到達目標
①国際社会の成り立ちや、国連のしくみを説明できる。現代の国際社会が抱える問題を説明できる。
②第二次世界大戦後から現在に至るまでの日本、および世界の経済情勢について説明できる。
③経済の基本的な知識について説明できる。市場のしくみや銀行・政府の役割を説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限のレベルの目安(可) | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 第二次世界大戦後、冷戦を経て世界の政治・軍事情勢がどのように変化してきたかを説明できる。 | 冷戦時の世界情勢、現代社会の地域紛争を指摘できる。 | 冷戦時の世界情勢を説明できる。 | 冷戦時の世界情勢を説明できない。 |
評価項目2 | 戦後の日本・および世界の経済情勢の変化を、国際社会の政治的動向に沿って説明できる。 | 戦後の日本・および世界の経済情勢がどのように変化してきたかを説明できる。 | 現代社会における経済の情勢を大まかに説明できる。 | 現代社会における経済の情勢を説明できない。 |
評価項目3 | 経済に関する基本的な用語を正しく説明できる。現代の日本経済の抱える問題を説明し、その解決策について他者に提案できる。 | 経済に関する基本的な用語を正しく説明できる。現代の日本経済の抱える問題を説明できる。 | 経済に関する基本的な用語をある程度説明できる。現代の日本経済の抱える問題を指摘できる。 | 経済に関する基本的な用語を説明できない。現代の日本経済の抱える問題を指摘できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本講義は、高専5年間で学習する社会科諸科目の導入的な役割も担っている。そのため、1つのテーマについて深く掘り下げていくよりも、現代社会の抱える様々な問題について幅広く確認することを目的としている。講義は教科書と配布資料を中心に進めるが、時事問題についてもしばしば言及する。なお、本校における講義の名称は「現代社会」であるが、内容は高等学校における必修科目「公共」である。
授業の進め方・方法:
上述の通り、講義は教科書と配布資料を中心に進める。講義に際しては教員が一方的に話をするのではなく、可能な限り学生の発言をうながす。基礎知識を身につけるため、講義ごとの確認テストや、単元ごとの小テストも行う。また、他の学生と一つのテーマについて話し合い、物事を多角的にとらえる機会を提供するため、グループワークを実施する(ただし感染症の影響等で中止する可能性がある)。
注意点:
前回の授業で話した内容が次の時間にもつながるケースが多いので、授業にのぞむ前に復習をしっかりやってほしい。また授業では教員の話を聞くだけでなく、積極的に発言してもらいたい。ただし授業に関係のない私語は厳禁。時事問題について言及することもあるため、テレビや新聞、インターネットを使用してニュースを確認しておくと良い。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
シラバス説明・国際政治の動向と日本の役割(1) |
シラバスの説明を行う。現代社会における「国家」の定義と、国連の役割を説明できる。
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2週 |
国際政治の動向と日本の役割(2) |
第二次大戦後の国際経済の動きを、東西の対立を中心に説明できる。
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3週 |
現代の雇用・労働・職業観(1) |
経済とは何かを説明できる。日本の労働環境にかかわる問題点を指摘できる。
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4週 |
現代の雇用・労働・職業観(2) |
現代社会における企業の仕組みや役割について説明できる。日本の中小企業や産業の問題点を指摘できる。
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5週 |
市場経済の機能と限界(1) |
市場のしくみ、需要と供給を説明できる。資本主義と社会主義など、基本的な経済用語を説明できる。
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6週 |
市場経済の機能と限界(2) |
経済規模の表し方やはかり方を説明できる。
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7週 |
市場経済の機能と限界(3) |
経済における金融・政府の役割を説明できる。
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8週 |
市場経済の機能と限界(4) |
日本の財政にかかわる問題について説明できる。社会保障の仕組みを説明できる。少子高齢化が進む日本における政策を考え、説明できる。
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4thQ |
9週 |
グループワーク |
日本が抱える問題点をどのように解決できるか、グループで話し合う。
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10週 |
グループワーク |
グループでの話し合いを報告する。
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11週 |
経済のグローバル化(1) |
国際分業と貿易、外国為替の仕組みについて説明できる。第二次大戦後~1970年代初頭の国際経済・日本経済の動きを説明できる。
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12週 |
経済のグローバル化(2) |
1970年代~現在までの国際経済・日本経済の動きを説明できる。近年の国際社会における経済的な結びつきを説明できる。
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13週 |
経済のグローバル化(3) |
国際社会が抱える貧困や格差、環境問題について説明できる。
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14週 |
経済のグローバル化(4) |
国際社会が抱える貧困や格差、環境問題について、日本がどのように関わるべきか考え、説明できる。
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15週 |
期末試験 |
現代社会Bの学習内容について試験を行う。
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16週 |
期末試験返却・解説 |
試験を返却し、解説を行う。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文社会科学 | 社会 | 社会 | 世界各地の人口、資源、産業の分布や動向、並びにそれらをめぐる地域相互の結びつき等について理解し、現代社会を地理的観点から説明できる。 | 3 | 後13,後14 |
第二次世界大戦以降、冷戦の展開と終結、その後現在に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。 | 2 | 後1,後2,後11,後12 |
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。 | 2 | 後2 |
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理と基礎的な政治・法・経済の仕組みを理解し、現代社会の諸課題について考察できる。 | 2 | 後4,後5,後6,後7,後8,後11,後12 |
現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定し、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から多面的・多角的に考察、構想し、表現できる。 | 3 | 後9,後10 |
評価割合
| 期末試験 | 確認テスト | 小テスト | ポートフォリオ | グループワーク | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 15 | 15 | 10 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 15 | 15 | 10 | 10 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |