国語ⅠB

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 国語ⅠB
科目番号 31002 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 1
開設期 3rd-Q 週時間数 4
教科書/教材 『現代の国語』『言語文化』(大修館)、「常用漢字の基本演習 改訂版」(東京書籍)、「カラー版新国語便覧」(第一学習社)
担当教員 薄井 信治,赤迫 照子

到達目標

・漢文や漢詩の背景と要点を理解でき、短い説明文が書ける(定期試験)
・漢文や漢詩、漢語についての質問に答えられる(口頭試問、定期試験)
・漢詩を鑑賞し、鑑賞文を指定の形式で書ける(レポート)
・訓点や句法を理解できる(定期試験、小テスト)
・授業についてのレポートが書ける。(レポート)
・常用漢字の読み書きができる。(小テスト)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1口頭試問に9割以上正答できる。口頭試問に8割以上正答できる。口頭試問に7割以上正答できる。口頭試問に5割しか正答できない。
評価項目2小テストに8割以上正答できる。小テストに7割以上正答できる。小テストに6割以上正答できる。小テストに5割しか正答できない。
評価項目3授業レポートを指定の形式で、かつ説得力ある文章で書ける。授業レポートを指定の形式と字数で書ける。授業レポートを指定の形式で書ける。授業レポートを提出できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
検定教科書を用いて、詩文の読み方に習熟することで、日本語と日本語の文章に対する感覚を養う。
授業では音読と訓点、口語訳に重点を置く。
詩文の背景の説明を詳しく行う。
授業の進め方・方法:
教科書本文の読解をし、内容理解の確認のために口頭試問を行う。
注意点:
教科書とノートを忘れずに持って来なければならない。そうしなければ、教科書本文から答えを探す問題や前回ノートに書いたことを答える問題ができずに、口頭試問点が減点になる。

漢文は非常に完成度の高い人工言語である。そして訓読漢文は日本人が血肉としてきたものである。訓読することで、省略されることの多い主語や目的語が分かり、品詞や時制が分かるようになる。
日本語は、いつ、どこで、だれが、といったことを曖昧なままで使うことができる言語である。そんな日本語にとって、訓読漢文は外してはならない芯なのである。訓読漢文に親しみ、読めるようになって、日本語の力を向上させて欲しい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
漢文入門①②
漢文を学習する意味を理解できる。 訓読を理解し、訓読漢文の読み方を理解できる。
2週 漢文入門③
文章1・①
「蛇足」を読んで、訓読漢文の読み方を理解できる。
3週 文章1・②
文章2・①
「蛇足」を読んで、訓読漢文の読み方を理解できる。

「雑説」を読んで、漢文での評論文の読み方を理解できる。
4週 文章2・②③ 「雑説」を読んで、訓読漢文の読み方を理解できる。
 ・漢文での評論文の読み方を理解できる。
5週 唐詩①② 漢詩とはどういうものかを理解できる。
 ・唐詩の読解の仕方を理解し、鑑賞できる。
 ・鑑賞文の書き方を理解でき、実際に鑑賞文を書くこと ができる。
6週 唐詩③
論語①
漢詩とはどういうものかを理解できる。
 ・唐詩の読解の仕方を理解し、鑑賞できる。
 ・鑑賞文の書き方を理解でき、実際に鑑賞文を書くこと ができる。

「論語」を読み、古人のものの見方や考え方を理解できる。
7週 論語②③ 「論語」を読み、古人のものの見方や考え方を理解できる。
8週 定期試験
試験返却と解説
試験解説により、問題の解き方の理解を深める。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要旨・要点をまとめることができる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
社会生活で使われる語彙(故事成語・慣用句等を含む)を増やし、思考・表現に活用できる。3
文学作品(小説・随筆・詩歌・古典等)を文脈に即して鑑賞し、そこに描かれたものの見方や登場人物の心情を説明できる。3
言語的・文化的教養(語彙・知識等)に広く関心を持ち、そこで得られた知識や考え方を効果的な表現に活用できる。3
言語作品の読解を通して、人間や社会の多様な在り方についての考えを深め、自己を客観的に捉えたり自分の意見を述べることができる。3
常用漢字を中心に、日本語を正しく読み、表記できる。3
課題や条件に応じ、根拠に基づいて議論できる。2
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2

評価割合

試験小テストレポート口頭試問合計
総合評価割合60151510100
知識の基本的な理解4055555
思考・推論・創造への適用力201010545