるために、予習復習が必須である。予習は授業ノートを参考にし、復習は各時間についてのレポートを利用してください。プログラムの作成とデバグでそれぞれ5時間以上の自学自習時間を見込んでいる
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
計算工学概論、有限要素法、Office365
計算機環境を整える
2週 計算工学の応用例
二次元弾性解析を例にとり、工学への適用性を考える
有限要素法の概念を理解する
3週 有限要素法の原理
仮想仕事の原理を中心に弾性力学を統一的に把握する
構造力学と有限要素法の関連をつかむ
4週 変位関数と形状関数
変位関数と形状関数を理解する。また、アイソパラメトリック要素の概念を捉える
形状関数を用いて変位が表現できる
5週 トラス要素の剛性式
トラス要素の剛性式を誘導する
構造力学との関連を捉えることができる
6週 有限要素プログラミング(1-1)
トラス解析プログラム作成(1)
変位を出力できる
7週 有限要素プログラミング(1-2)
トラス解析プログラム作成(2)
プログラム提出(1)
作成したプログラムで変位、応力を求めることができる
8週 はり要素の剛性式
はり要素の剛性式を誘導する
構造力学との関連を捉えることができる
2ndQ
9週 有限要素プログラミング(2-1)
はり解析プログラム作成(1)
変位を出力できる
10週 有限要素プログラミング(2-2)
はり解析プログラム作成(2)
プログラム提出(2)
作成したプログラムで変位、応力を求めることができる
11週 CST要素の剛性式
三角形定ひずみ要素を誘導する
ベクトル、行列表記を理解できる
12週 有限要素プログラミング(3-1)
三角形定ひずみ要素解析プログラム作成(1)
三角形要素面積を求めることができる
13週 有限要素プログラミング(3-2)
三角形定ひずみ要素解析プログラム作成(2)
変位を出力できる
14週 有限要素プログラミング(3-3)
三角形定ひずみ要素解析プログラム作成(3)
プログラム提出(3)
作成したプログラムで変位、応力を求めることができる
15週 期末試験・ まとめ
エネルギー原理と剛性マトリックス誘導の理解度の確認試験・ 成績・授業評価
作成したプログラムで簡単な問題が解ける
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合25750000100
プログラミング能力1545000060
プログラム基本操作能力1015000025
プログラム応用能力015000015