測量学2

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 測量学2
科目番号 4301 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建設コース 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 測量学(1)・測量学(2) コロナ社/適宜プリント配布
担当教員 加藤 研二

到達目標

1.水準測量が理解でき、高低計算ならびに誤差調整ができる。
2.単曲線・緩和曲線を理解し、曲線設置に必要な計算ができる。
3.基準点を理解し、三角点の平面位置、三角点間の距離を計算できる。
4.面積計算、体積計算ができる。
5.写真測量による測定、地形測量、地図の投影方法の基礎が理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1水準測量が理解でき、高低計算ならびに誤差調整を理解し、問題に適応できる。水準測量が理解でき、高低計算ならびに誤差調整が分かっている。水準測量が理解でき、高低計算ならびに誤差調整を行えない。
到達目標2単曲線・緩和曲線を理解し、曲線設置に関する内容を理解し、問題に適応できる。単曲線・緩和曲線を理解し、曲線設置に必要な計算ができる。単曲線・緩和曲線を理解し、曲線設置が行えない。
到達目標3基準点を理解し、三角点の平面位置、三角点間の距離測定などの問題に適応できる。基準点を理解し、三角点の平面位置、三角点間の距離を計算できる。基準点を理解し、三角点の平面位置、三角点間の距離測定が行えない。
到達目標4面積および体積を求める方法を理解し、その問題に適応できる。面積計算、体積計算ができる。面積計算、体積計算が行えない。
到達目標5写真測量・GPS測量およびGISが理解でき、その問題に適応できる。写真測量・GPS測量およびGISが理解できる。写真測量・GPS測量およびGISが理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
測量から得られた地図は、社会活動の基盤を支える多くの建設構造物の計画・施行を行うときの基礎資料となる。その地図作製のための学問が測量である。測量学1で修得した基礎知識を応用した講義を行う。
授業の進め方・方法:
注意点:
2年次に学んだ測量学1および測量実習の知識が必要となる。よって、十分に復習し理解をしておくこと。また、この科目の修得は測量士補資格の条件となる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 測点の復元 トラバース測量の説明と計算ができる。
逆トラバース測量の説明と計算ができる。
2週 測点の復元 路線測量の基本的事項および曲線設置法が理解できる。
単曲線が理解できる。
3週 路線測量 緩和曲線・クロソイド曲線が理解できる。
4週 路線測量 クロソイド曲線が理解できる。
5週 路線測量 縦断曲線・横断曲線が理解できる。
6週 直接・間接水準測量 水準測量の原理が理解できる。
昇降式が理解できる。
7週 直接・間接水準測量 昇降式のプログラムが作成できる。
8週 【前期中間試験】
2ndQ
9週 直接・間接水準測量 器高式が理解できる。
10週 直接・間接水準測量 誤差調整が理解できる。
11週 基準点測量 基本的事項と基準点測量が理解できる。
三角測量の調整計算ができる。
12週 基準点測量 三角測量の調整計算ができる。
13週 基準点測量 三角測量の調整計算プログラムが作成できる。
14週 基準点測量 三角測量の調整計算プログラムが作成できる。
15週 基準点測量 偏心補正が理解できる。
16週 【前期末試験】
後期
3rdQ
1週 写真測量 写真測量の仕組みおよび判読・測定が理解できる。
2週 写真測量 撮影高度と縮尺について理解ができる。
3週 写真測量 比高を利用した標高計算が理解できる。
4週 地形測量 地形測量の基礎が理解できる。
細部測量および高低測量が理解できる。
5週 面積および体積の計算 面積計算(三斜法・三辺法・オフセット法・直角座標法・シンプソンの第1および第2法則)が理解できる。
6週 面積および体積の計算 体積計算(点高法など)が理解できる。
7週 地図の投影および編集 投影法の概要、方位投影が理解できる。
投影法の円すい投影、円筒投影が理解できる。
8週 【後期中間試験】
4thQ
9週 GNSS測量 GNSS測量(GPS測量)の基礎知識と単独測位が理解できる。
10週 GNSS測量 相対測位(DGPS)が理解できる。
11週 GNSS測量 干渉測位が理解できる。
12週 GNSS測量 電離層について理解できる。
13週 GIS GISの基礎知識を理解できる。
14週 GIS GISデータについて理解できる。
15週 リモートセンシング リモートセンシングの基礎知識を理解できる。
16週 【学年末試験】

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度レポート・課題その他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力1000020030
専門的能力6000010070
分野横断的能力0000000