機械要素設計Ⅰ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 機械要素設計Ⅰ
科目番号 200106 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 林則行 他 「機械設計法」 森北出版(株)
担当教員 徳田 太郎

到達目標

1.機械設計に必要な規格を理解し,適用できる。
2.締結機械要素の強度計算ができる。
3.機械設計と各構成要素の相互関係を説明できる。
4.製造業における図面の役割を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.機械設計に必要な規格を理解し,適用できる。機械設計で考慮すべき事項と規格について説明できる。機械設計で考慮すべき基本的な事項と規格について説明できる。機械設計で考慮すべき基本的な事項と規格について説明できない。
2.締結機械要素の強度計算ができる。断面強度に模型を使って実践し,断面に発生する応力をよく理解して応力計算ができる。断面強度に模型を使って実践し,断面に発生する応力を理解して応力計算ができる。断面強度に模型を使って実践し,断面に発生する応力を理解して応力計算ができない。
3.機械設計と各構成要素の相互関係を説明できる。締結機械要素の機能,用途をよく理解し選定できる。締結機械要素の機能,用途を理解し選定できる。締結機械要素の機能,用途を理解し選定できない。
4.製造業における図面の役割を説明できる。製造業における図面の流れと役割をよく理解し,その概要を説明できる。製造業における図面の流れと役割を理解し,その概要を説明できる。製造業における図面の流れと役割を理解し,その概要を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械材料、機械工作法、材料力学、工業力学、機械力学などの基礎知識を活用し、機械要素を設計できる。
授業の進め方・方法:
基本的な解説をした後,具体的な設計課題の演習を行う。規格・公式を憶える事よりも応用力を養う事を重視する。各機械要素が,どの様な目的で使用されるかを実際の企業での使用例を挙げ解説する。応力の項ではグループに分かれ模型を使って実習し,各自の理解度を深める。適宜終了時にレポートを課し,理解度を確認する。関数電卓を持参すること。
注意点:
レポートは評価対象として記録を残すため,必ず提出すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 0.ガイダンス
1.概論
(1)機械設計の考え方
機械設計に必要な事項を説明できる。
2週 1.概論
(2)許容応力
許容応力について理解し,計算できる。
3週 2.規則
規格,単位系,標準数
規格,単位系,標準数を説明でき,適用できる。
4週 3.材料力学の基礎
(1)応力
ひずみと応力について計算できる。
5週 3.材料力学の基礎
(2)断面強度実習1
断面にかかる力とモーメントを説明できる。
6週 3.材料力学の基礎
(2)断面強度実習2
実験する断面形状を決定できる。
7週 3.材料力学の基礎
(2)断面強度実習3
断面強度実験ができる。
8週 3.材料力学の基礎
(3)断面強度特性
断面強度実験の結果から断面強度特性が考察できる。
2ndQ
9週 4.締結要素
(1)ねじ1
ねじの規格と基本事項が説明できる。
10週 4.締結要素
(1)ねじ2
ねじの強度計算ができる。
11週 4.締結要素
(2)リベット
リベットの強度計算ができる。
12週 4.締結要素
(3)溶接
溶接継手の強度計算ができる。
13週 5.機械設計と図面の関係 機械設計と図面の関係について説明できる.
14週 6.機械と知財戦略
特許,実用新案,意匠.商標
特許,実用新案,意匠.商標について説明できる。
15週 7.機械設計の実際
企業における機械設計の実例
企業における機械設計の実例を理解し,説明できる。
16週 前期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野機械設計標準規格の意義を説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8
許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8
標準規格を機械設計に適用できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8
ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。4前9,前10,前13
ボルト・ナット結合における締め付けトルクを計算できる。4前10,前13
ボルトに作用するせん断応力、接触面圧を計算できる。4前11,前13

評価割合

試験ポートフォリオ合計
総合評価割合8020100
1.機械設計に必要な規格を理解し,適用できる。20525
2.締結機械要素の強度計算ができる。20525
3.機械設計と各構成要素の相互関係を説明できる。20525
4.製造業における図面の役割を説明できる。20525
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