現代社会B

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 現代社会B
科目番号 21005 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「高等学校 新公共」(第一学習社)、「クローズアップ公共 2024」(第一学習社)
担当教員 小山 桂佑,小川 泰治

到達目標

「人間と社会のあり方についての見方・考え方」を身につける。「人間と社会のあり方についての見方・考え方」とは、よりよい社会の構築や人間としての在り方・生き方についての自覚を深めるために、社会事象を捉える際に働かせる、倫理・政治・法・経済などに関わる様々な概念や理論などの視点である。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限のレベルの目安(可)未到達レベルの目安
【自己と他者/社会についての考察】多様な自己形成に関する考え方、他者と共に生きていくことの重要性、及び望ましい社会や世界のあり方について、重要なキーワードを交えて具体的な事例とともに十分に考察できる。多様な自己形成に関する考え方、他者と共に生きていくことの重要性、及び望ましい社会や世界のあり方について、重要なキーワードをいくつか交えて考察できる。多様な自己形成に関する考え方、他者と共に生きていくことの重要性、及び望ましい社会や世界のあり方について、考察できる。多様な自己形成に関する考え方、他者と共に生きていくことの重要性、及び望ましい社会や世界のあり方について、十分に考察できない。
【経済/国際社会についての基本事項の理解】基礎的な経済の仕組みおよび国際社会の現状と課題について、講義で取り上げられたキーワードを示せば、その意味や現状・課題について、適切な理解を即座に解答できる。基礎的な経済の仕組みおよび国際社会の現状と課題について、キーワードを示せばその意味や現状・課題について、適切な理解を選択肢の中からおおよそ解答できる。基礎的な経済の仕組みおよび国際社会の現状と課題について、キーワードを示せばその意味や現状・課題について、適切な理解を選択肢の中から半分程度は解答できる。基礎的な経済の仕組みおよび国際社会の現状と課題について、キーワードを示されても、その意味や現状・課題について、適切な理解を解答できない。
【現代社会の課題の理解と考察】現代社会の特質や課題に関して、自ら問いを立て、必要に応じて資料を活用しながら、クラスメイトともに十分な議論・探究・考察ができる。現代社会の特質や課題に関して、自ら問いを立て、必要に応じて資料を活用しながら、クラスメイトともに議論・探究・考察ができる。貿易、国際収支、為替相場について説明できる。現代の国際経済の動向、およびそこで起きている問題とその対応策について説明できる。現代社会の特質や課題に関して、議論・探究・考察に取り組むことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業は、高専5年間で学習する社会科諸科目の導入的な役割を担うものである。授業名は「現代社会B」であるが、扱う内容は「公共」に準ずる。本授業では、必要に応じて画像資料や映像資料を活用する。
授業の進め方・方法:
授業は、演習→講義→小レポート作成の順に展開する(グループワーク中心の授業回もあり)。授業冒頭の演習では、前回の授業内容の復習を行う。毎回の授業終盤に作成する小レポートでは、提示された課題に加え、当該授業で扱った内容に対する自身の“気づき”を記載し、提出する。質問が生じた場合も、小レポートに記載すること。翌週の授業冒頭で回答をクラス全体に共有する。
注意点:
授業の冒頭では、当該授業終盤に各自で作成する小レポートのヒントを提示する。当該授業において働かせる「人間と社会のあり方についての見方・考え方」を意識した上で、授業に参加すること。
授業中は担当教員から積極的に発問を行うことで、双方向にコミュニケーションを取りながら授業を進める。グループワークはもちろん、演習や小レポートの作成など学生が主体的に行う活動もあるため、積極的に授業に参加すること。
定期試験では知識問題に加え論述問題を出題する。論述問題は、授業毎の小レポートの蓄積により回答できるような課題を設定し出題する。よって授業毎の小レポートは、定期試験の論述問題対策にあたり参照できるよう保管すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、日本の安全保障と防衛① シラバスの内容について理解する。日本国憲法の平和主義について理解する。
2週 日本の安全保障と防衛② 日本の安全保障と防衛について理解する。
3週 国際社会の変化と役割① 国際社会の変化と日本の役割に関わる現代社会の事柄や課題を理解する。
4週 国際社会の変化と役割② 人種・民族問題と地域紛争の実態、難民問題について理解する。
5週 雇用と労働問題 雇用と労働問題に関わる現代社会の事柄や課題を理解する。
6週 社会の変化と職業観① グローバル化・情報化・少子高齢化が進む現代社会において、将来の働き方をどう考えていけばよいか理解する。
7週 社会の変化と職業観② 社会の変化と職業観について、人工知能の進化の影響など現代の諸課題を理解する。
8週 振り返り①、中間試験 これまでの学習内容を振り返る。
4thQ
9週 市場経済の機能と限界① 経済の基本的なしくみと資本主義経済、社会主義経済の特徴を理解する。
10週 市場経済の機能と限界② 市場経済の機能と限界に関わる現代社会の事柄や課題を理解する。
11週 金融のはたらき 経済において,金融市場はどのような役割を果たしているのかを理解する。
12週 財政の役割と社会保障 財政の役割と社会保障に関わる現代社会の事柄や課題を理解する。
13週 経済のグローバル化 経済のグローバル化に関わる現代社会の事柄や課題を理解する。
14週 振り返り② これまでの学習内容を振り返る。
15週 期末試験 現代社会Bの学習内容について試験を行う。
16週 試験返却・解説 試験を返却し、解説を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学社会社会世界各地の人口、資源、産業の分布や動向、並びにそれらをめぐる地域相互の結びつき等について理解し、現代社会を地理的観点から説明できる。3後4,後13
人間と自然環境との相互作用を前提としつつ、民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。2後4,後13
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。2
第二次世界大戦以降、冷戦の展開と終結、その後現在に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。2後3,後4
これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにしつつ、より良いキャリア構築を含む生涯にわたる多様な自己形成に関する考え方、他者と共に生きていくことの重要性、及び望ましい社会や世界のあり方について考察できる。2
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理と基礎的な政治・法・経済の仕組みを理解し、現代社会の諸課題について考察できる。2後1,後2,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13

評価割合

中間試験期末試験小レポート・発問合計
総合評価割合404020100
知識の基本的な理解 【知識 ・記憶、理解レベル】404020100
思考・推論・創造への 適用 力【適用レベル】0000
汎用的技能 【理解レベル】0000
態度・志向性(人間力) 【理 解レベル】0000