建築製図

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 建築製図
科目番号 1812401 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建設コース 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 ①住まいの建築設計製図(学芸出版社),②木造住宅のできるまで(X-Knowledge),③建築工事設計図書作成基準(国土交通省大臣官房官庁営繕部整備課 ),④パース資料,⑤木造住宅図面
担当教員 多田 豊

到達目標

1 立体的な発想とその表現ができる(2次元図面等をみて3次元空間を考えることができる)
2 製図用具の特性を理解し,線の描き分けができる.
3 建築製図通則に基づき,製図記号を判別,適用できる
4 木造住宅の意匠図(平面図,立面図,断面図,展開図)を作成できる.
5 木造住宅の外部仕上げ,内部仕上げに関わる材料等について理解をする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベル(可)
到達目標11点透視図法,2点透視図法,模型作成に関わる課題について80%以上正確に表現ができている.1点透視図法,2点透視図法,模型作成に関わる課題について70%以上正確に表現ができている.1点透視図法,2点透視図法,模型作成に関わる課題について60%以上正確に表現ができている.
到達目標23種類の太さを線(極太線・太線・細線)を,3種類の濃さで描くことができる.3種類の太さを線(極太線・太線・細線)を,2種類の濃さで描くことができる.3種類の太さを線(極太線・太線・細線)を,1種類の濃さで描くことができる.
到達目標3平面図,立面図,断面図,展開図の建築製図通則に関する課題について,製図記号を80%以上判別,適用できる.平面図,立面図,断面図,展開図の建築製図通則に関する課題について,製図記号を70%以上判別,適用できる.平面図,立面図,断面図,展開図の建築製図通則に関する課題について,製図記号を60%以上判別,適用できる.
到達目標4木造住宅の意匠図(平面図,立面図,断面図,展開図)をお手本と比較して80%以上の正確さで作成できる.木造住宅の意匠図(平面図,立面図,断面図,展開図)をお手本と比較して70%以上の正確さで作成できる.木造住宅の意匠図(平面図,立面図,断面図,展開図)をお手本と比較して60%以上の正確さで作成できる.
到達目標5 木造住宅の外部仕上げ,内部仕上げに関わる材料等に関する課題について,80%以上理解をしている.木造住宅の外部仕上げ,内部仕上げに関わる材料等に関する課題について,70%以上理解をしている.木造住宅の外部仕上げ,内部仕上げに関わる材料等に関する課題について,60%以上理解をしている.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 E-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
●建築設計,土木設計を行う上で基本となる図面表現(3次元空間を2次元で表現する方法)について学びます.
●この科目は,企業で建築設計の担当していた教員がその経験を活かし講義を行います.
授業の進め方・方法:
●本授業は演習形式で実施します.そのため各授業において定規等の指定された物品を必ず持参してください.
●授業時間30時間
注意点:
●本科目は建築士試験の受験資格要件として定めた指定科目であり,修得することにより実務経験年数などの受験資格が有利となります.
●2年次から5年次まで,「はじめからおわりまで」を繰り返し,繰り返し,「なんどもまなぶ」ことで,年々,自分の手に,技術,学術,芸術の力が備わっていくことを実感することができます.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 スケッチをしてみよう ・建築設計の初期の段階で行うスケッチと実作品とを比較し,スケッチの重要性を理解する.
・スケッチの取り方について学び,実際にスケッチを行う.
・教科書④を使用します.
2週 3次元空間を2次元図面で理解する ・BIMソフトを用いて3次元空間を2次元図面で表現する.
・建築図面の種類について理解をする.
・教科書④を使用します.
3週 手描きパースを描こう(1) ・建築物の外観について2点透視図法を用いて描画をする.
・教科書④を使用します.
4週 手描きパースを描こう(2) 立体的な表現の方法を理解し、投影図・透視図等が描ける。
5週 2次元図面から3次元空間をつくる(1) ・木造住宅図面(平面図・立面図・断面図)からホワイト模型を作成し,2次元図面と3次元空間の関係性を理解する.
・教科書⑤を使用します.
6週 2次元図面から3次元空間をつくる(2) ・木造住宅図面(平面図・立面図・断面図)からホワイト模型を作成し,2次元図面と3次元空間の関係性を理解する.
・教科書⑤を使用します.
7週 2次元図面から3次元空間をつくる(3) ・木造住宅図面(平面図・立面図・断面図)からホワイト模型を作成し,2次元図面と3次元空間の関係性を理解する.
・教科書⑤を使用します.
8週 中間試験
2ndQ
9週 2次元図面から3次元空間をつくる(4) ・ホワイト模型を作成した木造住宅の見学を行い,自分の作成した模型と実作品との異なる点とその理由について説明をすることができる.
・教科書⑤を使用します.
10週 意匠図を描こう(1) ・平面図に関わる製図通則を理解し,製図記号等を用いて平面図の作図を行う.
・教科書①,③を使用します.
11週 意匠図を描こう(2) ・平面図に関わる製図通則を理解し,製図記号等を用いて平面図の作図を行う.
・教科書①,③を使用します.
12週 意匠図を描こう(3) ・立面図に関わる製図通則を理解し,製図記号等を用いて立面図の作図を行う.
・外部仕上げに関わる材料について理解をする.
・教科書①,②,③を使用します.
13週 意匠図を描こう(4) ・展開図に関わる製図通則を理解し,製図記号等を用いて断面図の作図を行う.
・内部仕上げに関わる材料について理解をする.
・教科書①,②,③を使用します.
14週 意匠図を描こう(5) ・断面図に関わる製図通則を理解し,製図記号等を用いて断面図の作図を行う.
・教科書①,③を使用します.
15週 意匠図を描こう(6) ・木造住宅図面から外観・内観パースを作成する.
・作成した図面を製本し取りまとめる.
・教科書①,④を使用します.
16週 期末考査返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野製図線と文字の種類を説明できる。4
平面図形と投影図の描き方について、説明できる。4
図の配置、尺度、表題欄、寸法と寸法線の規約について、説明できる。4

評価割合

定期試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合301050100100
基礎的能力3002010060
専門的能力010300040
分野横断的能力000000