測量学・実習1

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 測量学・実習1
科目番号 1812A02 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 建設コース 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 前期:4 後期:4
教科書/教材 改訂 測量学Ⅰ(コロナ社),配布資料
担当教員 角野 拓真,長田 健吾

到達目標

1 測量全般の基本事項、基礎的な計算法や誤差の取り扱い方等を理解して説明できる。
2 距離測量、水準測量、角測量、トラバース測量および平板測量の概要を理解し,基本事項および測定機器の取り扱い方を説明できる。
3 協調性を持ち実習に取り組み、距離測量、水準測量、角測量、トラバース測量および平板測量の設定課題について所定精度で計測できる。
4 距離測量、水準測量、角測量、トラバース測量および平板測量等により得られた値を計算し、結果の報告や平面図の作成ができる。
5 面積と体積の計算方法を理解し、基本事項を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低減の到達レベルの目安
到達目標1測量全般の基本事項、基礎的な計算法や誤差の取り扱い方等を理解して、適確に説明できる。測量全般の基本事項、基礎的な計算法や誤差の取り扱い方等を理解して、説明できる。測量全般の基本事項、基礎的な計算法や誤差の取り扱い方等を説明できる。
到達目標2距離測量、水準測量、角測量、トラバース測量および平板測量の概要を理解し,基本事項および測定機器の取り扱い方を適格に説明できる。距離測量、水準測量、角測量、トラバース測量および平板測量の概要を理解し,基本事項および測定機器の取り扱い方を説明できる。距離測量、水準測量、角測量、トラバース測量および平板測量の概要(基本事項および測定機器の取り扱い方)を説明できる。
到達目標3協調性を持ち実習に取り組み、距離測量、水準測量、角測量、トラバース測量および平板測量の設定課題について所定精度で計測し、結果の説明ができる。協調性を持ち実習に取り組み、距離測量、水準測量、角測量、トラバース測量および平板測量の設定課題について所定精度で計測できる。協調性を持ち実習に取り組み、距離測量、水準測量、角測量、トラバース測量および平板測量の設定課題について基本的な計測ができる。
到達目標4距離測量、水準測量、角測量、トラバース測量および平板測量等により得られた値を計算し評価した上で、結果の報告や平面図の作成ができる。距離測量、水準測量、角測量、トラバース測量および平板測量等により得られた値を計算し、結果の報告や平面図の作成ができる。距離測量、水準測量、角測量、トラバース測量および平板測量等により得られた値の基本的な処理ができ、結果の報告や平面図の作成ができる。
到達目標5面積と体積の計算方法を理解し、基本事項を適確に説明できる。面積と体積の計算方法を理解し、基本事項を説明できる。面積と体積の計算方法の基本事項を説明できる。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 D-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 E-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 測量学・測量実習1は、距離や角、面積や体積等の情報を所定の方法と精度で数値化・図化する学問であり、国家資格(測量士,士補)に直接関わる実践的な教科である。座学と実習を複合した科目であり、測量に関する知識、技術、計算方法を修得し、知識理解、応用能力、問題解決能力、自己学習能力を養う科目である。本科目は、企業で施工管理業務等を担当していた教員が、その経験を生かし、測量学・実習について講義・実習形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
【座学61時間+実習61時間+期末試験】
注意点:
 本科目は、国家資格(測量士・士補)の試験免除対象科目であり、実習は班単位で活動するため、欠席を厳禁とする。体調不良等のやむを得ない事由がある場合は、欠席願を届け出ること。また、3年次に開講する「測量学・実習2」に直結する重要科目であるため、日頃より予習・復習を行い、知識の定着化を図ること。
 天候等により座学と実習の順序等を変更する場合があるため、常に座学と実習の準備を行い登校すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
測量の概説、測量の計算と誤差の取り扱い
授業の目標・意義等を理解して説明ができる。
2週 測量の計算と誤差の取り扱い、距離測量 有効数字や数字の丸め方、最小二乗法等を説明できる。また、距離測量の概要・分類・使用器具等を理解して説明できる。
3週 距離測量 ガラス繊維巻尺と鋼巻尺を使用して距離測量ができる。また、距離測量により生じる誤差を説明でき、計算ができる。
4週 距離測量 光波等による距離測量の方法を理解し、説明ができる。
5週 水準測量 水準測量の概要・分類・使用器具等を理解し、説明できる。
6週 水準測量 昇降式による水準測量ができ、その誤差調整ができる。
7週 水準測量 器高式による水準測量ができ、その誤差調整ができる。
8週 前期中間試験・水準測量 角測量の概要・分類・使用器具等を理解し、説明できる。
2ndQ
9週 答案返却、角測量 角測量の概要・分類・使用器具等を理解し、説明できる。
10週 角測量 角測量の方法(単測法、倍角法、方向法)を説明でき、角度の計算ができる。また、トータルステーションの据付、測距・測角ができる。
11週 角測量 角測量の方法(単測法、倍角法、方向法)を説明でき、角度の計算ができる。また、トータルステーションを用いて単測法による角測量ができる。
12週 角測量 角測量の方法(単測法、倍角法、方向法)を説明でき、角度の計算ができる。また、トータルステーションを用いて倍角法による角測量ができる。
13週 角測量 方向法による誤差の計算方法を理解し、計算ができる。また、トータルステーションを用いて倍角法による角測量ができる。
14週 角測量 方向法による誤差の計算方法を理解し、計算ができる。また、トータルステーションを用いて倍角法による角測量ができる。
15週 角測量 方向法による誤差の計算方法を理解し、計算ができる。また、トータルステーションを用いて倍角法による角測量ができる。
16週 (前期末試験)答案返却
後期
3rdQ
1週 トラバース測量 トラバース測量の概要・分類・使用器具等を理解し、説明できる。また、トータルステーションによるトラバース測量ができる。
2週 トラバース測量 方位角、方向角、方位について理解し、計算ができる。また、トータルステーションによるトラバース測量ができる。
3週 トラバース測量 閉合トラバースを説明でき、トラバースの調整計算ができる。また、トータルステーションによるトラバース測量ができる。
4週 トラバース測量 閉合トラバースを説明でき、トラバースの調整計算ができる。また、トータルステーションによるトラバース測量ができる。
5週 トラバース測量 結合トラバースを説明でき、トラバースの調整計算ができる。また、測定し得られた測量結果から、トラバースの調整計算ができる。
6週 トラバース測量 トラバース測量における閉合差や閉合比を説明でき、計算ができる。
7週 トラバース測量 トラバース測量における合緯距・合経距および面積計算方法を説明でき、計算ができる。
8週 後期中間試験・トラバース測量 得られた結果からトラバースを作図できる。
4thQ
9週 答案返却・平板測量 平板測量の概要・分類・使用器具等を理解し、説明できる。また、平板測量の機器の据付、操作ができる。
10週 平板測量 平板測量の方法を理解し、説明ができる。また、平板測量を用いて地物を図面に描画できる。
11週 平板測量 平板測量の方法(道線法、放射法、交会法)を理解し、説明ができる。
12週 平板測量 平板測量における精度と誤差の計算方法を理解し、説明ができる。また、平板測量を用いて地物を図面に描画できる。
13週 平板測量 平板測量における精度と誤差の計算方法を理解し、説明ができる。また、平板測量を用いて地物を図面に描画できる。
14週 面積及び体積計算方法 面積や体積の計算方法を理解し、計算ができる。
15週 面積及び体積計算方法 面積や体積の計算方法を理解し、計算ができる。
16週 (後期末試験)答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野測量区域の大小、順序、方法、目的および法律による分類について、説明できる。4前1
測量体系(国家基準点等)を説明できる。4前1
巻尺による測量で生じる誤差を説明でき、測量結果から計算ができる。4前2,前3
光波・電波による距離測量を説明できる。4前4
単測法、倍角法、方向法を説明でき、測量結果から計算ができる。4前11,前12,前13,前15
生じる誤差の取扱いを説明できる。4前14,前15
種類、手順および方法について、説明できる。4前16,後1
昇降式や器高式による直接水準測量を説明でき、測量結果から計算ができる。4前5,前6
生じる誤差の取扱いを説明できる。4前7
測定結果から、面積や体積の計算ができる。4後14,後15
有効数字、数値の丸め方を説明でき、これを考慮した計算ができる。4前2
最小二乗法の原理を説明でき、これを考慮した計算ができる。3前2
分野別の工学実験・実習能力建設系分野(実験・実習能力)建設系分野(実験・実習能力)距離測量について理解し、器具を使って測量できる。3前1,前2,前3,前4
トラバース測量について理解し、器具を使って測量できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
水準測量について理解し、器具を使って測量できる。3前5,前6,前7,前8
セオドライトによる角測量について理解し、器具を使って測量できる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15

評価割合

定期試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合50040100100
基礎的能力200305055
専門的能力300105045
分野横断的能力000000